スズキの「GSX250R」はライダーを育ててくれるバイク!~『高梨はづきのきおくきろく。』~

毎月8の付く日は『高梨はづきのきおくきろく。』の掲載日です。写真で見て思っていたよりもサイズ感が大きいことにビックリしたスズキの「GSX250R」に試乗するよ。

想像していたよりも大柄な車体にビックリ

 みなさんこんにちは!高梨はづきです。

 この「高梨はづきのきおくきろく。」連載が始まって以来、スズキのラインナップに乗る夢がつい先日叶ったばかりなのだけど、それから早くも2車種目となる試乗が叶いました!

 今回乗らせて貰うバイクはGSX250R!

 ついこの間も夢に出てきたんだよね。青いボディに白のSUZUKIロゴが”ババンっ!”と映えた特徴的なデザインのGSX250R。SNSでも目を引く特徴的なデザインだっただけにそのルックが印象的で、ずっと乗ってみたかったの!

スズキの「GSX250R ABS」に試乗するよ
スズキの「GSX250R ABS」に試乗するよ

 でもいざご対面!ということで目の前に現れた今回のパートナーを見ると…ボディがホワイトで、私が目に焼き付けていたのとはちょっとおとなしめなデザイン。あれれ?と首を傾げてしまった。私が恋焦がれていたあのバイクは「トリトンブルーメタリックNo.2」という追加展開のカラーリングみたいで、中身は同じらしいんだけどちょっと残念!いや、このカラーリングがダメとかじゃなくて、勝手な期待が空回りした私の落ち度だな、これは…(泣)。

 さて、また次回乗らせてもらう時まであのスポーツ感あるデザインはお預け…ということでまだ未練タラタラだけど、さっそく車輌を紹介していこうと思うよ!

 改めて実車を観察すると、写真で見て思っていたよりもサイズ感が大きいことにビックリ。シートがリアタイヤ寄りの結構後ろめに位置していて、運転時に前のめりのポジションになるだろうことがわかる。今回の試乗車のカラーリングは、ホワイトをベースに黒赤が織り混ざることで鋭さが演出されているようなクールなカラーリング。春夏秋冬問わずどんなシーンにも映えそうな色だ。

ヘッドライトの色は、オレンジ味のかかった温かみのあるどこか懐かしいような雰囲気
ヘッドライトの色は、オレンジ味のかかった温かみのあるどこか懐かしいような雰囲気

 顔となるフロントカウルは、動物で例えるならアリの口元みたいになっていて、かわいいモンスター感のある形をしているよね。それが一眼のヘッドライトとダクトを包み込んでその部分はLEDライトを採用しているんだけど、ヘッドライトは電球を採用しているから光具合は少しオレンジ味のかかった温かみのあるどこか懐かしいような雰囲気のある光。最近のLEDも良いけれど、私はやっぱり電球も好きだなぁ。

 GSX250RのポイントとしてはGSR250よりも軽くなり、馬力がアップしたという点らしいんだけど、わたしは残念ながらスズキ車に乗るのがVストロームに続いて人生2回目(どや)!悔しいけれど比較しようがない。だから、初乗りの感想をいつも通り述べていくね!

身長158cmの私がGSX250Rに跨ると、つま先ツンツン程度で足が体の真下ではなく少し後ろで着くような形でしか届かず少し不安
身長158cmの私がGSX250Rに跨ると、つま先ツンツン程度で足が体の真下ではなく少し後ろで着くような形でしか届かず少し不安

 実際に跨ってみると、想像していた通りレーシーな前傾ポジション。そして驚いたのが、ハンドルまでが長~~~い!視覚を車で例えるなら、セダンタイプに乗り慣れてない初めて乗った時の「フロント長!」っという感覚に似ているかも。足付きに関しては、ハンドルが少し遠くて全身が伸びきっているからか、つま先ツンツン程度で、足が体の真下ではなく少し後ろで着くような形でしか届かず私の身長(158cm)だとすこし不安を覚えたかな?

 ここで同じような足つきに不安を抱えるバイクビギナーの皆様に同じ立場のわたしからアドバイス!普通に跨って足付きが不安定の場合、やることは一つ!お尻を着きたい足側に「半ケツ」ズラして、車体が直立するように安定を図るというもの。ダウンサスなどで車体自体を下げる手もあるけど、すぐには高さを変えられない場合など身長とバイクが見合わない人にはこのやり方一点に尽きるよね!

