いいじゃないかバイクに付けず首からぶら下げるドラレコ! 手軽に全方位記録!!
事故やあおり運転などトラブルのときに記録を残せるドライブレコーダーは、先に四輪車で普及が進んでいますが、バイクにこそ必要と感じているバイクライターの青木タカオさん。ご自身が所有する複数台のバイクにも、原付二種スクーターを含め装着していますが、「これはいいぞ!」と思わず唸った革新的なドラレコを見つけたとのこと。ご紹介いただきましょう。
ウェアラブルだから手軽!
首掛けタイプのウェアラブルドライブレコーダー『FITT360PB』です。従来のドラレコは車体に装着していましたが、首に引っ掛けるだけというお手軽さ。そして前後2カメラでは死角ができてしまいますが、コレならほぼ360度をカバーしてくれるという利点があります。

複数台を所有し、仕事柄いろいろなバイクに乗り、映像を記録しておきたいという筆者(青木タカオ)には、うってつけではないでしょうか。東京モーターサイクルショー、ミツバサンコーワのブースで見つけたので、すぐに担当者を質問攻めです。
「カメラはいくつあるのでしょうか?」「いつ発売ですか?」

聞けば、3つのカメラで全方位を記録し、死角を最小化する『FITT360PB』は海外ブランド製で、すでに販売されているとのこと。今後、ミツバサンコーワで扱っていくのに伴い、二輪車用に最適化し、あらためて製品化していき、発売時期は未定。
これは待ち遠しいかぎり。早く身に着けて、使い心地や画像の鮮明さなどを確かめてみたいものです。
実際に2年間使って感じたこと
筆者が使っているドラレコは、前後2カメラでGPSも搭載するミツバサンコーワの『EDR-21G』。iP66/67という最高峰の防塵・防水基準、10Gの耐震試験をクリアしたバイク専用のドライブレコーダーです。

水やホコリに強く、振動対策にも万全を期しているおかげで、2年間以上使い続けていますが、一切問題なくタフに稼働してくれています。
ユーザーはとてもワガママです。『EDR-21G』は後継モデルが登場し生産終了となりましたが、購入時は最上級モデルで取付工賃を含めれば決して安くない買い物。筆者自身、ハードルをかなり高く設定していました。
万が一に備えてのものなので、高性能・高耐久、確実にキレイに撮れるというのは当たり前で、そこは二輪車用ETCで実績のあるミツバサンコーワだから信じるしかありません。
ライダーのホンネ
装着時に最も気にしたのが、愛車のスタイルを台無しにしてしまわないかという点。ドラレコの必要性は強く感じますが、カメラが大きすぎたり、取り付けがスマートにできないなら装着したくないのが正直なところ。

その点、EDRシリーズはカメラ自体が小さく、いかにもカメラが付いていますと大袈裟にならないのが良い。取り付けステーも発売され、見た目にも合格でした。
撮れた画像を見ても満足。カメラがソニー製フルHD200万画素で映像もキレイ。ツーリングに行ったときの映像をYou Tubeに使ったり、重宝しているのでした。
飛躍的にサイズダウン!
そんな筆者が、モーターサイクルショーのブースで思わず二度見したのが『EDR-22G』および『EDR-22』です。本体が『EDR-21/G』より、ずいぶんと小さくなっているではありませんか。

これについても、すぐさま担当者に聞くと「車両の高性能化に伴い、シート下やフレーム内のスペースが電子制御デバイスなどに占有される割合が増しており、従来のEDRシリーズの筐体では装着が困難なケースが増えてきていました。そんな状況を打破すべく、使いやすさや美しい画質はそのままに電源ユニットを分離し、従来モデルから飛躍的にサイズダウンすることで取付性を大幅に向上しました」と言います。
Writer: 青木タカオ(モーターサイクルジャーナリスト)
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。自らのモトクロスレース活動や、多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク技術関連著書もある。