あの『OVER Racing』が自転車用のパーツを開発中!? ヤマハ「YPJ-MT Pro」試作品装着車両を一般公開【東京MCS2023】
鈴鹿のバイクパーツメーカー『OVER Racing(オーヴァーレーシングプロジェクツ)』は、ヤマハの電動アシスト機能付きマウンテンバイク(e-MTB)「YPJ-MT Pro」専用パーツを開発し、試作品を装着した車両を一般公開しました。
え!? 自転車のパーツを?
鈴鹿の老舗バイクパーツメーカー『OVER Racing』(オーヴァーレーシングプロジェクツ:以下、OVER)は、ヤマハの電動アシスト機能付きマウンテンバイク(e-MTB)「YPJ-MT Pro」専用パーツを開発し、「第50回東京モーターサイクルショー」で試作品を装着した車両を一般公開しました。

「YPJ-MT Pro」は、ヤマハがラインナップするオフロード向けe-MTBである「YPJ」シリーズのフラッグシップモデルです。
ヤマハの技術と独創性を余すことなく駆使し、「Fun and Exciting unusual experience~楽しくて刺激的な非日常体験~」をコンセプトに本格的なオフロード向けモデルとして開発され、ヤマハ初のフルサスペンション、モーターサイクルメーカーならではの「Dual Twin」フレーム、独自開発のドライブユニットなど、ヤマハの2輪車技術やデザインなどが注ぎ込まれています。
OVERのブースでは国内で人気のバイクにオリジナルパーツを装着した車両が複数展示されていましたが、ホンダ「GB350」や「CT125・ハンターカブ」が並ぶ壇上に「YPJ-MT Pro」が展示され、不思議に感じた来場者も多かったのではないでしょうか。
展示車両には、ペダル、クランクケース、チェーンデバイス、ステムキット、カーボン製のバッテリーカバーおよびモーターカバー、アルミスタンドなど、OVERが得意とする製作技術が注ぎ込まれた美しいパーツの数々が装着され、いずれもOVERらしいクオリティの高さを感じさせます(すべて試作品)。
自転車のオリジナルパーツ製作に関して、OVERは今後どのような展開を予定しているのか、現段階では模索中とのことですが、「YPJ」のようなスポーツモデルだけでなく、日常生活の中に溶け込むミニベロ(小径車)のような、ファッション性の高い自転車パーツの開発も視野に入れているとのこと。
1982年に創業し、レースで勝つためのマシン製作において数々の実績と実力を有するOVERだけに、今後の展開には注目していきたいところです。