引っ越ししたときに必要って知ってた? 忘れがちな「自転車防犯登録」の更新
新生活のスタートや生活環境の変化など、引っ越しで住所変更や各種届出をきっちりこなす人でも、意外と忘れがちなのが「自転車防犯登録」の更新です。その方法やポイントを紹介します。
万が一の時に助けとなる、自転車の「防犯登録」
自転車の「防犯登録」とは、「自転車の安全利用の促進及び自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」により定められている利用者の義務です。所有者を明らかにすることで、盗難予防と万が一被害に遭ってしまったときの解決策を目的としています。一般的には、自転車販売店やホームセンターなどで新しく自転車を購入したときには、販売店が「自転車防犯登録所」を兼ねているケースがほとんどなので、一緒に登録してくれることが多いでしょう。

ただ、防犯登録は都道府県ごとに管轄が異なります。そのため、県外に引っ越しをするときには、防犯登録の更新が必要です。自治体によって少しずつ方法が異なりますが、大まかな流れとしては「抹消」と「再登録」になります。
まずは転居前に、警察に登録されているデータを抹消する手続きが必要となります。自転車を購入した販売店のほか、「自転車防犯登録所」の看板が掲示された防犯登録所や、最寄りの警察署で手続きができます。自転車本体と運転免許証などの身分証明証、防犯登録カードを持って出かけましょう。
もしすでに引っ越ししてしまっていたとしても大丈夫。電話や郵送で対応してくれるケースもあります。各自治体に設置された自転車防犯協会や、警察署のホームページに詳細が記載されているのでチェックしましょう。
引っ越しが完了した転居後は、再登録の手続きへ。同じく自転車販売店や警察署などで可能です。登録時には防犯登録料(東京都であれば660円)が必要なので小銭をお忘れなく。
防犯登録は義務ではあるものの、義務違反に対する罰則は設けられていません。また防犯登録には有効期限があり、東京都なら10年、埼玉県なら8年とされています。そのため、知らないうちに期限が切れていた……なんてこともあります。
万が一自転車が盗まれてしまったときに、大きな手がかりとなるのが防犯登録です。忘れがちではありますが、大切な自転車を守るために見直してみてはいかがでしょうか。