まるでカスタムバイク! レトロでカッコいいTHUNDER MOTORCYCLEのTHUNDER 250に乗ってみました!〜夜道雪のちょっと寄り道〜
人気YouTuberで声優、モデルなどマルチで活躍する夜道雪さんが、バイクライフを綴る連載コラム「夜道雪のちょっと寄り道」。連載第14回目では、日本と中国のカスタムビルダーによって生み出されたブランド「THUNDER MOTORCYCLE」のTHUNDER 250に試乗してみました!
新車でカスタムバイクのようにカッコいい! アメリカンスタイルのTHUNDER 250
こんにちは、夜道雪です! みなさんお待たせしました! 今回のインプレッションはズバリ「変わったバイク」です!
いや~、好きでしょう? きっと好きに違いない!!
私も好きです! 「変わったバイク」が。これまで乗ってきたどのバイクよりも「変わった」ヤツに乗りたい!!
バイクのニュースさんへ、来る日も来る日も、私が持つ声優能力を振り絞り、全身全霊の猫なで声でおねだりしまくっていました…。
おねだりしまくる日々を重ねること早20年…(ウソ)。猫なで声アレルギーが重篤化してきたバイクのニュースさんはついに、「とびきり変わったバイク」に触れる機会を与えて下さりました…(泣)。

日本と中国のカスタムビルダーが組んでできたというモーターサイクルブランド「THUNDER MOTORCYCLE(サンダーモーターサイクル)」の「THUNDER 250 (サンダー250)」です!
私、このバイクを一目みて、こう呟きました。
「……クスッ。バイクのニュースさん、ついにやってくれたね……! とっておきの変なヤツ………!!」(※ホメ言葉です。)
もーたまりません! こういうの。カッコいいとか、そんなありきたりな言葉を使いたくないんだよ、あたしゃ。
このバイク、変! 欲しい! So Cool! Very Hot! 以上! 夜道雪でした! このバイク頂きます! さよなら! ドロロロ…。
ってワケにもいかないので、真面目にインプレしていきますね。

まずは外観! まず、すっげぇーなー…と、車体にしばらく見惚れてしまいました。本当に。
このバイクが放つ雰囲気は、さながらクールな専門ショップのショーウィンドウに、堂々と鎮座している肝いりカスタム車のよう…。
例えバイクに詳しくない人でも、他とは違うスゴみは肌で感じることでしょう。こだわりのパーツ達で構成された車体は、新車の状態で既にオーラがヤバいです。
レトロスタイルなバイクにありがちな、なんか、このパーツが現代っぽすぎるんだよなぁ…みたいな苦笑いやモヤモヤなど、まったく浮かんできません!
さてさて、言葉を尽くすよりも、見たものそのまんまをお伝えするのがベストな気がしてきましたから、細部を見ていきますよ!

ではまず、乗車中に常に目に入るハンドルまわりから! 見てください、このスイッチボックス。これ本当に純正品? いや最高かよって。
でも、このタイプってスイッチ小っちゃいし、ちゃんと真ん中に戻さなきゃならないから本当にむずいんよー。戻しすぎちゃうから、逆側いっちゃうんだよね。
つまり引き起こしの時に向こう側にバイクを倒しちゃう、みたいなそんな感じです。(伝わってる?)
しかし! やっぱこのタイプのウインカーの方が絶対カッケーじゃん!? 慣れりゃあこっちのもんじゃん?

そしてそして、ご覧くださいこのフロントフォーク。近年には珍しいスプリンガーフォークとなっております。私は初めて乗りましたよ! もう、このフォークだけで憧れの1930年代にタイムスリップしたかのよう!
今挙げ連ねた全部がノーマル…。THUNDERさんって一体何モン? ノーマルの概念をぶっ壊しにきています。

そして、下にスプリングが入ってるシングルのサドルシート! ここもまたアメリカンでレトロな感じ~! サドルシートって今回初挑戦だけれど、どんな乗り心地だろう…?
スプリンガーフォークとサドルシートの乗り心地はかなり個性的で楽しい!
さておまちかねの試乗タイムです!
アメリカンスタイルのバイクに多いタイプで、キーシリンダーが股下にあるのがよいよねー! キーホルダーとかでメーターが隠されたりしないし、アメリカンなバイクの特権だね!

走り出しはしっとり、音はドコドコ気持ちよく楽しい!
ストレートを走る分にはなんの問題もなし! アメリカンのライディングフォームに慣れていない私でも、比較的安定して走れます。
低速でちょっとフラつくことがあっても、膝にゆとりが出るほど足着き性がよいので、まったく怖くありません!
もちろんUターンだってへっちゃら!! …って言おうとしたけど、ハンドルの扱いに慣れない…!

なんか、グオンってハンドルが曲がる! グオンって! ハンドルが傾きやすくなるんだ! グオンって!
キャスター角のせいかなぁ?! なんか「グオン」ってなるんだよね! まあ、なんか、つまりそういう事! 「グオン!」だよ!
乗っていて明らかにカーブ中のハンドリングが難しいのです。普段スポーツタイプのバイクに乗ってるせいかしら?

体重移動で曲がってるわけでもなく、ハンドリングで曲がってるわけでもなく、という不思議な感じの曲がり方。果たしてこの曲がり方で合っているのだろうか?
これは慣れるまで少し時間が必要かも。曲がりながら思わず、「ほんっと、おもしれーヤツだな…! 気に入った…」と、ボソッとつぶやきました。コイツ、楽しませてくれるんすよ。
そして気にしていたサドルシートの乗り心地ですが………。

やはり、地面の凹凸や振動などがダイレクトに私の大きめのお尻に伝わってきます。
でも、私のお尻にはノーマルでクッションらしき何か(おそらく脂肪)が、嫌になるほどたっぷりと付いてるので、この程度ならまったく問題ないんです。
あー、お尻にクッションがついてて本当によかった…(泣)
最後に、いい意味で裏切られた部分もしっかりとお伝えしなければ…。
アメリカンバイクは重いのよ! 300kgクラスもざらの中、これだけ大きく堂々とした車体なのに乾燥重量まさかの178kg…! 軽いバイクに乗り慣れてる私にも安心の軽さでした!
THEアメリカンの見た目に反して、重量だけは全然アメリカンじゃないのよ。アメリカンってすごい重たいから取り回しが大変なの!
確か私のお尻と同じくらい重たかったはず…です。Thunderちゃんは軽くて羨ましいな………。

<<まとめ>>
Thunderってこんな人にオススメ!
・アメリカンバイクデビューしたいけど、重量が不安だ!
・新車の状態で、既にカスタムされてあるようなカッコいいバイクに乗りたい!
・低価格帯のアメリカンに乗りたい!
・人と被りたくない!
・お尻にクッションがついているので振動に耐えられる自信がある!
そんな人にとってもオススメなバイクですよ♪ 以上、夜道雪のインプレッションでした!

■Thunder motorcycles THUNDER 250(サンダー250)
全長×全幅×全高:2,210×750×980mm
軸距:1,540mm
最低地上高:110mm
シート高:650mm
車両重量:175kg
エンジンタイプ:空冷V型2気筒
総排気量:249cc
内径×行程:49×66mm
圧縮比:10.0:1
最高出力:13kW(17.7PS)/8000rpm
最大トルク:19N・m / 6000rpm
燃料タンク容量:7L
タイヤ:前5.0-16、後5.0-16
ブレーキ形式:前後 油圧式ディスク(ABS)
懸架方式:前 スプリンガーフォーク
フレーム形式:ハードテイルフレーム
■メーカー希望小売価格:84万8,000円(税込)
※予告なく仕様が変更になる場合があります。