お洒落だけど走りは本格派!カフェレーサーって何?
一口にバイクと言っても、いろいろなスタイルがあり、「カフェレーサー」もその中のひとつです。ではカフェレーサーとは、どのようなスタイルのバイクなのでしょうか。
見た目や走りだけじゃない!歴史あるカフェレーサー
一口にバイクと言っても、いろいろなスタイルがあります。特に近年のネオクラシックバイクブームによって「カフェレーサー」のバイクが気になっている人も多いのではないでしょうか。
カフェレーサーのレトロなデザインと雰囲気は、他のバイクにはない魅力がありますが、そもそもカフェレーサーはどのようにして生まれたのでしょうか。

1950年代後半にイギリスで誕生したバイカーズ集団「ロッカーズ」は、ロンドンにある24時間営業のカフェ「ACE CAFE」に毎晩集まり、カスタムしたバイクを自慢しあっていたそうです。また自慢だけでは終わらず、公道レースも始めることに。ロッカーズは、公道レースでより速く走れるように、バイクをカスタムするようになりました。
このように、当時のバイカーがカフェに集まってレースをしていたことから「カフェレーサー」と呼ばれるようになったようです。なお当時はカスタムバイクのことを表していましたが、今ではひとつのバイクのスタイルとして確立しています。
カフェレーサーには決まったカスタムの仕方はありませんが、共通しているスタイルがあります。

まずスタイルの特徴としてハンドルとバックステップ、シート、燃料タンクが挙げられます。また、ハンドルは前傾姿勢になるようにカスタムされています。速さを求める中で、空気抵抗を減らすために前傾姿勢になったのでしょう。
ちなみにハンドルの主流はセパレートハンドルです。バーハンドルよりもセパレートハンドルのほうが前傾姿勢になれるため、空気抵抗が減ってより速く走れるようになるというわけです。
また、ステップが通常の位置よりも後ろに位置しているバックステップにしている場合が多いようです。通常の位置よりも後ろに位置しているバックステップにすることで、自然と前傾姿勢になりやすくなります。そしてシートはシングルシートで、車体後方に位置しています。今ではカフェシートだけで売っていることもあり、他のバイクもシートだけカフェシートに変更することもできると言います。
このように特徴的なスタイルをしているカフェレーサーのバイクですが、どのようなモデルがラインナップしているのでしょうか。
◼︎カワサキ「W800 CAFE」

カワサキのWシリーズのひとつである「W800」をカフェレーサー仕様にしたものが「W800 CAFE」です。カフェレーサーの定番スタイルを捉えており、低めのハンドルバーやスタイリッシュなカフェシート、カフェレーサーをイメージしたフロントカウルが目を引きます。
クラシカルな見た目で、英国の雰囲気を味わえるバイクです。新車で買えるにもかかわらず、レトロな味わいがあるおしゃれなモデルと言えそうです。
◼︎ホンダ「GB250 クラブマン」

「GB クラブマン」は1983年から1997年の14年間発売されたバイクです。中型バイクでカフェレーサーとして、このバイクを思い浮かべるバイクファンも多いのではないでしょうか。
発売された1983年はレーサーレプリカ全盛期だったのにも関わらず、このバイクは人気を集めました。生産は終了しているものの、人気の車種だったこともあり中古市場に多く出回っています。中型でカフェレーサーを探している人はチェックしてみるとよいかもしれません。
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昨今注目を集めているカフェレーサー。歴史やスタイルを理解した上で、改めて見てみるとより魅力的に映るのではないでしょうか。いろいろなメーカーからカフェレーサーが発売されているので、自分好みのバイクを探してみるのも面白そうです。