ホンダ『NT1100』と『HAWK11』のどっちが好み!〜小野木里奈の○○○○○日和〜

『小野木里奈の○○○○○日和』は、ホンダのスポーツツアラー『NT1100』とカフェレーサースタイル『HAWK11』の乗り味やデザインなどを紐解き比較します。

兄弟車のホンダ『NT1100』と『HAWK11』

 皆さん、こんにちは!小野木里奈です。今日は、ホンダの『NT1100』と『HAWK11』のどっちが好みかを比較しながら語っていきたいと思います! 実は、『NT1100』と『HAWK11』は、エンジンをはじめ、同じパーツを多く使用しているけど見た目からは全く想像がつきませんでした。それではいってみましょう!

ホンダのスポーツツアラー『NT1100』とカフェレーサースタイル『HAWK11』
ホンダのスポーツツアラー『NT1100』とカフェレーサースタイル『HAWK11』

 私は『NT1100』と『HAWK11』を同じ日に試乗しまして最初に見た時に、どちらも大きいし見た目もこれまで試乗してきたバイクのどれとも違った姿だったのでインパクト大でした。スポーツツアラーの『NT1100』は、ゆったり座れるような快適性がありフロント周りのボリューミーさから迫力も感じるデザインです。

 一方、『HAWK11』はカフェレーサースタイルのジャンルらしく、モダンでスポーティーな要素もありつつ、クラシックなスタイルです。2台ともに同じエンジンを使用しているとは思えない外見の違いに驚きますが、どちらがいいかとなると本当に好みかなと思います。個人的には、『NT1100』に惹かれました。私がモノトーンカラー好きということと、タッチパネルにもなる大きく見やすいモニター、そして調節ができるフロントのスクリーンがあるのも好印象です。

『NT1100』と『HAWK11』のにシート高は同じ820mm
『NT1100』と『HAWK11』のにシート高は同じ820mm

 さて、それでは足付きはどうでしょうか。2台ともにシート高は同じ820mmですが、乗った感覚では前傾姿勢で支える『HAWK11』の方が足付きは自然と良い印象があります。同じシート高でもハンドルの位置から影響する運転姿勢の変化で足つきも変化するんだなということを発見することができました。

 このハンドル部分にも違いがあります。『NT1100』は、バーハンドルという形に対し、『HAWK11』はセパレートハンドルです。これまで試乗したバイクの中でもほとんどがバーハンドルだったので、『NT1100』の手の位置や角度は馴染みがあります。『HAWK11』は、カフェレーサースタイルなので、ハンドルもノーマルの状態でこのセパレートハンドルを装備。カフェレーサースタイルにバイクをカスタムする場合でも、このセパレートハンドルは欠かせないんだそうです。

 走っている時は、シート高は同じでも運転姿勢やハンドルの形の違いでライダーの視界にも影響しています。『NT1100』は上体が起きる運転姿勢になるので、走行中は比較的高めの視界です。一方、『HAWK11』は前傾姿勢になるので視界はやや低めになり、ちょっと見にくくはなるのですが、空気抵抗が少し軽減し、体もバイクと合体しているようなポジションになりました。

走行操作にも大きな違いがあり

『NT1100』はクラッチ操作とシフトチェンジをする必要がないDCTを搭載し、『HAWK11』はクラッチと6速のシフトチェンジが搭載されています。免許でいうと、『HAWK11』は大型自動二輪車免許が必要ですが、『NT1100』は大型自動二輪車免許(AT限定)でも運転することが可能なのです。つまり、『NT1100』は大型バイクのスクーターとも同じ枠組みというわけなのです。

『NT1100』に採用されているフロントのスクリーンや手元や足元の風の抵抗を防いでくれるディフレクターの存在は大きい
『NT1100』に採用されているフロントのスクリーンや手元や足元の風の抵抗を防いでくれるディフレクターの存在は大きい

 実際に走行してみた感覚も同じエンジンとは思えないほど体感に違いはあります。『NT1100』はとにかくストレスフリーなバイクという印象。運転姿勢も前傾すぎず後ろにそっくりかえることもなくゆったりポジションをキープできます。フロントのスクリーンや手元や足元の風の抵抗を防いでくれるディフレクターの存在も高速道路では大活躍してくれます。私がこれまで乗ったバイクの中では、一番高速道路を走っていて疲れなかったバイクです。

