美味しいアジフライを求めて走る旅 海老フライの軍門に降るか!? 愛知県の定食カフェ『一輪の花』で両方味わう
アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえる店を紹介します。愛知県知立市の住宅街にある定食カフェ『一輪の花』を訪れました。
名古屋文化圏で苦戦!? 海老フライ強し!
美味しいアジフライを求めて、筆者(増井貴光)は愛車のハーレー「ロードグライド」で愛知県知立市にやってきました。「HARLEY-DAVIDSON CHIRYU FUN FESTA feat.IGNITION RIDE」という「ハーレーダビッドソン知立」で開催されたイベントに参加したのです。これは昨年に続いて2回目になるコンテンツ盛りだくさんのイベントで、カスタムコンテストやじゃんけん大会などでは豪華景品が用意され、21オンスデニムの「アイアンハート」やハーレーのカスタムパーツメーカーでもある「ケンズファクトリー」も出店しました。また「MOTO-SKILLS」内藤氏によるハーレーの取り回し講座は、大型バイクの取り回しや引き起こしに苦労している人には必見です。ランチは「アイアングリル」のハラミステーキのライスボウルが抜群に美味しかったです。

2日間のイベントが終わり、別件もあって翌日も現地に滞在していた筆者は、昼頃に仕事(撮影)を終えて「さぁ昼メシだ!」と、アジフライの美味しい店を探します。
そこで「ハーレーダビッドソン知立」の林店長にも訊いてみましたが、なかなか見つかりません。愛知県、名古屋文化圏でアジフライはマイナーなのかもしれません。名古屋と言えば、やはり「海老フライ」なんですね……。
知立市から近い知多半島には、海鮮の美味しい有名店もありますが、通常メニューには大きく「海老フライ」とあってもアジフライは見られませんでした。こうなると意地でもアジフライを探したくなります。しかし時間は刻々と過ぎ、諦めて海老フライを食べようかと弱気になっていたところ、林店長が有力な情報をキャッチしてくれました。場所は知立市内で店までは2.6kmの距離、空腹の筆者は早速向かったのでした。
目的の店は、国道1号から住宅街の中に入ったロケーションという定食カフェ「一輪の花」です。駐車場が広く、バイクや車で来ても安心です。

ちょうど客が入れ替わったタイミングらしく、運良く席が空いていました。テーブル席に座ってメニューを見ます。モーニング、ランチ、ディナーと分かれていて、美味しそうな料理ばかりで楽しくなります。コーヒーなどドリンクの値段だけでトーストやおにぎりが付いてくる名古屋名物のモーニングや、ドリンクに110~370円を足すだけで多様な朝ごはんが食べられるのです。朝8時オープンとのことで、イベント前に来たかった筆者でした。
さて、本題のランチメニューです。上から見て行くと……「アジフライ定食」がありました! しかし、やはり「海老フライ定食」の方が上にあります。郷に入っては郷に従え、という言葉もあり、ここは海老フライの軍門に降るべきか……とメニューを見直すと、あるではないですか! 「海老フライ・アジフライ定食」です! ご当地メニューも味わうべく、オーダー決定です。

それほど待つこともなく「海老フライ・アジフライ定食」がテーブルにやってきました。店のホームページによると、ご主人はホテルのレストランや懐石料理の店などに従事されていたとのこと。そのせいか、定食の盛り付けに品があります。
メインのお皿には、アジフライの半身の半分が2切れと海老フライが3本乗っています。「アジフライ定食」のアジフライは6切れだそうです。付け合わせはキャベツの千切りとミニトマトに胡瓜、自家製のタルタルとソースが別に添えてあります。小鉢にご飯とみそ汁、漬物で定食になっています。
ビジュアル的にも主役は海老フライですが、まずはアジフライからいただきます。一見すると一切れが小さいものの、厚めの身は締まっていてボリュームがあります。揚げたて熱々でサクサク食感に、下味なのかアジの味なのか筆者には判別できませんでしたが、美味しいアジフライです。

主役の海老フライもいただきます。サクサクの衣にプリプリの海老の食感がたまりません。タルタルとの相性も抜群。判定は微妙ですが、筆者的には、やはりアジフライ推しです。量的にちょっと物足りなさもありますが、アジフライも海老フライも追加ができます。アジフライ2切れ追加ぐらいが理想的だと思った筆者でした。
そして名古屋飯の味のひとつである赤だしのみそ汁、これも美味しい! なんだかホッとするお昼ご飯に満足して、知立を後にする筆者でした。
■定食カフェ 一輪の花
所在地:愛知県知立市南陽2丁目
営業時間:8時~22時30分(水曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります
Writer: 増井貴光
旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110