憧れのベスパに出会った日に早速『Sprint S 150』に試乗したよ!〜高梨はづきのきおくきろく。〜

毎月8の付く日は『高梨はづきのきおくきろく。』の掲載日です。地中海の美しいマリンブルーから着想を得たVespa Sprint S 150に試乗するよ。

鮮やかなカラーリングが眩しいVespa Sprint S 150

 皆さんこんにちは、高梨はづきです!
 今回お届けするのは【Vespa Sprint S 150】‼︎

 突然だけど、私はずっとベスパに乗るのを夢みてきたの!

 Vespa(ベスパ)やaprilia(アプリリア)、Moto Guzzi(モト・グッツィ)の3ブランドを販売しているイタリアのメーカーがPiaggio社なんだけど、その中でも私がずーっと乗ってみたかったバイクがダントツでベスパ!

 やっと試乗させてもらえる日が来たということで嬉しすぎる〜!

鮮やかなカラーリングが施されたVespa Sprint S 150に試乗するよ
鮮やかなカラーリングが施されたVespa Sprint S 150に試乗するよ

 早速、みて!この鮮やかなカラーリング。地中海の美しいマリンブルーから着想を得たというカラーが結構攻めてる〜!もう語彙力無くすくらいめちゃくちゃかわいい〜!パキッとした印象のこのカラーリングはスタンダードモデルであるSprint 150に【S】の冠がついたこのモデルだけの限定色。トーンが低いコンクリートの街中でも走行中に一際目を引くような華があるよね!

 みんながよく知っているであろう白系ベスパともまたイメージが違って、さらにスポーティで印象に残る色味だなぁ。アーティスティックな綺麗な色。ベスパはこのくらい振り切ってくれてた方がかわいい!

スポーティで印象に残る色味のVespa Sprint S 150
スポーティで印象に残る色味のVespa Sprint S 150

 第二次世界大戦後のイタリアで、航空機の開発停止を余儀なくされたピアッジオ社が戦後復興の民生品として着手したのがスクーター事業。シュッとしたテールやエンジン音から「まるでvespa(ハチ)のようだ」という理由で製品名が決まったんだって。そこから一気に未来を明るく照らしてくれたベスパは、イタリアの歴史の一部と言っても過言じゃないね。

 映画「ローマの休日」でオードリー・ヘプバーンが乗ってる姿が日本人とっては印象深いと思うけど、私もあれは衝撃を受けたなぁ。あのシーンをみてローマの街中をベスパで走りたいって思った人がどれだけいたことか。憧れたのは私だけではなかったはず!

ボディがスチールでできているところもベスパの特徴
ボディがスチールでできているところもベスパの特徴

 ベスパの驚くところは、ボディがスチールでできているところ。わたしの知るバイクの多くはまずパイプフレームがあって、そこにエンジンやボディカウルを付けていくスタイルだったと思うけど、ベスパは、カウルボディそのものがフレーム構造を担っているの。これもピアッジオ社が戦前に培ってきた航空技術が反映されているんだって。

 航空機を見てそのフォルムが美しいと思うように、誕生から現代までの歴代ベスパをみてもどれも秀逸なデザインばかり。発売から76年が経っても惚れ惚れするデザイン性に思わず感嘆のため息が漏れるよ。バイクに対して「かわいい」っていうのは私にとって最大級の褒め言葉。乗る前からこんなにワクワクするバイクは久しぶりだ!

足つき性(筆者身長158cm)は、シート前のほうに座ると両足のかかとが少し浮くぐらい
足つき性(筆者身長158cm)は、シート前のほうに座ると両足のかかとが少し浮くぐらい

 足付きを見ていくと、シート前のほうに座ってかかとが少し浮くぐらい(筆者身長158cm)。シートにはタックロール調の裁縫が採用されていて、お尻が滑りにくくなっているね。スクーターは特にシートが滑ると危ないし、見た目と利便性を両立した仕様がルック重視のわたしにはありがたい。また、スプリントSはサイドスタンドを払わないとエンジンがかからないようになっていて、これも安心機構の一つ。

