SRAM(スラム)の汎用コンポーネント「APEX(エイペックス)」が大胆にモデルチェンジ!

自転車の主要パーツであるコンポーネントを製造・開発しているアメリカの「SRAM(スラム)」から、汎用型の最新モデル「APEX(エイペックス)」シリーズが登場しました。スラムは世界三大コンポーネントメーカーのひとつです。

汎用型の最新コンポーネント

 自転車の主要パーツであるコンポーネントを製造・開発しているアメリカの「SRAM(スラム)」から、汎用型の最新モデル「APEX(エイペックス)」シリーズが登場しました。スラムは世界三大コンポーネントメーカーのひとつです。

「SRAM APEX(スラム・エイペックス)」シリーズは、ワイドレンジな1x12ギア
「SRAM APEX(スラム・エイペックス)」シリーズは、ワイドレンジな1×12ギア

「エイペックス」シリーズはカジュアルなライドや未舗装路のグラベル向けとなる、ライドをエンジョイするためのリーズナブルなコンポーネントです。

 とは言えそのパフォーマンスは上位機種から受け継がれており、ワイヤレスで変速機を動かすことができる電動式の「AXS」と、従来のワイヤーで変速を行う機械式のふたつのタイプが用意され、使い勝手や予算で選ぶことができます。

 変速数はフロントをシングルに絞り、リアのギアを12スピード化しています。これはリアのギアレシオをワイドレンジ化することで実現しており、従来はフロント変速を交えた幅広く細かいギアレシオとしていましたが、重複するギア比があること、あるいはフロント変速によるチェーン外れなどのトラブル、重量といったネガティブをすべて解消しています。ギアレシオの細かさを12スピードという多段化で補っているため、シンプルなギアチェンジコントロールとなり、直感的な操作が可能になります。

フロントギアが1枚になり、リアをワイドレシオ化
フロントギアが1枚になり、リアをワイドレシオ化

 もうひとつの大きなポイントは互換性です。大きなシェアを誇るシマノの規格に寄り添っており、カセットスプロケットはシマノのHG(Hyper Glide)カセット規格に互換性があります。シマノ・カセットボディのホイールも使えるということで、幅広い適合性を備えています(互換は11速HGボディ)。

 ベーシックな「XPLR(エクスプロア)」リアディレイラーは、11-44T、10-44T、10-36Tという3種類のギアレシオのセットに対応し、極端な地形向けにスーパーワイドな50~52Tというローギアを用意。この場合は「Eagle(イーグル)」リアディレイラーをチョイスする必要があります。ギアの組み合わせは3種類で11-50T、10-50T、10-52Tのカセットが用意されています。

 またドロップハンドル用のブラケットだけでなく、フラットハンドルのシフト/ブレーキレバーもラインナップ。競技だけでなく幅広いニーズに応えることが可能になるでしょう。

 ワイヤレスの「AXS」システムは6月より、機械式は9月に発売予定です。

■APEX機械式ディスクブレーキセット(シフト/ブレーキシステム、ローター、クランクセット、チェーン、カセット、リアディレイラー)
XPLR:15万7430円(BBは含まず)
Eagle:15万6780円(BBは含まず)
XPLRフラットバー仕様:11万7910円(BBは含まず)
Eagleフラットバー仕様:11万7260円(BBは含まず)

■APEX AXSディスクブレーキセット(シフト/ブレーキシステム、ローター、クランクセット、チェーン、カセット、リアディレイラー、バッテリー、充電器)
AXS XPLR:21万560円(BBは含まず)
AXS XPLRフラットバー仕様:21万4290円(BBは含まず)

※価格はすべて消費税10%込み

【画像】SRAMの最新コンポーネント「APEX」見る(12枚)

画像ギャラリー

Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

最新記事