売り切れモデルも続出中!? 原付二種の魅力とは?

コロナ禍ということもあり、密を避けた移動手段として、バイク、そのなかでも原付二種モデルが人気を集めています。なかには、売り切れとなるモデルもあるほど。そんな原付二種には、いったいどんな魅力が秘められているのでしょうか。

原付二種の魅力とは?

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く昨今、いわゆる「三密」を避ける目的で、移動手段をバスや電車などの公共交通機関から、バイクに変える人が急増しています。なかでも、自転車のように気軽に乗れるバイクとして、原付二種が大人気。なかには、売り切れるモデルもあるほどですが、原付二種にはどんな魅力が秘められているのでしょうか。

スズキの原付二種スクーター「アドレス110」
スズキの原付二種スクーター「アドレス110」

 原付二種の正式名称は「第二種原動機付自転車」であり、道路運送車両法によって原付一種と区分けされています。

 ちなみに原付一種は排気量50cc以下のバイクを指し、ナンバープレートは白色。それに対し、原付二種は排気量50cc以上125cc以下のバイクを指し、排気量90cc以下は黄色、排気量125㏄以下はピンク色のナンバープレートが装着されることになります。

 原付一種と原付二種の排気量以外での大きな違いは、法定速度。原付一種の法定速度は30km/h以下なのに対し、原付二種は60km/hまでスピードを出すことができます。

原付二種の法定速度は60km/h
原付二種の法定速度は60km/h

 加えて、原付二種は二段階右折が不要なため、クルマや普通自動二輪と同様に、右側の車線から直接右折することが可能。ふたり乗りもできますが、高速道路や自動車専用道路は通行できないため、注意が必要です。

 さらに、原付二種は原付一種よりも排気量が大きいにもかかわらず、軽量で取り回しやすく、コンパクトな点も魅力のひとつ。一般道ではクルマや排気量の大きなバイクと同じように走行できるため、日常の足としてや通勤はもちろん、ツーリングでも活躍してくれます。

まだまだある! 原付2種の魅力とは

 一方で、保険や税金関連においては原付一種と同様、あるいは近い区分となり、任意保険のファミリーバイク特約にも加入できるなどのメリットもあります。

ホンダ「スーパーカブ110」
ホンダ「スーパーカブ110」

 また、優れた燃費性能も、原付二種の魅力のひとつ。例えば、ホンダ「スーパーカブ110」は、燃料消費率(定地燃費値)62.0km/L、スズキ「アドレス110」は燃料消費率(定地燃費値)53km/Lと、非常に高い燃費性能を誇ります。

 そのため、ツーリングはもちろん通勤や通学などで毎日原付二種を利用する人にとって負担となりやすい、日々の燃料代を抑えることが可能です。

 さらに、原付二種は原付一種より排気量が大きいにも関わらず、コンパクトかつ軽量な点も魅力。例えば、ホンダ「スーパーカブ50」は車両重量が96kgなのに対し、スーパーカブ110の車両重量は99kgと、その差は3kgしかありません。

ホンダ「左:スーパーカブ50/右:スーパーカブ110」
ホンダ「左:スーパーカブ50/右:スーパーカブ110」

 車両重量が軽ければ、バイクの出し入れや出先での駐輪時など、あらゆる動作がおこないやすいことは明白。軽くて取り回しやすく、燃費が良くて保険や税金関連の費用面も抑えられるという点は、初めてバイクを購入する人にも、サブバイクとして所有する人にも嬉しいポイントとなるでしょう。

 初心者ライダーなら取り回しやすさ、サブバイクとしての使用ならファミリーバイク特約に加入できる点や、重量税がかからない点などが、原付二種の最大の魅力です。

※ ※ ※
 
 取り回しがしやすく、比較的コンパクトな原付二種は、街乗りからツーリングまで、さまざまな場面で使用しやすいカテゴリです。また、原付一種とは異なり二段階右折をする必要がない点や、クルマや排気量の大きなバイクと同じ条件で一般道を走行することができる点も魅力的。

 さまざまなモデルがラインナップされているので、購入を検討している人は、是非一度、バイク屋さんやカタログをチェックしてみてはいかがでしょうか。

【画像】コロナ禍で大人気! 原付2種モデルのラインナップを画像で見る(10枚)

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