バイクのウィンカーもクルマと同じで場所が違う!? 輸入車のウィンカーの操作スイッチ
クルマの場合、輸入車と国産車でウィンカーの位置が違いますが、バイクのウインカースイッチの位置も輸入車と国産車で違うのでしょうか。
バイクのウインカースイッチの場所は?
輸入車を運転すると、国産のクルマとウインカーレバーの位置が逆になっています。そのため、普段国産車に乗っている人が輸入車に乗った際に、ウィンカーとワイパーを間違えてしまったという事もあるでしょう。
クルマの場合は、ISO(国際標準化機構)の基準によって左側にウインカーレバー、右側にワイパーレバーを設置すると定められており、これは輸入車の多くが左ハンドルで、右手でシフトレバーを操作することに関係します。右手でシフトレバーを操作し、ウィンカーまで左手で操作してしまうと片側の手で多くの操作をおこなうため、煩雑です。
一方右ハンドルの日本では、日本独自のJIS規格によって右側にウインカーレバー、左側にワイパーレバーと定められており、こうした背景のもと、クルマのウインカーレバーの位置が逆になっているのですが、バイクの場合、輸入車と国産車でウインカースイッチの位置に違いはあるのでしょうか。

現行の国産バイクであるホンダ「レブル250」やヤマハ「YZF-R7」を見てみると、ウインカースイッチはどちらもハンドルの左側に設置されています。また他の多くの国産車でも、ほとんどのバイクでウインカースイッチは左側。では国外メーカーの場合はどうなのでしょうか。
結論から言うと、国外メーカーだからウィンカーが逆の位置になっているということはありません。
例えばトライアンフ「ストリートトリプル 765RS」やドゥカティ「パニガーレV2」を見ても、どちらもハンドルの左側にウィンカーがついています。
バイクのウインカースイッチの位置が輸入車と国産車で変わらない理由は、クルマの右ハンドル、左ハンドルのような操作性の違いがバイクにない事。
クルマの場合は右手でシフトレバーを操作するか、左手で操作するかによってウインカースイッチの位置にも影響がありますが、バイクの場合はほとんどのバイクにおいて右手がアクセル、左手がクラッチなど、操作が統一されています。
そのためバイクのウインカースイッチは、右手でアクセルを開閉しながら操作しやすい左側に設置されているバイクが主流です。
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なお、バイクの場合はウィンカーに関するISO規格がないため、一部の車種では左側以外にウインカースイッチが設置されていることもあります。
例えばハーレーダビットソンやBMWの一部のバイクでは、左側に左ウィンカー、右側に右ウィンカーのスイッチを設置。また、国内メーカーでは、ホンダ「スーパーカブ」が「蕎麦屋が左手でおかもちを持ちながら運転できるように」という目的で、右にウインカースイッチが設置されました。