【MotoGP第20戦バレンシアGP】MotoGP撤退のスズキにリンスが最高のプレゼント ライダースタイトルはドゥカティのバニャイアが獲得

2022 MotoGP第20戦バレンシアGP MotoGPクラス決勝レースが11月6日にスペインのリカルド・トルモ・サーキットで開催されました。今回のレースではアレックス・リンス選手(チーム・スズキ・エクスター)が勝利しています。

バニャイアの活躍でドゥカティが2007年ぶりにタイトル獲得

 2022 MotoGP第20戦バレンシアGP MotoGPクラス決勝レースが11月6日にスペインのリカルド・トルモ・サーキットで開催されました。

MotoGP第20戦バレンシアGP決勝レースの様子
MotoGP第20戦バレンシアGP決勝レースの様子

 ソライコンディションで開催された2022年の最終レース(27周)は、ホルヘ・マルティン選手(プリマ・プラマック・レーシング)、マルク・マルケス選手(レプソル・ホンダ・チーム)、ジャック・ミラー選手(ドゥカティ・レノボ・チーム)が1列目スタート。

 2列目にはファビオ・クアルタラロ選手(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、アレックス・リンス選手(チーム・スズキ・エクスター)、マーベリック・ビニャーレス選手(アプリリア・レーシング)が並びます。

 レース直後の1コーナーでは、好スタートを切ったリンス選手がトップ、2番手にマルティン選手、3番手にマルク・マルケス選手が続きます。

 レース序盤はリンス選手、マルティン選手、ミラー選手、マルク・マルケス選手が0.3秒から0.4秒でレースを牽引。10周目にはマルク・マルケス選手が転倒し、2022年シーズンをリタイアで終えました。

 レース中盤に入るとチャンピオン争いを演じているクアルタラロ選手が3番手走行中のミラー選手を猛追するも、その後方につけていたブラッド・ビンダー選手(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)にかわされ5番手に降格。

 レースはその後もリンス選手がトップを譲らずに優勝。2位にビンダー選手、3位にマルティン選手が入賞しています。

 なお、9位入賞したフランセスコ・バニャイア選手(ドゥカティ・レノボ・チーム)は、2位のクアルタラロ選手に17ポイント差をつけチャンピオン獲得。ドゥカティとしては2007年のケーシー・ストーナー選手以来となるタイトル獲得に至っています。

 今回のレースを終え、チャンピオンを獲得したバニャイア選手、2022年限りでMotoGPから撤退するスズキに有終の美をもたらしたリンス選手は次のようにコメントしています。

■フランセスコ・バニャイア選手(ドゥカティ・レノボ・チーム)

フランセスコ・バニャイア選手(ドゥカティ・レノボ・チーム)
フランセスコ・バニャイア選手(ドゥカティ・レノボ・チーム)

「私たちは、自分たちが行った素晴らしい仕事を本当に嬉しく思い、誇りに思わなければならないでしょう。ドイツGPの後、トップとは91ポイント差でしたが、バレンシアGPでタイトルを獲得するための正しいモチベーションを見出すことができました。

 今日のレースも、ファビオとの接触でマシンのウィングを失い、そこからかなり苦しみましたが、この結果を誇りに思うし、嬉しく思います。また、シーズンを通して素晴らしい相手だったファビオを祝福したいです。ファビオのように、尊敬するライダーの前で優勝できたことは、このタイトルの価値をさらに高めてくれるでしょう」。

■アレックス・リンス選手(チーム・スズキ・エクスター)

アレックス・リンス選手(チーム・スズキ・エクスター)
アレックス・リンス選手(チーム・スズキ・エクスター)

「チームと共に勝利を得るという、まさに望んでいたことを実現することができました。この優勝は、ホームで、しかも最後のレースということで、特別な思いがあります。この数年間、スズキと私は、本当に素晴らしい勝利を祝うと同時に、家族として多くの美しい瞬間を分かち合ってきました。みんなに会えなくなるのはとても寂しいですが、この教訓をこれからのキャリアに生かしていきたいと思います」。

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