販売店さんに聞きました 普通自動車免許で乗れる3人乗りのAPtrikes125ってホントはどうなの? vol.1「PriMaRide」中村聖士(なかむらまさひと)さん

発売から2年が経過し、すでに1000台以上が販売された3人乗り125ccトライク「APtrikes125」。今回はその販売店のスタッフにAPtrikes125の魅力や実態について聞いてみました。

発売から2年間でミエてきたAPtrikes125の楽しみと課題

 125ccでありながら3人乗りが可能なAPtrikes125は発売以降約2年が経ち、今では北海道から沖縄まで、全国の販売店も90店舗に迫る勢いです。そこで、ここでは販売店のひとつであるPriMaRideの代表、中村聖士(なかむらまさひと)さんから見たAPtrikes125の魅力を伺いました。インタビュー内容は全てメーカーさん公認、いいことから気になることまで、まるっと赤裸々に語っていただきます。

販売店のひとつであるPriMaRideの駐車場に所狭しと並ぶ納車を待つAPtrikes125たち
販売店のひとつであるPriMaRideの駐車場に所狭しと並ぶ納車を待つAPtrikes125たち

―――どうしてAPtrikes125の取り扱いを始めたのでしょうか?

 そもそもは同業者仲間から面白いバイクがあるよ、と教えてもらったことが知ったきっかけですが、見た瞬間に「乗ってみたい!」と思いました。日本ではまだ普及していないジャンルだし、何より面白そう、と直感的に思いました。

PriMaRideの代表、中村聖士(なかむらまさひと)さん
PriMaRideの代表、中村聖士(なかむらまさひと)さん

 それが一番大きな理由です。2年前の2月より取り扱いを始め、現在までに100台程販売しました。おそらく日本で一番売っていると思います。

―――実際に取り扱い初めた感想はいかがでしたか?

 APtrikes125はご存知の通り中国製です。純粋に今まで自分がしてきたカスタムをフィードバックできるな、と思いました。自分の経験を生かして既製品に無いパーツを作り、中国製車両のクオリティを上げよう、と心に決めました。

―――具体的にどんなことをされているのでしょうか?

 お客様からのご要望の多いパーツの開発をしています。例えばミラー。「揺れて見にくい」「割れてしまった」などのご相談が多々ありました。そもそも装着部の設計が強引ですし、素材も良くはありません。そのため振動に強く、強度のある素材を使用し、外部からの衝撃があっても柔らかく力を逃がすことのできる滑らかな動きの折畳式のミラーを現在開発しています。

現行のミラー。設置部の損傷や走行時の揺れで見にくい、などの相談がよくされるそうです
現行のミラー。設置部の損傷や走行時の揺れで見にくい、などの相談がよくされるそうです

■PriMaRideが開発中の対策ミラー

PriMaRideさんが開発中のミラー。しっかり折りたたみもでき、振動にも強くなり見やすさも安定し、耐久度も上がりました
PriMaRideさんが開発中のミラー。しっかり折りたたみもでき、振動にも強くなり見やすさも安定し、耐久度も上がりました

 また、足回りもとても気になるのでクロモリ鋼を使用した高強度のアクスルシャフトも開発いたしました。こちらはすでに販売しています。ノーマルよりかなり精度が上がり、乗り心地の向上に大きく反映されました。やはりAPtrikes125の車両価格(税込 43万2300円)に見合ったものを、という気持ちがありますので、価格も抑え気味に、と企業努力もしています。

PriMaRaideさんが開発、販売しているアクスルシャフト。国産ベアリング、クロモリ削り出 しで16500円(税込)と、APtrikes125に見合う価格設定で発売されています
PriMaRaideさんが開発、販売しているアクスルシャフト。国産ベアリング、クロモリ削り出 しで16500円(税込)と、APtrikes125に見合う価格設定で発売されています

■高強度のクロモリ鋼を用いたPriMaRide製アクスルシャフト

PriMaRaideさんが開発、販売しているアクスルシャフト
PriMaRaideさんが開発、販売しているアクスルシャフト

 そのほか、ドライブレコーダーやチャイルドシートの装着など、お客様の様々なご相談にもお答えしています。下は18歳男子、上は70代の女性と年齢の幅が広く、客層も使用用途もバラバラですが、なんと言ってもそんな多種多様なお客様の感度に引っかかる。それはAPtrikes125の大きな魅力だと思います。

個性豊かなお客様の車両たち。各車個性が光ります
個性豊かなお客様の車両たち。各車個性が光ります

 2年近く車両を扱ってみて、カスタムパーツの必要性を感じています。もちろん購入時のままでも乗れますが、カスタムすると段違いに三輪車としての性能が上がりますし、ご自分の使いたい装備にすれば便利にも快適にもなります。お客様自身がホームセンターカスタムで楽しんでいる姿も見ているので、走行に際して専門的な箇所は販売店で、ご自身で楽しみたいところはDIYで、と役割分担しながらお客様と一緒になって楽しみたいですね。今年はずばり、APtrikes125の年にしたいと思っています!」

【画像】自由にカスタムを楽しめるAPTrikes125の画像を見る(18枚)

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