ハイテク犯罪者を追いつめたアナログ中年刑事の執念!『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』
地下インターネットで闇マーケットを開設した天才青年を、ネット音痴なアナログ刑事が追いつめていく実話に基づいたサスペンス映画『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』が、2022年1月21日(金)より全国公開されます。
アブない中年刑事vs若きITリバタリアン
「ダークウェブ」と呼ばれる地下インターネットで「何でも買える」闇マーケットを開設した天才青年を、ネット音痴なアナログ刑事が追いつめていく顛末を描いた映画『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』。驚くべきは、この物語が事実に基づいているということです。
十数ヵ月を要した麻薬捜査を台無しにしてしまった短期な刑事リックは、クビこそ免れましたが長い謹慎のすえにサイバー犯罪課の窓際に追いやられてしまいます。仕事をしていないと息が詰まる“昔ながらの刑事(デカ)”タイプの彼は、インテリ揃いの同僚や上司たちに冷笑されながらも、新手の闇サイトの捜査を独自に進めていきます。
かたや20代半ばにして革命的な闇マーケット<シルクロード>を“発明”した青年ロスは、口コミによってユーザーが激増したことで億万長者になっていきます。サイトでは1日数千~数万件も違法薬物が売買されていましたが、彼は評価システムや情報共有掲示板によってサイト内を注意深く監視しながら、違法ポルノや銃火器などの取引を禁止することで秩序を保ち、それがシルクロードの信頼性につながっていました。
しかし、その拡散力を危惧した政府によるシルクロード撲滅運動や、日に日に迫ってくる捜査の足音が、彼の精神を追いつめていきます。さらに、リックによる古典的な捜査手法は世間知らずのロスには効果てきめんで、じわじわと距離を詰められることに……。実は「ハイテク犯罪者をローテク刑事が~~」という謳い文句そのものに大きな“仕掛け”があるのですが、そこはぜひ劇場で鑑賞して、大いに驚いていただきたいところです。
リックを演じるジェイソン・クラークは、その仕事中毒ぶりがはまり役。彼はFLHTCUエレクトラグライド・ウルトラクラシックやFXDFファットボブ、FLSTFファットボーイなどハーレーダビッドソン大集合かつ、ホンダのNC50(ロードパル)もちらりと出てきた『ターミネーター:新起動/ジェニシス』(2015年)のジョン・コナー役が記憶に新しいですが、出世作となった『ゼロ・ダーク・サーティ』(2012年)にはインド製ベスパ、バジャジ・チェタックなど珍しいバイクも登場します。
アブない中年刑事と若きITリバタリアンの手に汗握るつばぜり合いを描いた実録サスペンス『シルクロード.com -史上最大の闇サイト-』は、2022年1月21日(金)より新宿バルト9ほかで全国公開です。