移動が苦にならず驚愕の好燃費!! ホンダ「スーパーカブ110」にゾッコン!? ~木下隆之の、またがっちゃいましたVol.176~

レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、ホンダ「スーパーカブ110」に出会ったおかげで大型自動二輪免許を取得する必要が無かったのでは? と言います。どういうことなのでしょうか?

これがスーパーカブの真骨頂か……

 僕(筆者:木下隆之)がホンダ「スーパーカブ110」を乗りはじめて数カ月、その手軽な走りやすさにゾッコンの日々である。

原付2種区分のビジネスバイク、ホンダ「スーパーカブ110」は、2022年型でメーター内にギアポジションやトリップメーター、時計、そして平均燃費計の液晶表示が追加装備された。写真の車体カラーはバージンベージュ
原付2種区分のビジネスバイク、ホンダ「スーパーカブ110」は、2022年型でメーター内にギアポジションやトリップメーター、時計、そして平均燃費計の液晶表示が追加装備された。写真の車体カラーはバージンベージュ

 先日は、横浜の事務所から湘南の海岸線を経由して伊豆半島の突端まで、往復320kmツーリングに挑んでしまった。と言っても、そこまでの長距離移動をする気などまったく無かった。勢いというものだ。

 平塚の漁港付近でサバの塩焼き定食でも喰らおうとしていたのだが、あいにくの営業時間外。仕方なくもうちょっと足を伸ばして小田原へ。だが、期待していた定食屋も開いていなかった。ここまで来たのなら伊豆で新鮮な魚を攻めなければ気持ちが治らず、気がついたら伊豆半島の南端、石廊崎にいた、というわけである。

 相模湾はもちろん大海原なのだが、湾というくらいだから、三浦半島から伊豆半島にまで、南に大きく口を開けるように湾曲している。海岸線を走っていると、その先が常に視界の遠くに見えるのである。感覚的にはすぐそこだ。その錯覚にハマってしまい、気がつけば160kmも先まで移動していたというわけだ。

 つまり「スーパーカブ110」ならば、その気になれば旅に出掛けられなくもない。その気にならなくても移動できるのである。

 原付なので高速道路には踏み込めないが、スーパーカブでのツーリングは目的地に早く辿り着くことではなく、移動することそのものが旅だから、まったく苦にならないのである。

 平均燃費計を見ると68km/lだった。カタログに表示されている数値とまったく違いがない。最高出力は8psだから、加速する時にはスロットルをギリギリまで絞る。ピークパワーは7500rpm。ギリギリまで引っ張る。それでもカタログデータと一致したことには驚かされた。

 ロングツーリングを楽しみたくて大型自動二輪免許を取得したのに、厄介なバイクに出会ってしまったものだ。110ccクラスの原付で満足できるのだったら、わざわざ教習所に通わなくてもよかったのかも……。

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Writer: 木下隆之

1960年5月5日生まれ。明治学院大学卒業後、出版社編集部勤務し独立。プロレーシングドライバーとして全日本選手権レースで優勝するなど国内外のトップカテゴリーで活躍。スーパー耐久レースでは5度のチャンピオン獲得。最多勝記録更新中。ニュルブルクリンク24時間レースでも優勝。自動車評論家としても活動。日本カーオブザイヤー選考委員。日本ボートオブザイヤー選考委員。

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