ハーレー新型「ブレイクアウト」 元K-1MAX王者・魔娑斗をゲストに迎え日本初公開

ハーレーダビッドソン・ジャパンは2023年1月27日 1月26日に代官山「T-SITE」で新型「ブレイクアウト」のジャパンプレミアを行いました。同モデルは1月26~29日の期間、T-SITEの特設会場で展示されます。

あらゆる面で進化したカスタム・クルーザー

 2023年1月18日に世界同時配信のデジタルコンテンツで2023年のニューモデルを発表したハーレーダビッドソン社(以下:H-D)ですが、その中で注目の人気モデル“ブレイクアウト”が2023年1月26~29日の期間で東京・代官山“T-SITE”(東京都渋谷区猿楽町16-15)内の特設会場で展示。現在、“ジャパンプレミア”として限定展示されています。

ハーレーディーラーで新車の梱包を解く“アンボックスセレモニー”を擬えた趣向で今回発表されたブレイクアウトの2023年モデル。HDJ代表の野田社長(右)の前でゲストの魔娑斗氏もご満悦の様子です
ハーレーディーラーで新車の梱包を解く“アンボックスセレモニー”を擬えた趣向で今回発表されたブレイクアウトの2023年モデル。HDJ代表の野田社長(右)の前でゲストの魔娑斗氏もご満悦の様子です

 その初日である1月26日、一般展示公開に先駆けてメディアを対象にした『アンボックスセレモニー』が開催され、ゲストとして元K-1MAX王者の魔娑斗氏が来場。ハーレーダビッドソンジャパン代表の野田一夫氏とのトークセッションが行われました。

 当日はハーレーダビッドソンジャパンの公式インスタグラムやYou Tubeチャンネルで、その様子がライブ配信されたのですが、先の全世界同時配信といい、今回のライブ配信といい、時代に応じてプロモーションの在り方を変化させるH-D社の柔軟な姿勢を象徴しているでしょう。

 実際、この日のダビッドソン・ジャパン(以下:HDJ)の野田代表の言葉によるとハーレージャパンの2022年度は「絶好調」だったとのことで『バイク・オブ・ザ・イヤー』では“スポーツスターS”と“ナイトスター”の2モデルが選出。また登録台数も1万200台を数えたのですが、これは前年比35%アップとのこと。北米以外の世界市場でも日本が最も大きなマーケットだといいます。

 今回は、その日本の中で高い人気を誇る“ブレイクアウト”の日本モデル・ジャパンプレミアが開催されたのですが、ゲストとなった魔娑斗氏の来場はYou Tubeがキッカケだったとのこと。1年ほど前、魔娑斗氏のチャンネルでハーレーを購入すべくディーラーを来訪する回が配信されたのですが、その中でひと目ボレしたモデルがまさに“ブレイクアウト”。加えてHDJ代表の野田氏が、そもそも格闘技ファンだったことも今回のゲスト出演につながったそうです。

新採用の5ガロンタンクや26本アルミスポークなど、よりカスタム感が高められた2023年ブレイクアウト。注目のモデルです
新採用の5ガロンタンクや26本アルミスポークなど、よりカスタム感が高められた2023年ブレイクアウト。注目のモデルです

 その魔娑斗氏の心を掴んだモデル、“ブレイクアウト”といえば2013年にCVO(※カスタム・ヴィークル・オペレーション/メーカー製カスタム)モデルとして登場し、以来、高い人気を誇るのですが今回発表された2023年モデルは、そのカスタム感を更にグレードアップ。

 排気量をこれまでの1868ccから1923cc(117キュービックインチ)に拡大したうえで、240mmの極太リアタイヤを装着し、容量43%増の18.9リットルタンクが新たに採用されています。加えてクルーズコントロールが標準装備となり、より高いパフォーマンスと快適性が見込めるものとなっています。

 さらに新採用の26本アルミスポークホイールや従来モデルより3/4インチ高くなったハンドルライザーなどによってカスタム感が高められた2023年ブレイクアウトですが、魔娑斗氏もこのモデルがノーマルとは信じがたい様子。もともとメーカーカスタム的な位置づけのモデルとして登場した“ブレイクアウト”ですが、現車を見る限りでも、今回の仕様変更でそのムードがより一層、高まったといえそうです。

 その2023年ブレイクアウトをいち早く目にする機会として今回のジャパン・プレミアが企画されたのですが、お近くの方は是非、代官山の“T-SITE”にアシを運び、現車を確認してみてはいかがでしょうか。

 今年で120周年を迎えるハーレーダビッドソン、その中で120周年記念モデルと並び、注目を集める“ブレイクアウト”は価格(消費税10%込)326万4800円〜で販売中。カラー展開はビビッドブラックとブラックデニム、バハオレンジとアトラスシルバーメタリックの4色が用意されています。魔娑斗氏、“ブレイクアウト”購入の続報も楽しみに待ちたいところです。

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Writer: 渡辺まこと(チョッパージャーナル編集長)

ハーレーや国産バイクなど、様々な車両をベースにアメリカン・テイストのカスタムを施した「CHOPPER」(チョッパー)をメインに扱う雑誌「CHOPPER Journal」(チョッパージャーナル)編集長。カスタム車に限らず、幅広いバイクに対して深い知識を持つベテラン編集者。

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