猛暑日は注意!スタンドがアスファルトにめり込み倒れる事例が発生

今年の夏、とあるライダーの投稿がSNSを騒がせました。その投稿内容は「バイクスタンドがアスファルトにめり込んだ」というもの。いったいなぜ、スタンドはアスファルトにめり込んでしまったのでしょうか。

バイクスタンドがアスファルトにめり込んだ!?なぜこのような事例が発生するのか

 サイドスタンドは傾いたバイクを支える役割を持っているスタンドです。基本的にほとんどのバイクに標準的に備わっているものの、スクーターなど一部のモデルには備わっていない場合もあります。

 そして今年の夏、とあるライダーがSNSに投稿した内容が世間を騒がせました。その内容とは「バイクのサイドスタンドがアスファルトにめり込んだ」というもの。なぜ、このような事例が発生してしまったのでしょうか。

炎天下の直射日光によってアスファルトが柔らかくなり、サイドスタンドがめり込むことがある
炎天下の直射日光によってアスファルトが柔らかくなり、サイドスタンドがめり込むことがある

 考えられる理由としては、炎天下の直射日光によってアスファルトが柔らかくなってしまったことが挙げられます。

 真夏の炎天下などの厳しい直射日光が当たる場所では、構造物が非常に熱くなることがあります。特にアスファルトは色が黒く日光を吸収しやすいことから、高温になり柔らかくなってしまうことがあるのです。

 また、サイドスタンドの使用によって力がかかる場所が一点に集中してしまうことも、原因のひとつと考えられます。

サイドスタンドの使用によって力がかかる場所が一点に集中してしまう
サイドスタンドの使用によって力がかかる場所が一点に集中してしまう

 サイドスタンドを使用すると、傾いた車体を支える形になるため車重のほとんどが、地面に接するその一点に集中することになります。さらに接地面が小さいため、圧力としてはかなりの力がかかることは想像に難くありません。

 つまり、柔らかくなったアスファルトの一点にサイドスタンドを通してバイクの車重分の圧力が伝えられることで、アスファルトが凹んでしまうのです。

 また、接地面の下に空洞などがある場合はサイドスタンドがその空洞に沈み込み、バイクが倒れてしまうこともあるようです。

 なお、この事例は今年始めて発生したというわけではなく、夏になるとよく発生していると言います。ちなみにバイクだけではなく、自転車でも同様の事例が発生する可能性もあるようです。

炎天下で大切なバイクを守るためにはどうする?どのような対策方法があるのか

 多くのライダーにとって、バイクが倒れてしまうことは防ぐべき事態と言えます。では、実際にどのような対策を講じればよいのでしょうか。

 まずひとつ目は、サイドスタンドの接地面積を広くすることです。アスファルトが凹んでしまう原因はバイクの車重が一点に集中すること。それならば、その圧力を分散させてしまえばいいというわけです。

サイドスタンドの接地面積を広くすることで、地面にめり込むことを防ぐ
サイドスタンドの接地面積を広くすることで、地面にめり込むことを防ぐ

 実際、空き缶を潰してプレート代わりにしたり、かまぼこの板を使ったりしている人もいるようです。

 しかし最近では、サイドスタンドの接地面を広くするための専用プレートも販売されています。安価なものであれば数百円ほどで販売されており、それほど大きいサイズではないため、シート下へ常備しておくと良いかもしれません。

バイクを日陰や屋内などの直接日光が当たらない場所へ駐車することも大切
バイクを日陰や屋内などの直接日光が当たらない場所へ駐車することも大切

 また、バイクを日陰や屋内などの直接日光が当たらない場所へ駐車することも大切です。前述のように、アスファルトが凹んでしまう原因のひとつはアスファルトが長時間の直射日光により熱を持ってしまい、柔らかくなってしまうためでした。

 つまり、バイクを直接日光が当たらないところに駐車するようにすれば、アスファルトが柔らかくなり凹んでしまう可能性は限りなく低くすることができそうです。

※ ※ ※

 真夏の炎天下でサイドスタンドを使用してバイクを駐車することで、アスファルトが凹んでしまった事例が話題となっていました。

 お盆が過ぎたと言ってもまだまだ暑い日が続くと予想されています。まだしばらくはアスファルトの上でサイドスタンドを使用するときは、しっかりと対策を講じておくと安心と言えそうです。

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