美味しいアジフライを求めて走る旅 茅ケ崎の『伊勢屋』は知る人ぞ知る人気の海鮮料理店だった

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。湘南エリア、茅ケ崎にある知る人ぞ知る人気店「伊勢屋」を訪ねました。

絶品アジフライを満喫、お店周辺はショートツーリングにも良い場所

 バイクに乗るのが気持ちの良い季節になってきました。筆者(増井貴光)もツーリングに行くプラン、というか妄想があるもののタイミングが合わずなかなか実行に移せません。とりあえずショートツーリングでもと思い国道134号を走って茅ヶ崎までやってきました。以前、ホンダ「ドリーム50」でご登場いただいたKさんが大絶賛するアジフライ定食を出すお店があるということで、サザンビーチで待ち合わせです。

筆者(増井貴光)の愛車、ホンダ「CT110」で湘南の代名詞にもなっている「茅ヶ崎サザンビーチ」へ。まだシーズンではないので人も少なかった
筆者(増井貴光)の愛車、ホンダ「CT110」で湘南の代名詞にもなっている「茅ヶ崎サザンビーチ」へ。まだシーズンではないので人も少なかった

 早く着いてしまったので砂浜をブラブラしてみます。ビーチ名は、やはりあの超有名バンドに由来すると思うのですが定かではありません。歌詞にもなっている「えぼし岩」が沖に見えます。霞んではいますが江ノ島も。ビーチの東側には「茅ヶ崎サザンC」というアルファベットのC型のモニュメントがあり、縁結びの名所になっているそうです。

 そうこうしているうちにKさんが、今回はホンダ「スーパーカブ110」でやってきたのでお店に向かいます。国道134号を少し西へ進んで「左富士通り」を北上します。

 この左富士という名称ですが、国道1号(東海道)と交わる「鳥井戸橋」交差点から見える富士山が、国道1号の左側にあることからそう名付けられたそうです。東京(日本橋)から大阪(梅田新道)までの730km、京都(三条大橋)までの490kmの間で、富士山が東海道の左側に見えるのは旧東海道も含め3カ所あり、その内のひとつだとか。交差点には「南湖(なんご)の左富士之碑」が建てられています。

「鳥井戸橋」交差点。国道1号(東海道)下りで道の左側に富士山が見える名所のひとつ、「南湖(なんご)の左富士」。北側の鳥居は「鶴嶺八幡宮」の参道となっている
「鳥井戸橋」交差点。国道1号(東海道)下りで道の左側に富士山が見える名所のひとつ、「南湖(なんご)の左富士」。北側の鳥居は「鶴嶺八幡宮」の参道となっている

 国道1号を横切り、鳥居をくぐって「鶴嶺八幡宮」の参道を進みます。突き当たって「鶴峰八幡宮前」交差点を右に曲がると、目的のお店「伊勢屋」に到着です。

 お店に入ると、カウンター席とテーブル、座敷の席があります。テーブル席につき、筆者はKさんが大絶賛する「アジフライ定食」を、Kさんは人気メニューの「特選海鮮丼」をオーダーします。

 写真付きのメニューを見ると、「大トロ炙り丼」もかなり美味しそうです。Kさんと世間話をしていると「アジフライ定食」と「特選海鮮丼」がテーブルに運ばれてきました。

伊勢屋の「アジフライ定食」(1298円)。アジフライはボリューミーでサクサク、ふわふわ食感の絶品だった
伊勢屋の「アジフライ定食」(1298円)。アジフライはボリューミーでサクサク、ふわふわ食感の絶品だった

「特選海鮮丼」には、マグロ、サーモン、ホタテなど6種類の刺身と卵焼きが盛られています。みそ汁、小鉢の冷奴とマグロの煮物、漬物がセットです。「アジフライ定食」のアジフライは、厚みがあってかなりボリューム感のある半身が3枚。お皿にはタルタルソース、小皿でソースが添えられています。

 アジフライに箸をつけると、サクサクの衣が良い感触です。まずは何もつけずにいただきます。柔らかめの身で味はかなり濃厚、少し塩味が効いていてソース等をつけなくてもご飯のおかずになります。タルタルとも良く合います。アジフライにはソース派の筆者ですが、このお店のアジフライではタルタルの方が好みでした。

 2枚を食べ終えたところでご飯が終わってしまいましたが、すでに腹八分目を超えていたのでお代わりはやめておきます。ご飯とアジフライのバランスは大盛りが良さそうです。3枚目を堪能してご馳走様、大満足のアジフライでした。

食後は1085年に源氏によって創設された「鶴嶺八幡宮」に参拝。樹齢950年の大銀杏が見事
食後は1085年に源氏によって創設された「鶴嶺八幡宮」に参拝。樹齢950年の大銀杏が見事

 食後はKさんと「鶴嶺八幡宮」へ参拝します。この神社は鎌倉時代に源氏によって創建された歴史のある神社です。源義家が戦勝を祈願して植樹したと言われている樹齢約950年の大銀杏が見事です。先ほど通った参道の松並木や石の太鼓橋も有名なのだとか。

 茅ヶ崎と言えば、湘南らしいサーフカルチャーのイメージがありますが、史跡も数多く残ります。それに海鮮のお店やカフェもあって、ショートツーリングにも良い場所だということを初めて知りました。また遊びに来ようと思いながら、海岸沿いの国道134号をのんびり帰りました。

■鮮魚料理 伊勢屋
所在地:神奈川県茅ヶ崎市浜之郷686-8
営業時間:11時から15時、17時30分から21時30分(月曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

【画像】湘南エリア、茅ケ崎「伊勢屋」のアジフライを見る(16枚)

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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