タイヤが1本多いバイク!? 三輪バイクのメリット・デメリットを徹底解説
バイクはタイヤが前後で2本の二輪スタイルが一般的ですが、中には前輪もしくは後輪にタイヤが2本、もう片方に1本のタイヤが備えられている三輪バイクもラインナップされています。そんな、三輪バイクのメリットやデメリットをご紹介します。
二輪バイクとは一味違う?三輪バイクとは
しかし中にはホンダ「ジャイロX」やヤマハ「トリシティ125」のように、前輪もしくは後輪にタイヤが2本、そしてもう一方にはタイヤが1本備えられている、三輪バイクもラインナップされています。
そんな三輪バイクには、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

三輪バイクの大きなメリットとしては、一般的な二輪バイクよりタイヤの数が増えていることから得られる、非常に高い安定性能が挙げられます。タイヤが増えたことで接地面積が増え、二輪バイクに乗っている際にはヒヤヒヤさせられる少しの段差や小石などがあっても、不安の無い安定して走行が可能です。
また、雨天時など路面状況が悪い場合も、比較的安心して走行できる点も魅力といえるでしょう。高い安定性能を誇っているため立ちゴケの心配も低く、バイクで転倒するリスクに不安を覚える初心者ライダーにおすすめのバイクでもあります。
ただ、二輪バイクよりもタイヤが多いことから、タイヤ交換時の費用がかさんでしまう点がデメリット。さらに、バイクより広い車幅が不便に感じる事もあると思います。また、車重の重さから、取り回しに苦戦する人もいるでしょう。

さらに、ラインナップがまだまだ少ない点も、デメリットのひとつです。
三輪バイクの多くはピザやハンバーガーなどの宅配業務で利用されており、それらの車両は「特定普通自動二輪車(以下、特定二輪車)」に区分されていることがあります。
特定二輪車とは、2009年9月1日の内閣府告示において三輪自動車(オート三輪等)に対する改正として定められたもの。
3個の車輪を備えるもの、車輪が車両中心線に対して左右対称の位置に備えられているもの、同一線上の車軸における車輪の接地部中心の間隔(輪距)が460mm未満であるもの、車輪及び車体の一部又は全部を傾斜して旋回する構造を有するものという、4つの条件を満たしていなければなりません。また、排気量が50cc超400cc以下の特定二輪車を運転する場合、普通二輪免許が必要。
一方で、前述のトリシティ125やジャイロなど、メーカー純正モデルである場合は自動変速機構が備わっているため、それぞれの排気量に対応した免許で運転することができます。

なお、三輪バイクのうちドアがなく、跨がる方式のシートやバータイプのハンドルが備えられているモデルは一般的に、フロント一輪、リア二輪の車両を「トライク」、前輪二輪、後輪一輪を「逆トライク」と呼ぶことが主流。
トライクは真上から見た場合のタイヤが三角形の位置関係で構成されており、走行する際にカーブで車体やタイヤを傾けることなく走行することができます。
一見、三輪バイクと似ているため、運転時に必要なのも二輪免許で良いのかと思う人もいるかもしれません。しかしトライクは、道路交通法の車両区分では「普通自動車」に分類されるため、運転する場合は普通自動車免許が必要。二輪ではないため、走行時もヘルメットの着用は不要ですが、安全性を考えると着用した方が良いでしょう。