ヤマハ「アクシスZ」は自転車のような気軽さとバイクの走行性能を両立した1台

ブレーキ規制と令和2年排出ガス規制に対応し、2022年3月に発売されたヤマハの原付2種モデル「アクシスZ」に試乗しました。

シンプルイズベストなスクーター

 アクシスZは、ヤマハのベストセラーともいえる人気原付2種スクーターであるにも関わらず、排ガスやブレーキ規制に対応するために販売を終了。2022年3月にコンビブレーキを採用するとともに排ガス規制に対応し、新型となって登場した1台です。

ヤマハ「アクシスZ」と筆者(先川知香)
ヤマハ「アクシスZ」と筆者(先川知香)

 そんな新型「アクシスZ」の外観は、THEスクーター。シンプルだけど大きなひとつ目ヘッドライトと、少しキリっとしたウィンカーが特徴的で、シャープな印象となっています。

ヤマハ「アクシスZ」の足つき(身長165㎝)
ヤマハ「アクシスZ」の足つき(身長165㎝)

 そして車体も軽くコンパクト。足つきも良好なので取り回しも楽々など、バイクの取り回しに慣れていると、自転車感覚で利用できるといっても過言ではありません。また、666mmと長く広々としたロングシートの座り心地も快適で、本当にただ椅子に腰をかけているだけのような楽な姿勢で運転できるのも、魅力のひとつだと思います。

 広いシートの下には37.5Lと、125ccクラスのスクーターではトップクラスの容量を誇るトランクが用意されている点も、嬉しいポイント。バイクで移動する上での懸念ポイントとなる、ヘルメットも余裕で収納できるので、本当に自転車のような便利さです。

総排気量124㏄空冷4ストロークSOHCのブルーコアエンジンを
総排気量124㏄空冷4ストロークSOHCのブルーコアエンジンを

 とはいっても、もちろん自転車との最大の違いであるエンジンが担う走りの部分は重要。その点も、アクシスZに搭載されているのは124cc空冷4ストロークSOHCのブルーコアエンジンで、アクセルを開けるとグンと加速してくれて、一般公道で他のクルマの流れに合流してみても、パワー不足を感じることはありませんでした。

 それは少し勾配のキツイ坂道でも同様で、125ccとは思えない力強い走りを楽しむことができます。

ヤマハ「アクシスZ」の走りを楽しむ筆者(先川知香)
ヤマハ「アクシスZ」の走りを楽しむ筆者(先川知香)

 さらに車体の軽さや足つきの良さなどからくる安心感も相まって、細い道でもどんどん入っていける気軽さがアクシスZにはありました。

 そんな操作性の良さのなかで、特に驚いたのがブレーキングの安定感。急なブレーキをかけた際も大きく体勢を崩すことなく、しっかりと止まることができます。また、速度計や燃料残量計など、必要最低限の情報のみでまとめられたメーターパネルも視認性抜群で、走りに集中することができます。

 自転車のような気軽さと、スクーターとしての積載力、そしてバイクとしての十分な走りを楽しむことができるヤマハのオールマイティな1台。アクシスZの価格(消費税込)は、27万1700円です。

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