これからは大人にも着用の「努力義務」が!? 自転車用ヘルメットを選ぶ時のポイント

2022年4月の道路交通法一部改正により、これまで子供だけに限定されていたヘルメット着用の努力義務が全世代に拡大します。ヘルメットの着用は法律だからというわけではなく、命を守るために重要です。そこで、自転車用のヘルメットを選ぶ際のポイントをいくつか紹介します。

毎日使うものだからこそ、自分好みのヘルメットを

 どれだけ気をつけていても、自転車で走行していると不測の事態が発生して事故に巻き込まれてしまうこともあります。警察庁の発表によると、2021年に自転車が関わる事故は全国で6万9694件も発生しています。決して他人事とは思えない数字です。

自転車関連の事故で、ヘルメットを被っていなかった人の致死率は被っていた人の約2.2倍高い。自転車に乗る際は、子供も大人も関係なく着用したいところ
自転車関連の事故で、ヘルメットを被っていなかった人の致死率は被っていた人の約2.2倍高い。自転車に乗る際は、子供も大人も関係なく着用したいところ

 万が一、自転車で事故に遭ってしまった時に自分や同乗している子供の致命傷を避けるための重要なアイテムがヘルメットです。

 同じく警察庁によると、自転車関連の事故で亡くなってしまった人の約6割が頭部へのダメージが致命傷となっています。乗車中にヘルメットを被っていなかった人の致死率は、被っていた人の約2.2倍高くなっているそうです。この数字からも、ヘルメットの重要性が分かります。

 この様な状況から、2022年4月に道路交通法が一部改正され、これまで子供だけに限定されていたヘルメット着用の「努力義務」が全世代に対して施行されることになりました。自転車に乗るなら、誰でもヘルメットを被るよう努力しなければならない、ということです。

 しかしスポーツモデルのような派手な見た目のヘルメットに、仰々しさや抵抗を感じる人もいるかもしれません。ところが現在は、シンプルなデザインや一見すると帽子のようなヘルメットなど多種多様な商品が揃っており、ただ派手なだけのイメージではなくなっています。

 自転車用ヘルメットの基本的な構造は、バイク(モーターサイクル)などと同様に発泡スチロール製の「ライナー」と呼ばれる衝撃吸収材の周りを、ポリカーボネートなどの硬い材質を使った「シェル」が覆っており、着用はあごひもで固定します。

 大きな衝撃を受けた際は、外側の硬い「シェル」が衝撃を一時的に分散させ、「ライナー」が潰れることで人体に直接衝撃が届かないように和らげます。衝撃で変形した「ライナー」は元の形には戻らず、衝撃吸収材としての役割を終えます。普段からあまり雑に扱うと、このライナーに損傷を与える可能性があり、いざという時に衝撃を吸収する機能を発揮できない場合があるので注意が必要です。

オージーケーカブトのアーバンスタイルのサイクルヘルメット「CANVAS-URBAN MG」
オージーケーカブトのアーバンスタイルのサイクルヘルメット「CANVAS-URBAN MG」

 そんな自転車用ヘルメットを選ぶポイントとして、まずチェックしたいのは「重量」です。全身運動となる自転車は、あらゆるものの重量が走行性能に直結します。重いヘルメットを被って自転車を漕いでいると頭が左右に振られて、それを支える体への負担が蓄積し、首を痛めたり、肩こりの原因にもなってしまいます。もちろん安全性も大事ですが、なるべく軽いものを選びたいところです。

 次は「サイズ」です。サイズの合っていないヘルメットは、いくらあごひもで固定しても衝撃を受けると脱げたりズレたりすることがあります。自分の頭囲にあったサイズを選びましょう。

 ここで気をつけたいのが「頭の形」です。上から頭の形を見たとき、前後に長い「欧米型」と、まん丸もしくは左右に少し長い「東洋型」があり、日本人は比較的「東洋型」が多いと言われています。

 多くの自転車用ヘルメットは後頭部のアジャスターで頭囲にフィットするよう調整できますが、そもそも頭部形状と異なればフィットしません。頭囲がピッタリでも、頭部形状が「東洋型」の場合は「欧米型」設計のヘルメットは合わないのです。

 とくに海外ブランドのヘルメットは「欧米型」に合わせて作られているので注意が必要です。最近では日本人の頭部形状に合わせた「アジアンフィットモデル」もあり、海外ブランドから選ぶ際はそちらもチェックしましょう。

 そして自転車用ヘルメットを選ぶ際に最も重要なのは、やはり「デザイン」でしょう。日常的に使うものは、自分の好みに合っているかどうかが大切です。

 通勤・通学で使うなら制服やスーツに合っているかも意識したいところ。もし暗い時間帯に自転車に乗る機会が多いなら、クルマなどからの被視認性を考慮し、あえて蛍光色の派手なデザインや、反射テープが貼られているヘルメットを選ぶと良いでしょう。

【画像】多種多様なデザインが揃う自転車用ヘルメットを見る(10枚)

画像ギャラリー

最新記事