『高梨はづきのきおくきろく。』現代の王道ネイキッド!ヤマハ「MT-25」に試乗

毎月8の付く日は『高梨はづきのきおくきろく。』の掲載日です。2022年1回目は、精悍なフロントフェイスが特徴的なヤマハの「MT-25」に試乗するよ!

ヤマハ「MT-25」に改めて試乗し、気がついた!

 みなさんこんにちは、高梨はづきです。2022年、あけましておめでとうございます!

 今年も毎月8のつく日に「高梨はづきのきおくきろく。」連載が掲載されていく予定です。本年も、私と一緒に最新バイクチェックしていきましょ~う!

 ということで、記念すべき一本目の試乗記は…ヤマハ『MT-25』!

2022年記念すべき一本目の試乗記は…ヤマハの『MT-25』
2022年記念すべき一本目の試乗記は…ヤマハの『MT-25』

 私、前モデルのMT-25(カラーリングはグレー)には乗らせてもらったことがあって、その時は試乗記ではなく、ツーリング風景の撮影車両としてだったから肝心な機能性とかは正直あまり覚えていないのよね。ただ覚えていることは、乗りやすかったことだけ。以前乗ったバイクのスペックはヤマハHPを掘って行ってみると記載されていたから、新型のバイクと比べてみたんだけど当然変わったところもあるみたい。思い出せ、私!乗ってみたら分かるかな?

 さて、久しぶりのMT-25を目の前にすると、うろ覚えだけど結構変わっているように思う。まず一番変わったのはフロントかな。顔は小顔になり、大型のMTシリーズと同じ仕様になったんだって。

しっかりとバイクをホールドできるタンクには、樹脂製のタンクカバーが装備されており、MTシリーズ独特のスタイリングを表現しています
しっかりとバイクをホールドできるタンクには、樹脂製のタンクカバーが装備されており、MTシリーズ独特のスタイリングを表現しています

 タンクは変わってないんだけど、落ち着いた光沢のあるグレーのカラーが広範囲に使われていて、引き締まっているというより、筋肉モリモリのようなデザインになったかな。

 カラーリングは公式HPに載ってた画像でみると暗いグレーだと思ってたけど、明るいところで見ると鮮やかなライトグレー。タンクに施されているパキッとした水色と赤のラインがとてもよく映えていて、よく見るグレー色でも爽やかに見えたよ。このラインはお尻の方にも施されていて統一されていたみたい。赤のラインの色はホイールにも同じカラーを使われていて、ビビットレッドっていうのが伝わりやすいかな?アイコンとなるカラーリングにファッション性を感じられてかわいいよね。

ヘッドライトは、ラムネ瓶の中にあるビー玉を連想させる
ヘッドライトは、ラムネ瓶の中にあるビー玉を連想させる

 そしてMT-25の特徴と言えばヘッドライト。他のバイクにはない、まるでビー玉のような変わったガラス玉が組み込まれていて、ラムネ瓶の中にあるビー玉を思い出す(あぁ早く夏にならないかなぁ…)。外観で言えば、横から引きで見た時の、フロントとお尻がシュッとなっているスタイルが全体的にアップしてくれていて、これが現代の王道ネイキッドといったところかな?

158cmの私の足付き性はというと、両足の指先全て着くくらい
158cmの私の足付き性はというと、両足の指先全て着くくらい

 跨ってみると、シートが前モデルよりも横幅が出たように感じた。公式の数値にその数字を見つけられなかったから実際はどうかわからないけれど、少し太ももの当たりがある気がする。ちなみに足付きはというと、指先全て着くくらい。(私158cm)

 停止してる状態でハンドルを左右に振ってみても軽々動くからとても扱いやすそう。ハンドルとの距離も姿勢も楽な体制で思ったより前の減りにならないからツーリングにも向いていると想像。タンクは上からの眺めだと大型のバイクのタンクを見ているかのようで、船の甲板のように広く感じた。

