じつはこれが原因? 自転車のタイヤのパンクはちょっとの手間で予防できる!

誰もが一度は経験があるかもしれない自転車のタイヤのパンク。突起物が刺さって発生するイメージが強いですが、実際はちょっとした手間で防げることがあるのです。

タイヤに空気、しっかり入っていますか?

 自転車を使っている誰もが、きっと一度は経験したことがあるかもしれないタイヤのパンク。いつもよりちょっと遠くでパンクしようものなら、相当な絶望感を味わうことでしょう。そんなサイクルライフを脅かすパンクについて、多くの人がクギや割れガラスといった突起物が刺さって発生すると思いがちですが、じつはそれだけではないのです。

自転車のタイヤのパンクは、定期的な点検で回避できることもある
自転車のタイヤのパンクは、定期的な点検で回避できることもある

 もちろん突起物が刺さってパンクすることもありますが、原因の多くは“タイヤ(チューブ)の空気圧不足”です。

 タイヤに適正な空気を入れていない状態で自転車に乗ると、中のチューブが動いてしまう隙間ができます。そうするとタイヤの内側とチューブが擦れて摩耗し、やすりで削るようにチューブがどんどん薄くなっていきます。そうやって薄くなってしまったチューブは穴が開きやすく、やがてパンクに至ります。

 また、空気圧不足の状態で走行して勢いよく段差を越えようとすると、“リム打ちパンク”が発生します。リムとは自転車の車輪の部分のことで、タイヤの空気圧が適正であれば多少の段差は問題ありませんが、空気圧不足の状態では段差に当たったその瞬間、タイヤが潰れて中でチューブがリムとタイヤの内側に挟まれ、穴が開きます。空気圧不足こそがパンクの大きな原因なのです。

 タイヤの空気は、乗っていなくても徐々に減る(抜ける)ため定期的な調整が必要です。1週間から2週間に1度は空気圧調整をしたいところですが、最低でも1カ月に1度は空気圧チェックをしましょう。かなりパンクの危険性を減らせますし、タイヤのチューブも長持ちします。

 また、何か突起物を踏んでしまったときにパンクするリスクについて、じつは異物が刺さりやすくなる原因があります。それはズバリ、“タイヤの劣化”です。長く乗ることでタイヤ表面の溝がなくなってツルツルになると、走行中に異物を弾けずに刺さりやすくなります。

 メーカーによって異なりますが、タイヤは走行距離約3000kmが交換の目安と言われています。距離で言われてもいまいちピンときませんが、毎日30分ほど乗る人なら、だいたい3年が交換のタイミングではないでしょうか。定期的な空気圧調整の際に、タイヤの状態もチェックすると良いでしょう。

【画像】摩耗した自転車のタイヤを見る(3枚)

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