スズキ「V-Strom 650XT」のオフロード性能を向上 英国のプロチーム「SR75 Suzuki」が特別仕様車を公開

スズキ製のバイクでレースに参戦する英国のトッププロチーム「SR75 World Team Suzuki」は、アドベンチャーモデル「V-Strom 650XT」をベースにした特別仕様車を公開しました。どのようなカスタムが施されたのでしょうか。

面影を残しつつイメージを一新

 スズキ製のバイクでレースに参戦する英国のトッププロチーム「SR75 World Team Suzuki」(以下:SR75 Suzuki)は、アドベンチャーモデル「V-Strom 650XT」をベースにした特別仕様車を公開しました。

 SR75 Suzukiによるスズキ「V-Strom 650XT」カスタム(手前)とノーマルの「V-Strom 650XT」(奥)
SR75 Suzukiによるスズキ「V-Strom 650XT」カスタム(手前)とノーマルの「V-Strom 650XT」(奥)

 V-Strom 650XTの特別仕様車を製作したSR75 Suzukiは、イギリス、フランス、ヨーロッパ、アメリカ、カナダのスーパークロス、モトクロス、ビーチレースで活躍するプロチームです。

 アドベンチャー・バイク・ライダー・フェスティバルで発表されたV-Strom 650XT特別仕様車は、オフロード性能を向上させるために様々なカスタムが施された一台で、標準装備の19インチと17インチのホイールは、特注のEnvy製ハブを備えた21インチと18インチのリムに交換したうえでピレリ製タイヤを装着。

 サスペンションの改良とスプリングのアップグレードにより、シャシー全体の底上げが行われています。

 また、ポジション面においてはスズキのモトクロッサー「RM-Z450」用Renthal製ハンドルバーとスズキ純正ハンドガード、V-Strom純正をベースにカスタムしたシートを備えることで人間工学に基づいた位置に設定。RM-Z450用フットペグを装着することで、オフロードでの安定した走りを実現します。

 そのほか、V-Strom 650XT特別仕様車ではFMFのチタンパイプ、ヘビーデューティーサンプガード、軽量化されたバッテリー、リアエンドのスリム化などを備えることで、オフロード性能を向上させることに成功しています。

 今回の発表に際し、R75 Suzukiのオーナーであるジェフ・ウォーカー氏は次のようにコメントしてえいます。

「V-Stromを使いこなすことはとてもエキサイティングで、興味深いプロジェクトになりました。レースバイク以外のプロジェクトもいくつか手がけましたが、それはたいてい旧型のRMやRM-Zだったので、今回はちょっと違ったものになりました。

 ノーマルのV-Stromは、もちろん非常に優秀で、走行距離の長いミドルウェイトのアドベンチャーバイクですが、ある部分を改良し、私たちの専門知識によって、よりオフロードに焦点を当てたものにしました。Envy製ホイールセットは、まさに芸術品で、このバイクのために作られたものです。また、全体の外観は、GP Grafixのスタッフの素晴らしい仕事によってのみ完成します。これは、私たちのチームと技術パートナーたちによる真のチームワークによるものです。

 背が高く、タフなスタンス、シート、ペグ、バーの改造、そして頑丈なクラッシュプロテクションで、オフロードでも十分通用するものになりました。また、V-Stromのオーナーの方々には、パーツの提供やノウハウの共有など、喜んでお手伝いさせていただきます」。

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