『HAWK11』はアクティブに走れて安定感も抜群
『HAWK11』はアクティブに走れて安定感も抜群

『HAWK11』はアクティブに走れて安定感も抜群。シフト操作がとても軽くて左足に負担もなく、走行中もスポーティーな走りに集中できるのが嬉しい。ここぞというポイントで素早くシフトチェンジし、アクセルを開いてから加速へも無駄のない反応速度が乗り手のツボを押さえてくるのです (笑)

 この点は選ぶのが難しいけど僅かな差で『NT1100』が好みでした。個人的に、運転姿勢だけでなく風の抵抗を防いでくれるスクリーンなどや、大きい車体だけどバランスがとても取りやすい点に惹かれます。DCTを搭載しているので、クラッチ操作やシフトチェンジがない点も安心して周りの交通状況への意識に重視できたことがポイントが高かった理由です。「ここまで心に余裕を持って高速道路を走ったことがあったかな」と思ったほどです。見た目とのギャップにやられてしまいましたね(笑)

コーナリングは『HAWK11』の方がバイクとの一体感を保って走行できる
コーナリングは『HAWK11』の方がバイクとの一体感を保って走行できる

 コーナリングに関しては『HAWK11』の方がバイクとの一体感を保って走行できたような気がします。運転姿勢も前傾姿勢でより車体に近づけて自分の体重移動をダイレクトに受けて車体が反応して曲がってくれるように感じます。コーナーを曲がる直前に落としたスピードから、コーナリング中に少しずつアクセルを開けていく動作もマニュアル操作なので体重移動と加速を自分のタイミングで操作できるのも曲がりやすさを感じた理由かもしれません。

『NT1100』は車体のバランスは取りやすいが、DCTでコーナリングを走行するには慣れが必要
『NT1100』は車体のバランスは取りやすいが、DCTでコーナリングを走行するには慣れが必要

『NT1100』は、車体のバランスは取りやすいのですが、DCTでコーナリングを走行するとなると自分が想像している場合とそうでない場合でシフトがチェンジし加速してしまうことがありました。乗り続ければもちろんライダー自身も慣れていくとは思うのですが、今回はこの1日の試乗で判断するということで、コーナリングでの乗りやすさについては『HAWK11』を選びました。

2台を総合的に判断すると、ズバリ『NT1100』が私の好みです!

 最初目にした時は、いくら大型バイクといえどサイズが大きすぎるしフロントのボリューミーさから、バランスの良さを想像することが難しいものでした。実際に跨ってみると足付きはいいとはいえませんが意外と支えやすかったのです。

『NT1100』での高速道路での走行は、スクリーンやディフレクターがあるだけでこんなにもライダーの体への負担が減る
『NT1100』での高速道路での走行は、スクリーンやディフレクターがあるだけでこんなにもライダーの体への負担が減る

 何より驚かされたのはやっぱり高速道路での走行時ですね。スクリーンやディフレクターがあるだけでこんなにもライダーの体への負担が減るのかと感動しました。そして、このディフレクターもとてもサイズが大きいというわけでなはく、ちゃんと最小限に抑えているのも計算し尽くされていると感じます。長い距離を走ることは初心者ライダーにとっては体力的にもとても厳しいものだと思っています。走行中に体への負担が少ないという特徴は、私自身も惹かれてしまうのです。

※ ※ ※

 いかがでしたでしょうか。同じエンジンでも実際に試乗するとこんなにたくさんの違いがあって、私も発見するたびにエンジンですら全く違うのではないかと何度も錯覚してしまいました (笑)

 今回の感想はあくまでも個人的な見解なので参考までにしてくださいね。私の立場上、初心者ライダー目線寄りになっていると思うので、よかったら初心者ライダーで大型バイクを検討している方は、今回の比較ポイントは是非参考にしていただけると嬉しいです。それでは、また次回お会いしましょう!

小野木里奈@時速ONOキロメートル

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Writer: 小野木里奈

女優。両親の影響で幼い頃にはバイクに憧れを持ち、23歳で大型バイクの免許を取得。いつか自分もお気に入りのバイクを見つけて、友達とツーリングに行くのが夢。初心者の立場で感じたことを素直に発信する。

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