これだけは用意したい! 自転車ユーザーになったら備えておきたいアイテム5選
せっかく手に入れた自転車に気持ち良く乗るために、できれば手元に置いておきたいメンテナンスや安全確保に役立つアイテム5選を紹介します。
安心・安全・快適に長く乗り続けるために
新生活を迎え、新たに自転車での通勤・通学や、暖かくなってきたから運動のためにサイクリングをはじめてみようと考える人もいるかと思います。この季節は1年の中でも自転車に接する機会が増え、新しい自転車を購入する人が多くなる時期でもあります。

せっかく手に入れた自転車を安心・快適に長く乗り続けるため、いつでも気軽にお手入れできるように、また乗車時の安全装備として、できれば備えておきたいアイテムがあります。自転車を所持するうえで、最低限持っておきたいアイテムをいくつか紹介します。
■ヘルメット
2023年4月1日(土)から改正道路交通法が施行され、大人も子供も関係なく、すべての自転車利用者に対してヘルメットの着用が「努力義務」になりました。着用しなくても罰則はなく、基本的には個人の判断に委ねられます。「見た目が悪い」「髪型が崩れる」「いちいち邪魔くさい」など、着用に抵抗感があるかもしれませんが、ヘルメットは自転車に乗っている自分の命を守ってくれる重要なアイテムなので、積極的に着用することが望ましいでしょう。
■空気入れ
自転車に乗っている人なら誰もが経験し、そして一番厄介で回避したい故障が「パンク」です。じつはタイヤに何かが刺さって穴が開くだけでなく、空気圧不足が原因となるケースも多いのです。
空気が抜けた状態で走行していると、段差などを超える際に地面と車輪(リム)でタイヤの中のチューブを押し挟んでしまい、衝撃で穴を開けてしまう「リム打ちパンク」が発生します。タイヤの空気圧が足りないことに気づいたら、すぐに空気を入れられるよう空気入れが手元にあると、パンク防止にもつながります。
とは言え、自転車以外の用途は限られているので「手元に置くにはちょっと……」という場合は、いつでも空気を入れることができる場所を把握しておくと良いでしょう(近所の自転車屋など)。
■簡単な工具
舗装されているキレイな道路でも、走行中の自転車はつねに振動しています。そのため、どんなにしっかりと締め付けていたとしてもネジやボルトなどに緩みが発生することがあります。ブレーキやハンドル、足まわりなどの部品は緩みが出ないように設計・調整されているため、普段使いでは簡単に緩むことはありませんが、ベルやリフレクター、ライトなど後付けの部品のネジなどは緩みが発生することがあります。
そんな時、自分で調整するために簡単な工具を備えておくと便利です。具体的には、プラス/マイナスのドライバーと六角レンチがあればひとまずは大丈夫でしょう。しっかりとしたメンテナンスを行なうには機能的に少し物足りないですが、最近では100円均一でも手に入るので、用意しておくと安心です。
■潤滑油
自転車は屋外を走行するものなので、雨や経年劣化などの影響でどうしてもサビが発生し、滑らかな動きが損なわれることがあります。そういった場合に対応するため、スプレータイプの潤滑油などを用意しておくと便利です。シューっと吹きかけるだけで一時的ですがきしみや異音などを解消してくれます。
ただし、自転車には潤滑油を吹きかけてはいけない部品もあります。前後のブレーキ周辺はブレーキが利かなくなる原因になり、車輪の中心のハブという部品に吹きかけるとタイヤの転がりが悪くなる可能性があります。この2点には絶対に潤滑油を吹きかけないよう注意が必要です。
また、スプレータイプの潤滑油はサラサラとしていて粘性が弱く、雨などで洗い流されてしまいます。自宅での注油はあくまで応急処置になるので、気になる異音や不具合がある場合は早めに自転車屋に相談しましょう。
■ウエス(雑布、雑巾)
自転車を拭くための布です。着古したTシャツなど、柔らかければどんな布でもかまいません。自転車を手に入れた当初はワクワクで大事に乗っていた人も、時と共に当初のテンションを忘れ、取り扱いがちょっと雑になってしまうかもしれません。
そんな時は自転車を掃除して愛着心を取り戻しましょう。そこまで手間をかけずに、乾いた布でフレームやハンドルなどをサッと拭くだけでも意外なほどキレイになります。また同時に、異常個所がないかのチェックにもなりますので、自転車をキレイに保つことは意外と大事なことなのです。