オチ無し!? ホンダ「モンキー125」で魅力発見の旅へ出る……ためのツーリングプランを考える
新エンジンを搭載して2019年に発売されたホンダ新型「モンキー125」は、従来型からどのような進化を遂げたのでしょうか。その魅力を発見するため、ツーリングプランを考えます。
人気のホンダ「モンキー125」、従来型からの進化を知るために……
2021年9月に発売されたホンダ「モンキー125」は、4速だったギアボックスが5速となり、そこが最もアツい視線を集めた従来型との違いと言えるでしょう。しかし新エンジンを採用したものの、「モンキー125」のカタチは大きく変わらず、新型はどのような進化を遂げたのか、実際に乗ってみないとワカラナイ……。

ということで、早速ホンダから取材車両を借り出す手はずを整えてくれた編集部に感謝しつつ、ただ乗って違いが解った、というリポートだけでは物足りないだろうと、別のナニかを試しながらその違いを感じるため、テーマを考えてみました。
●コンパクトな1人乗りの車体に大きな男(筆者:松井勉、身長183cm)は馴染めるのか
●2017年まで50年にわたり販売されていた50cc版の「モンキー」にある、遊び心たっぷりな小ぶりの車体でどこへでも行けそうな「気分」になれた魅力を、新型は継承しているのか
●シンプルに、満タンでどこまで行けるのか、への挑戦
●カタログ燃費はホントに出せるのか、への挑戦
その他にもアレコレ考えたものの、都内から一路国道4号で北に向かい、「モンキー125」の燃費の限界に挑みつつ、その走りを確かめる、という複合案に落ち着いたのです。
が、しかし……やってきたのは大寒波。おまけに太平洋側にも雪を降らせた低気圧により、道路は凍結の恐れ。国道4号どころか、保管しているガレージから道路に出すことすらできません(しかも本気で寒い)。

そのなか、遠距離をバイクで走るなんて考えた自分を呪ったことは言うまでもありません。国道4号なら、東京都から埼玉県に入ってしばらく北上すると春日部バイパスが始まり、一定速度で走る距離が長く取れると考えて北上を決めたわけで、それに近い別ルートを探してみました。もちろん雪が溶けていそうな場所です。
伊豆、房総ならば、とグーグルマップで検討を開始。伊豆は海岸線をぐるりと巡る、房総も似たようなルート。ならば東京の隣県、千葉県の方がお手軽だし、一般道は比較的速度制限が50km/h程度の場所も多く、燃費的にもカタログ燃費が出せるのではないか……思わずムフフフとほくそ笑みつつ、半ば「これはいただいたゼ!」と根拠のない自信まで湧いてくる始末。
千葉県へ行くにしても企画性に乏しいので、せめて千葉県で「唯一のナニナニ・最大のホニャララ」的なランドマークを探します。

房総の素掘りトンネル、チバニアン、高い山の無い房総で一番標高の高い場所……と考えた末、「モンキー125」との千葉県の最北端、最東端、最南端、最東端を巡る、道路を走って行ける場所にランドマークがあればそれを優先というのはどうだろう……。
最北端は野田市です。利根川と江戸川の分岐点の間近に『関宿城博物館』があります。
最東端は銚子市にある犬吠埼、かと思ったら、そのすぐ隣に広がる君ヶ浜の北側に、犬吠埼よりわずかに東に突き出た場所があります。Googleマップの航空写真で見ると、おあつらえ向きにそこは海岸の駐車場。しかもランドマークとして亀の子さまというものがありました。
最南端は南房総の野島崎。ここは灯台があり、道からもそれが見えた気がします。
そして最西端。これは富津岬あたりかと思ったら、その沖、東京湾内にある第二海堡(だいにかいほう)がそれにあたるそう。そこはいわば島であり、人口の要塞島、軍事遺構で通常は渡ることができない場所です。ならば地続き前提で、館山市にある洲崎の先端となりました。

全部を一筆書きで結ぶと距離500kmを超えることも判明。さあどうする!?(つづく)
Writer: 松井勉
モーターサイクル関係の取材、 執筆、プロモーション映像などを中心に活動を行なう。海外のオフロードレースへの参戦や、新型車の試乗による記事、取材リポートを多数経験。バイクの楽しさを 日々伝え続けている。