「YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW」開催 30周年のアニバーサリーイヤーを迎えた国内最大のアメリカン・カスタムカルチャーの祭典をレポート
2022年12月4日(日)に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて“YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW 2022(以下HCS)”が好天の中、開催されました。ここではその模様をお伝えしていきます。
30周年の節目を迎えた
2022年12月4日(日)に神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて“YOKOHAMA HOTROD CUSTOM SHOW 2022(以下HCS)”が好天の中、開催されました。

1992年にインドアのカスタムショーとしてスタートしたHCSですが、今年は30周年のアニバーサリーイヤー。そうした記念的な意味合いで開催されたゆえ、ゲートオープン前から多くの観客が来場したのですが、その長蛇の列は昼過ぎまで続いたのも印象に残った点。
まだ主催者側から公式の入場者数が発表される前ですが、おそらくは過去最高の動員を記録したのではないかと予想できます。
また、今回のHCSは新型コロナウイルスの感染拡大の影響を強く受けた昨年と異なり、以前のように海外からのゲストや来場者が多く会場に訪れ、盛況を博したのも印象に残ったところ。
年末恒例のYOKOHAMA HCSといえば国際色豊かなインターナショナルなムードがひとつの特徴であり、訪れる観客の皆さんもそんな『浮世離れした雰囲気』を楽しみにしているのですが、ホットロッドやチョッパーの本場であるアメリカはもちろん、欧州や東南アジアからも多くの観客が訪れた光景は、やはり独特の華やかさを感じさせるものです。
ちなみに今年は30周年のアニバーサリーイヤーということもあり、会場の様子はモーターサイクルエントリーよりホットロッドをはじめとするアメリカン・カー・カスタムが多かった印象を受けたのですが、そもそも『ホットロッドショー』という名のとおり、このイベントはクルマのカスタムショーであることが原点。
1992年からスタートした同ショーは2003年からモーターサイクルのエントリーがスタートし、今のスタイルとなっているのですが、今年はそんな『原点回帰』を感じさせたのも印象に残った部分です。
とはいえ、モーターサイクルのエントリーにしても今年はハイレベルなカスタムが会場を飾り、多くの人を楽しませたのですが、その中で滋賀県のカスタムワークスゾンがベスト・オブ・ショーを受賞。
2019年と2021年(2020年は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でショー自体の開催が中止)に連覇を達成した千葉県のシュアショットが、2012~2014年にベスト・オブ・ショーを果たした東京のチェリーズカンパニー以来の三連覇となるか注目が集まったのですが、ショップ開業20周年となるカスタムワークスゾンが今年のモーターサイクル部門の頂点を獲得。
ちなみにゾンといえばショップ開業10周年記念でもベスト・オブ・ショーを獲得しているのですが、その時と2018年、そして今年とアワードに輝いた部分は見事に尽きる結果です。そのショーの結果に関してはギャラリーで紹介しておりますので、是非、ご参照ください。

またクルマに関しても今年はベスト・オブ・ショーオートモービルを愛知県のパラダイスロードが獲得。毎回、HCSでは前年のチャンピオンマシンが会場へライドインし、観客の皆さんを楽しませる趣向が凝らされているのですが、来年の同ショーも注目です。
まだまだ世の中の流れを見ると『新型コロナウイルス』の感染拡大に対して予断を許さない状況ですが、マスク着用や手指の消毒などが浸透してきた現在は以前と同じような通常の生活に戻りつつあるのが正直な印象です。実際、海外からの旅行者に対する制限もかなり緩和されています。
今年、30周年を迎えたHCSを見ても以前と同じ状況に戻りつつあるように感じましたが、来年こそは新型コロナウイルスが完全に収束し、ショーイベントが以前と同じように開催されることを祈るばかりです。
Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)
ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。