CANYONのロードバイク「Ultimate」が第5世代に進化 その特徴とは?

ドイツの自転車メーカー「CANYON」から、「究極」の名を持つロードバイク「Ultimate」が第5世代へと進化して登場しました。どのような特徴を備えているのでしょうか。

第5世代を迎えた、キャニオン「Ultimate」の進化

 いま考えられるパーフェクトなバランスを追求した最新のロードバイク(自転車)とは? 世界最高峰のレースシーンでトッププロの勝利に貢献し続けるドイツの自転車メーカー「CANYON(キャニオン)」は、空力性能・剛性・軽さ・ハンドリング、そして快適性。この5つの要素を完璧にバランスさせ、第5世代となった「Ultimate(アルティメット)」シリーズをリリースしました。

第5世代へと進化を遂げたCANYON「Ultimate(アルティメット)」は、オールラウンドな性能を新たな次元へステップアップさせたロードバイク
第5世代へと進化を遂げたCANYON「Ultimate(アルティメット)」は、オールラウンドな性能を新たな次元へステップアップさせたロードバイク

 キャニオンでは、完璧なバランスのロードバイクに必要な要素を次のように定義しています。

・空力性能の向上:エアロダイナミクスのエキスパートであるSwiss Side社との共同開発により、空力の最適化によって抵抗を低減し、前世代と比較してバイク単体の状態で10ワットのパワーセーブを実現。

・シンプルなポジション調整:ハンドルの幅と高さを簡単に調整可能な構造とし、さらにフォークコラムの切断も不要。飛行機輪行の際もコンパクトに収納可能。

・軽量化:完成車重量わずか6.3kg(アルティメットCFRDi2、サイズMの場合)を実現。さらに、フレームの負荷のかかる部分に補強の追加カーボンレイアップを施し、耐久性を向上。

・驚異的な快適性:人間工学に基づいた振動吸収性能は、タイヤクリアランスを拡大し、最大タイヤ幅32mmに対応。完成車にはフロント25mm、リア28mmタイヤ(一部モデルは前後28mm)を標準装備。

・革新的なコクピット構造:コクピットのブレーキホースを完全に内装、しかもユーザーフレンドリーな組み立て、調整方法を実現。

 そしてキャニオンならではの美学は、純粋、精密、躍動といったキャニオンのデザイン言語による、撫でたくなるようなゴージャスな仕上がりとなっています。

ワールドツアーチームのモビスターチームは、ツール・ド・フランスにプロトタイプを投入していた
ワールドツアーチームのモビスターチームは、ツール・ド・フランスにプロトタイプを投入していた

 フレームのヘッドチューブのねじり剛性は前作と比較して15%向上し、スプリントや急な上り坂でサドルから立ち上がりペダルを踏み始めると即座にその手応えを感じることができます。

 非常に軽量に仕上がっているアルティメットは、ロードバイクシリーズ同列にあたる「Aeroad(エアロード)」(=空力性能に長けたシリーズ)の対になるようなクライミング専用バイクと思われがちですが、あくまでもオールマイティなバイク設計としています。カジュアルなライドからプロライダーまで、さまざまなライダーのために作られたピュアロードバイクです。

 伝統的な様式美を求めながら、最先端の技術の恩恵に授かりたいサイクリストにこそ、このアルティメットのようなシンプルなバイクが好まれるのではないでしょうか。

 この第5世代は「SL」「SLX」「CFR」という3つのクラスに分けられており、これらの違いはフレームセットの製造に使用されるカーボン素材と、そのレイアップです。

 ミドルグレードのSLXですら、UCI(国際自転車競技連合)が定める最低重量規制である6.8kgを下回る軽さを実現しています。

 更なる軽さとタフネスさを求めるなら、プロユースのハイエンドモデルであるCFRが理想を叶えてくれることでしょう。

 ラインナップは3クラスのフレームからなる11モデルから構成されているので、予算や用途に合わせて最適な1台を見つけることができるのではないでしょうか。

【画像】CANYON新型「Ultimate」(2023年モデル)を見る(10枚)

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Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

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