未舗装路を走るシクロクロスへの福音 リム打ちパンクの不安を軽減する「インナーセーバー」登場

日本のタイヤメーカー「iRC」から、自転車競技のひとつであるシクロクロス向けのタイヤインサート「INNER SAVER(インナーセーバー)」が登場しました。

リム打ちパンクを抑制する新製品

 国産タイヤメーカー「アイ・アール・シー 井上ゴム工業」(iRC)は、バイク(モーターサイクル)用のタイヤでも広く知られていますが、自転車のタイヤメーカーでもあります。そのiRCから、シクロクロス(未舗装路で行なわれる自転車競技のひとつ)向けのタイヤインサート「INNER SAVER AIR INSERT(インナーセーバー・エアーインサート)」が登場しました。

iRC「INNER SAVER AIR INSERT」装着イメージ
iRC「INNER SAVER AIR INSERT」装着イメージ

 シクロクロスではタイヤの空気圧を低圧にするため、路面の変化や段差などでリム打ちパンクなどが発生しやすくなります。そこでチューブレスタイヤ、またはチューブレスレディタイヤを使用する際にインナーセーバーをタイヤとリムの間に挿入することでそれを抑制し、競技における完走率を高め、ライダーは競技に集中することができます。

 チューブレス&チューブレスレディタイヤで運用が難しかった低圧での使用が可能になったことで、その点では秀でていたチューブラータイヤの性能に肉薄するものとなり、多くのチューブレス&チューブレスレディユーザーの福音となりそうです。

 ただし、リム打ちパンクを完全に防ぐものではないので注意が必要です。

iRC「FORMULA PRO TL MULTIWAY VALVE」は、はエア抜きの際の通りを良くするためにベース部分に通風口を確保した、チューブレス&チューブレスレディで使用する「インナーセーバー」使用時の専用バルブ
iRC「FORMULA PRO TL MULTIWAY VALVE」は、はエア抜きの際の通りを良くするためにベース部分に通風口を確保した、チューブレス&チューブレスレディで使用する「インナーセーバー」使用時の専用バルブ

 また同時に、インナーセーバーを使用する際には必ず専用バルブである「フォーミュラプロ・チューブレス・マルチウェイバルブ」(別売)を組み合わせる必要があります。これは通常のチューブレス用バルブとは異なり、エア抜きの際の通りを良くするためにベース部分に通風口が確保されています。専用バルブ以外では、装着後にタイヤの空気が抜けなくなる恐れがあります。

■製品仕様(価格は消費税10%込み)

「インナーセーバー・エアーインサート」
参考価格:6050円(1本)
重量:40グラム 
対応リム(内幅):15-23mm
※チューブタイプのタイヤには使用不可

「フォーミュラプロ・チューブレス・マルチウェイバルブ」
参考価格(2本入り):2750円(バルブ長50mm)、2970円(バルブ長70mm)
※バルブコアツール兼米式用変換アダプター1個付属

【画像】iRC「インナーセーバー」と専用バルブの詳細を見る(6枚)

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Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

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