見た目と乗り味の違いに驚き! ハーレーダビットソン「Fat Boy114」に試乗します〜小野木里奈の○○○○○日和〜
『小野木里奈の○○○○○日和』は、迫力あるフォルムが目を引くハーレーダビットソンの「Fat Boy114(ファットボーイ)」に試乗します。
ボリュームのあるスタイリングが大迫力
皆さん、こんにちは!小野木里奈です。今回は、ハーレーダビットソンの「Fat Boy114(ファットボーイ)」の試乗記でございます。バイクに興味がない方でも「ハーレー」なら聞いたことがあるとの声もあるほどメジャーなバイクメーカーです。

以前の記事で少しお話ししましたが、アニメ『名探偵コナン』の登場人物ベルモットが度々バイクで走るシーンがあるのです。登場するバイクがハーレーダビッドソンの「V-ROD」という車種で、私はその登場場面でハーレーの存在を知りました。そして、今回の「Fat Boy」は、ベルモットが乗っていた車種にも近いデザインで、個人的になんだかテンションが上がってしまいます(笑) それでは、早速車両を見ていきましょう!
私が試乗したFat Boyのカラーは、ビビットブラックです。車体は4色展開になっていて、どれもいいけどやっぱりこのビビットブラックが個人的に引かれてしまいます。元々シンプルなモノトーンが好きなのもあるし、ピッカピカの鉄の輝きがさらに際立ってなんだかセクシーな佇まい。

写真で見るよりもとってもボリューミーなフォルムで「Fat Boy(直訳すると太った男の子)」と名付けられたこともうなづけます。Fat Boyは正面や後方から見ても太い幅の車体がたまりません。タイヤも太いし、タンクも大きくて迫力があります。

タンク周りのこのゴテゴテの装飾も格好良く、ギラギラと輝くマフラーの2本は存在感が特にすごい。黒と鉄のギラギラな組み合わせは、私の中にあるクルーザータイプの王道スタイルなイメージで、「まさにこれ!」という印象を受けます。

タンクにあるハーレーのエンブレムも目立って素敵ですよね。あとは、この大きなヘッドライト。正面から見た時、この太い車幅に対して負けないような目立つ大きさなのです。どの角度から見ても格好良く見えるデザインですよね。
そして、モノトーンの車体はファッションも色々と楽しめるし、クルーザータイプにぴったりな定番の革ジャンコーデはもちろんですが、私は「カジュアルなパーカーやジーンズ、スニーカーなどのスタイルで合わせたいな」って思いました。

それでは、恒例の足つきチェックでございます!私(=身長160cm)が跨るとこんな感じです。シート高が675mmなので、私でも楽々両足がつきます。ただ、車幅が大きいと足が開きがちになることと、車体が317kgととても重いので、あまり油断はしないようにしてください (笑)
車体を起こしてしまえばバランスは取れるのですが、起こすまでがコツと慣れが必要ですね。でも実際に1人で挑戦してみたら、このずっしりとした重さでもなんとか扱うことができました。
最近、重いバイクを何度か乗る機会が続いたことで感じたのは、力持ちでなくても車体の特性やバランスを利用すれば、ちゃんと私でもスタンドを払って車体をまっすぐに起こすことができるということです。
もちろん、倒してしまった状態から起こすことは難易度が上がりますが、スタンドが着いている状態からならなんとかコツを掴めば身長が低いライダーでもできるようになります。そういった面でもFat Boyは、車両重量はあるけど下にずっしりと重さを加えている感覚なので、起こしてしまえばバランスは取りやすく、車体をまっすぐにした状態で取り回しをすることもそこまで難しくはありません。
ビリビリと全身に感じるエンジンの鼓動
では、いよいよエンジンスタート!ドッドッドッと音を全身に響かせ、跨った状態で車体を見るとこんなに重い車体でも“ブルブルブルブル”っと元気よくエンジンの鼓動で震えていて、なんだかFat Boyが「もう早く走り出したい…!」とウズウズしているよう(笑)

アクセルをひねると排気量1868ccから伝わる振動のひとつひとつが大きくて全身に響き迫力がすごい! こんな大きいエンジンを搭載するバイクに乗る機会は中々ないのでワクワクしてしまいます。アクセルをちょっとでも開くとどんどん勝手に進んでいく感覚からも、とてつもない力強よさを感じることができます。
一方で、1mm単位でアクセルをひねっても、パワーが大きく加わるのでとても繊細なアクセル操作が必要です。初心者ライダーにとってはその繊細なアクセルを回すことが、もしかしたら難しく感じるかもしれません。Fat Boyのようなバイクをゆっくり走らせるには、アクセルの操作を繊細にできるようになると、技術も格段に上達しそうです。

コーナリングは、思っていたよりもスイスイと旋回します。正直クルーザータイプはまだ乗り慣れていないので、ちゃんと倒して小回りできるのか心配だったのですが、楽に車体を倒すことができました。下にずっしり重みを感じる設計だと思っていたのに、力を加えずに車体を倒すことができるのは、ライダーにとっても嬉しいかぎりです。
Fat Boyは、変に力で倒そうとするとうまく倒すことができないので、自分の体重移動や下半身の使い方の技術が勝手に身についていく気がします(笑)

あとは、クルーザータイプならではの運転姿勢でもある、お尻の位置をちょっと後ろ目に、腕はだらんと力を抜いた状態でハンドルを支える形は、スポーツタイプとはまるで反対な姿。スポーツタイプは、ニーグリップで車体を挟んでいましたが、クルーザータイプはニーグリップももちろんしていますが、どちらかというとお尻の方に集中する感覚があります。お尻を中心に車体のバランスを整えていくので、クルーザーならではのバランスの取り方が新鮮で楽しいのです (笑)
そして、リラックスした姿勢でFat Boyに乗るなら真っ直ぐ続く道で走りを楽しめそうなので、高速道路に乗り走り続けたくなりそうです。

最初は迫力ある車体のFat Boyを見た時、「なんだか私には扱うことは難しそう…」とひよっていたのです。特にこの317kgという車両重量は、数字を聞いただけでちょっと怖気付いてしまいました。でも、実際に扱ってみたら、重さは確かにあるけど、バランスがとても取りやすい車体だなということを発見してしまいました(笑)
そのバランスの良さを理解することができれば、誰でも練習することで重い車体をちゃんと扱うことができると思います。むしろ、走っているとFat Boyのずっしりした重さが心地よくも感じる瞬間もあり、エンジンをかけた時の迫力ある振動も含めて色んな方に体感していただきたい!

ファッションも楽しめるような迫力のある佇まいと力強いスピード感は、個人的にいつか高速道路も使って遠くへツーリングしたいなと思います。
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親子の絆と女子ボクシングの美しさを描いた作品で、私は芹沢なつみ役として出演させていただいてます😌#ボクシング
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Writer: 小野木里奈
女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。