料金はどうなるの? 通行止めで高速道路を途中で降りて再度乗った場合の通行料
高速道路は、交通事故や強風、霧などの悪天候、土砂災害などが発生すると、通行止めが実施される場合があります。そんな通行止めが原因で、目的地に到着していなくても高速道路を一旦降りたという経験がある人は多いと思います。では高速道路をいったん降りて、再度乗り継いだ場合の料金は、どのように計算されるのでしょうか。
再度乗り継いだ場合の高速料金は?
高速道路の通行止めは、主に交通事故や地震、降雨、強風、霧などの自然災害が要因となっておこなわれます。また、その基準は過去の災害の発生状況等により、その道路毎に概ね災害が発生する可能性を想定し、決定されています。
そんな通行止めが実施された際は、迂回するために一度高速道路を降り、再度別の入り口から乗り継ぐ場合もあるでしょう。高速道路をいったん降りて、再度乗り継いだ場合の料金はどのように計算されるのでしょうか。

NEXCO中日本の公式ホームページには、次のように記載されています。「高速道路の通行料金は、一定距離以上を連続してご利用いただいた場合に料金の割引を行なう『長距離逓減制」』を適用しています。そのため、通行止めによりいったん高速道路を降りた場合は長距離逓減が途絶えてしまい、最初の通行と再度乗り直した通行の料金の合計額が、直通の通行料金よりも割高になってしまう場合があります」
仕方ないこととはいえ、高速道路の料金計算方法を踏まえると通常時よりも通行料金が高くなる可能性があるようです。
ただしNEXCO3社ではこういった場合は、利用者それぞれに合わせた料金の調整をおこなっています。
まずETCを利用しない場合は、いったん降りる料金所で通行料金を支払います。その際に料金所スタッフに申し出て、「高速道路通行止め乗継証明書」(以下、乗継証明書)を発行してもらいましょう。なお、係員のいないレーンでは、精算後に発行される「乗継証明書」を受け取る必要があります。
その後、乗り継ぎし直す料金所で「入口通行券」を受け取ったら、最終的に降りる料金所で、乗継証明書と入口通行券を係員に渡します。係員のいないレーンでは、乗継証明書、入口通行券の順で精算機に入れて精算すると料金の調整がおこなわれます。

ETCを利用する場合は、どの料金所を通過する際も無線通信によって、料金調整計算式という所定の計算式による計算がおこなわれ、通行料金が調整されるため、車両やETCカードを別の物に変更しなければ、特に手続きは必要ありません。また、ETC2.0を利用していれば、条件はあるものの一時的に道の駅などの施設へ出て再び高速道路に戻った場合も、連続走行としての料金が適用される施策がおこなわれています。
これは、高速道路において休憩施設同士の間隔が概ね25km以上離れている空白区間はおよそ100区間。 この空白区間において休憩施設等の不足を解消し、良好な運転環境を実現するために行われています。
ETC2.0搭載車および、休憩施設間隔が概ね25km以上かつICから2km以内の道の駅が対象となっており、現在全国23箇所で実施中。ETC2.0を利用するためには、ETC2.0対応の車載器とETC2.0対応のカーナビゲーション、もしくはアンドロイドスマートフォンが必要です。