ハンドル周りは通常のスクーターと一緒だから操作を迷うことはなさそう
ハンドル周りは通常のスクーターと一緒だから操作を迷うことはなさそう

 ハンドル周りは通常のバイクと一緒だから迷うことはなさそう。日本で人気のスクーターは、ハンドル下には飲み物が入るようなソケットやフックが付いてる利便性の高いものが主流になっているけど、スプリントSは鍵を捻るとハンドル下が空いて、そこにUSBソケットがあるの。見えないところに造るなんて、スタイルを崩さない仕様もエレガントで素敵だね。

 キーシリンダー横にある鍵マークのボタンはシートの開閉ボタンだよ。メットインボックスはジェットヘルメットが一つ入るくらいの容量はあるかな。

高級車に乗っているような感覚は秀逸

 実際の走りを見ていこう。スタートはかなり優雅な走り出し。フロントを切って曲がっていくようなタイプだから、ハンドルを切るというより体ごと一緒に倒すとスーッと曲がっていく。そんなゆったりした乗り心地。ハンドルの振動は少しだけ感じるけど、シートの縦揺れに関してはそんなに感じなかった。まるで高級車のような感覚を覚えたよ。

ハンドルを切るというより体ごと一緒に倒すとスーッと曲がるSprint S 150
ハンドルを切るというより体ごと一緒に倒すとスーッと曲がるSprint S 150

 車体の重みは感じないけど、安定感に頼もしさがあって、ストレートでは伸びも良い。試乗用のクローズドコースで、40km/hの速度域から、アクセル全開後体感8〜9秒くらいで速度80km/hに到達した。スピードを出しても車体が安定してるお陰で、怖さや不安なく加速もできる良いバイクだ!

ベスパの中でもSprintシリーズだけは、角形のヘッドライトを採用しています
ベスパの中でもSprintシリーズだけは、角形のヘッドライトを採用しています

 写真を見て気付いた人もいると思うんだけど、ベスパといったら丸いヘッドライト!ってイメージがない?そう、ベスパの中でもSprintシリーズだけは、角形のヘッドライトを採用しているの。昔からの伝統で代々角形って決まっているんだって。丸型の流線形も美しくていいけど、角形のライトもトイルックでわたしは好きだなぁ〜。

 あとね、ベスパはアクセサリーも充実していて、正規のブランドバッグなんかめちゃくちゃ可愛いの。イタリア製のアクセサリー、気になる人はサイトを覗いてみてね!

ベスパとREDの提携で生まれた「VESPA946RED」
ベスパとREDの提携で生まれた「VESPA946RED」

 ピアッジオ社はベスパと他社ブランドのコラボを企画したり、病気と戦う人の支援をするためのバイクを発売して売上の何%かを寄付をするという社会貢献プロジェクトを展開しているの。ベスパは知名度も世界で一番有名なバイクって言われているらしいよ。

 2000年代の大幅リニューアルまでの昔のベスパは、左手でギヤチェンジできる仕様だったんだって。通常足でギヤチェンジすることを、あえて手で出来るようにしたのは、ヒールやスカートを履く女性に向いてないからなんだとか。安全面は置いといて、スカートで気楽にバイクに乗れるの憧れるもんね。女性に寄り添ったバイク作りも出来る会社なんだなぁ。すげーや。

お洒落な服装で、街を颯爽と駆け抜けたくなるベスパの Sprint S 150
お洒落な服装で、街を颯爽と駆け抜けたくなるベスパの Sprint S 150

 そんなバイクに乗れて嬉しかったな。今回は外行きのお洒落な格好でもcafeでもなかったけど、いつかあのローマの休日のオードリー・ヘプバーンのように、ベスパにまたがってレトロ情緒を漂わせながら颯爽と街中を走り抜けたい。ベスパに負けないくらいお洒落な格好して、好きなcafeに入って、オープンテラスからかわいいベスパを眺めてゆっくりお茶してみたいなぁ。

 ということで本日の記事はここまで!
 また8のつく日にお会いしましょう~。

 ベスパ「Sprint 150 S」の価格(税込)は、52万8000円です。

高梨はづき/hapi Twitter

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Writer: 高梨はづき/hapi

(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!

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