直前にバイク大破で予選不通過!? 波乱だらけのボルドール24時間 レーシングライダー石塚健のレースレポート前編

国内外で活躍するレーシングライダーの石塚健選手が、FIM世界耐久ロードレース選手権 最終戦、ボルドール24時間耐久レースに参戦。その様子をレポートしてくれました。

満を持して挑んだ2回目のポール・リカール・サーキット

 皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。

 2023年9月14日から9月17日に、フランスにあるポール・リカール・サーキットにて、FIM世界耐久ロードレース選手権の最終戦、ボルドール24時間耐久レースが開催されましたので、そちらのレポートをしていきます。

スズキ「GSX-R1000」でポール・リカール・サーキットを走行する石塚健選手
スズキ「GSX-R1000」でポール・リカール・サーキットを走行する石塚健選手

 約2週間のフランス滞在を終え、現在は日本に帰ってきました。同大会では、今シーズンのここまでのパフォーマンスがチームから評価され、第一ライダーとしてエントリーする事になりました。

 サーキット入りをしたのはウィークの月曜日。ポール・リカール・サーキットは昨年も走行した経験があったので、ギアの使い方や走行ラインなど、チームメイトにアドバイスをしながら、初日の走行に向けて準備を行いました。

 初日の走行は、2時間のフリープラクティスが午前と午後で合わせて2本、合計4時間の走行時間。これまでのヨーロッパラウンド2戦とは違い、走行経験があるサーキットは気持ちの面で余裕が持てます。

 とはいえ、昨年とはバイクのメーカーが違う為走らせ方も変わってくるので、気を抜く事なくバイクのセッティングや様々な確認作業を進めていきました。

石塚健選手とJMAレーシングのライダー
石塚健選手とJMAレーシングのライダー

 水曜日はメカニカルチェックとブリーフィングのみで走行は無し。ライダーもメカニックも、木曜日からの公式のセッションに向けて、つかの間の休息日となります。

 そして翌日の予選日。予選1回目の直前に行われたフリー走行で、第二ライダーのグレッグ選手が走行中に他車がコース上に撒いたオイルに乗ってしまい大転倒。ライダーに怪我はなかったものの、バイクに大きなダメージを負ってしまい、ピットに戻ってきたマシンを見た時は、かなり焦るほどの破損具合でした。

 僕は第1ライダーだったので、予選開始時刻が迫る中、チーム総出で修復にかかりますが開始時間には間に合わず、20分間の予選のうち半分はピットで待機する形となってしまうまさかの展開。

 なんとか修復が完了しコースインしましたが、転倒による不具合でマシンは真っすぐ走らず、アウトラップでそのままピットイン。

 決勝用に温存しているバイクに乗り換えてコースインしましたが、そちらはまだ1度も走らせていなかったため、電気系トラブルで全く走らず。タイムを記録できないまま、セッションが終了となりました。

転倒により破損したバイクを修復するJMAレーシングのチームスタッフ
転倒により破損したバイクを修復するJMAレーシングのチームスタッフ

 幸いにも予選は翌日にもう1回あり、2回のうち1回でもトップタイムの108%以内であれば決勝を走る事が出来るのですが、天気予報は雨かもしれないという微妙な状況。ウエットでの予選となると、ドライでのトップタイムの108%というのは到底到達できません。そんな、ハラハラした気持ちで翌日を待つことになりました。

 そんな予選2回目の天気は晴れ。予報が外れ、とりあえずほっとしました。思ったようなタイムは記録出来ませんでしたが、無事に予選も通過。レース用バイクに不安を残しながらも、翌日の決勝を迎える事となります。

 決勝日は、フリー走行はなく、午後3時にスタートとなりますが、前編はここまで!

 後編では、波乱のボルドール24時間の決勝レースの模様をお伝えしていきますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

【画像】FIM世界耐久選手権最終戦 ボルドール24時間耐久レースでポール・リカール・サーキットを走る石塚健選手を画像で見る

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Writer: 石塚健

(レーシングライダー)埼玉県出身の27歳。3歳からポケットバイクに乗り始め、ロードレースというオートバイ競技に参戦。現在は世界各国で活躍できるライダーを目指して日々、活動中。
2019年から、ヨーロッパでおこなわれる「FIM CEV REPSOL Moto2ヨーロピアンチャンピオンシップ」への挑戦を開始。2023年は、「FIM EWC 世界耐久ロードレース選手権」にフランスのJMA RACING TEAMより参戦します。スポンサー募集中!応援よろしくお願いします。

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