走るほどに頼もしさが増していくGSX250R

 さっそく走り出し。アクセルを回すと少し重みがあって、車重181kgの重みが体感で伝わってくる。これまでの250ccと比べても車体が大きく感じるのはハンドルまでが長いのも理由の一つなんだろうな。ゆっくり曲がる時はただハンドルを切るのではなく、曲がる前に倒れない程度に少し加速させて、タイヤをグリップさせながら倒してあげないと言うことを聞いてくれなさそうな感じ。

他の250ccよりも大柄に感じる理由はポジションの影響も要因の一つ
他の250ccよりも大柄に感じる理由はポジションの影響も要因の一つ

 負けず嫌いの私は、なんだか急に「どんなバイクも乗りこなしてみせるぜ!!」と強気な気持ちが湧いてきた。でもそういう気持ちって大事だなぁと思う。怖いと思って乗ってると思い切りがなくて悪い方向(例えば転倒)に行ってしまうこともあるからね。もちろん自己流の姿勢ではなく、教習所やバイク講習(オススメ)で習ったことをしっかり思い出しながら、強い気持ちで運転することを心掛けるのがなにより大事!…あれ?だとすると、GSX250Rは正しく乗らせるように導くバイク=”ライダーを育ててくれるバイク”ということになるのかな?最高じゃないか!と心の中で目まぐるしく考えたりとしているうちに、結局バイクに翻弄された形となってしまった(バイク上級者みたいなこと言ってる)。

低速から中速は力強さを感じ、バイクの重みを感じなくなった速度は60km/hくらい
低速から中速は力強さを感じ、バイクの重みを感じなくなった速度は60km/hくらい

 精神論はおいといて、加速はすんなり進んでくれる良いバイク。車重を感じられる分、一般道や高速道路での車線変更はふわっと優雅に行えた。低速から中速は力強さを感じ、バイクの重みを感じなくなった速度は60km/hくらいからが一番気持ち良く乗らせてもらった印象かな。

 スポーツタイプだけど、クラシックよりのトルク感覚に似ているようにも思う。だから瞬発的な加速をしてくれるというよりかは、徐々に伸びが出てくる感じで、街中でもストップ&ゴーに関してはストレスなさそうだなぁと思ったよ。ちなみに2速から発進しても気持ちよく走り出せた。クラッチの繋ぎも滑らかだし、とても心地よかった。

乗り慣れて車重を利用したバンクをする楽しさを知った頃にはツーリングに行きたくなる
乗り慣れて車重を利用したバンクをする楽しさを知った頃にはツーリングに行きたくなる

 よくカーブがキツい所や峠などで、バンクが浅く、カーブを曲がりきれずに仕方なく途中で減速したり、減速もままならず大きく膨らんで反対車線に飛び出そうになる人がいると思うんだけど(昔の私がそうだった)、運転にまだまだ自信のない人がGSX250Rを選んで乗ったら、その現象が起きそうな感じはあった。だから特に非力な女性初心者にはあまりおすすめ出来ないけど、乗り慣れて車重を利用したバンクをする楽しさを知った頃にはカーブの沢山ある峠道にGSX250Rのようなバイクでツーリングに行きたくなっちゃうかも。

 私的、スズキ車と言ったらブルーメタリックにSUZUKIロゴが映えたGSX250Rというイメージだったので、色は違えど同車種に今回乗ることができてとても嬉しかった!

目的地までの道中を颯爽と向かいたい時なんかに乗るにはGSX250Rは頼もしいバイク
目的地までの道中を颯爽と向かいたい時なんかに乗るにはGSX250Rは頼もしいバイク

 実際のGSX250Rは大きくてズッシリとしていて所有感もあるし、速そうな見た目なのに、ゆったり走行も得意。そんなロールキャベツバイクにいい意味で裏切られた。仲間内のツーリングや、目的地までの道中を颯爽と向かいたい時なんかに乗るにはGSX250R、どっしりと構えていて頼もしいバイクだったよ!

 それでは次の8のつく日にまたお会いましょう!

【画像】スズキ「GSX250R」の画像を見る(14枚)

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Writer: 高梨はづき/hapi

(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!

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