 あれ?こんな感じだったかなぁ?と記憶を遡る。もっとコンパクトなイメージで記憶していたんだけど、改めて乗ってみると結構大きくて、良い意味でしっかりしてるように感じた。

 MT-25は250ccなのに、まるで400ccを思わせるような風格。よくバイクを”イケメン”って言葉で例えたりするけど、MT-25を芸能人で例えるとするならば、綾野剛さんのような、凛とした男らしさを兼ね備えた涼しさのあるイケメン感を感じた(伝わってほしい…笑)

アクセルワークを視覚的にも楽しめるフル液晶マルチファンクションメーターを装備
アクセルワークを視覚的にも楽しめるフル液晶マルチファンクションメーターを装備

 いよいよエンジンをスタートさせると、メーターパネルが起動。液晶の起動エフェクトには「これから乗るぞ!」っと気持ちを奮い立たせてくれるかのようなかっこいい仕様になっていた。表示されている画面には、いま何速なのか、何キロで走っているのか、ガソリンはどれくらいなのか、パッと見て直ぐ確認出来るような見やすさで、これも安心。だけど全体を邪魔しない大きさが心強い。

 エンジン音は、中低音でしっかりしていて、ヤマハのバイクによくイメージする機械っぽいようなエンジン音がわたしにはとても心地がいい。メーカー毎に、エンジンの違いが出るって、そりゃ当たり前のことだけど面白いよね。「〇〇メーカーのエンジンはこんな感じ」みたいなのってそれぞれ乗り手が持つ感想だから、機会があったら読者の人のエンジンのイメージとか感想を聞いてみたい。

ステップがギザギザって靴底にしっかり食い込むから有難い
ステップがギザギザって靴底にしっかり食い込むから有難い

 あとね、私がいいなと思う部分は、ステップがゴムで覆われてなくてギザギザなところ!実際にバイクシューズを毎回しっかり履く人ってどれくらい居るんだろう?

 案外、運動靴のまま乗ってる人多いんじゃないかな? それでもいいとは思うけど、ステップがギザギザって靴底にしっかり食い込むから有難いなって思うので、私にはフィットした。走行中の咄嗟の出来事などに少しのギザギザステップのお陰で、足に力を入れやすくすることが出来るから、そういった配慮がこのバイクには見えるよね。

MT-25は、速度が乗った時が本当に楽しい
MT-25は、速度が乗った時が本当に楽しい

 そして肝心のMT-25の走行だけど、走り出しはスーッと入ってくれて、安定していたよ。低速時より中速からの本領発揮型なのかなぁと感じていて、スピードに乗った時が本当に楽しい。

 また、250ccクラスで軽いおかげもあってキビキビ動くから、まるでスポーツバイクのような感覚でパタパタと倒せてしまう。低速でも力強さがあるからゆっくり走行も楽しめるんだけど、それよりもスピードが出始めてからが楽しくなってくると思う。

ライディングポジションは自然にいい場所に座れるように設計されている
ライディングポジションは自然にいい場所に座れるように設計されている

 ライディングポジションは自然にいい場所に座れるよう導いてくれるし、長い距離を運転してると気になるサスの振り幅は、固すぎず柔らかすぎずでちょうどいい。ブレーキの効き具合も、峠の坂道などで滑ってしまうような効きの悪さはなく、ギュッと握ったらピタッと止まってくれる素直さもある。スポーツ形よりネイキッド形の方が、特に街乗りに特化してるんだけど、MT-25はどちらも兼ね備えたバイクだと言うことを知ったよ!

今年もたくさんのバイクに乗るぞ!
今年もたくさんのバイクに乗るぞ!

 ということで新年一発目の記事はいかがでしたでしょうか? 新年早々風邪をひいて寝正月だった私ですが、今年もたくさんのバイクに乗るぞー!ということでまた次の「8」のつく日にお会いしましょ~!

 ヤマハ「MT-25 ABS」の価格は、62万1500円(税込)です。

【画像】ヤマハ「MT-25 ABS」の詳細を画像で見る(14枚)

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Writer: 高梨はづき/hapi

(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!

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