プロライダー濱原颯道がインストラクター目線で徹底レポート!ドゥカティが贈るドゥカティを楽しむためのライディングアカデミー「DRE」とは?
国内外で活躍するモータースポーツ総合エンターテイナーの濱原颯道選手が、インストラクターを務めたドゥカティのライディングアカデミー「DRE」を紹介してくれました。
同じプロでも得意分野が違うという利点を生かしたスクール構成が魅力
こんにちは!モータースポーツ総合エンターテイナーを勝手に名乗っている濱原颯道です。
今回はDRE(ドゥカティ・ライディング・エクスペリエンス)のインストラクターとして参加した、イベントの話をしたいと思います!
ちなみに今回のDREは日本では初開催で、オフロードを主体としたとしたアドベンチャーアカデミーと、オンロードを主体としたレーストラックアカデミーに分かれていて、僕はアドベンチャーアカデミーのインストラクターとして参加しました。
なんでオンロードじゃないのかというツッコミもあるかと思いますが、そこは気にせず書いていきます(笑)

ちなみにこのDREというイベントは、どう言った内容なのかというと、「バイクを買ったけど、イマイチ楽しみ方がわからない」や「基本的な操作が上手くなりたい、せっかく買った高級車なドゥカティを華麗に乗りたい」など、ユーザーのいろんな要望に応えるためにドゥカティがドゥカティユーザーのためだけに開催した贅沢なアカデミーとなっています。
今回は三橋淳さん(パリダカールラリーで四輪でも二輪でも完走している方)がチーフインストラクターを担当し、他4人の講師でスクールを行いました。
そんな4人の講師を僕なりに紹介すると、1人目は和泉拓さん。
宮城でストレンジモーターサイクルというバイク屋さんを営みながら、様々なエンデューロレースに出場している人。めちゃくちゃテキーラが好きなのと、いつも牛タンを持ち歩いています。
オンオフ問わずバイクに乗るのが上手で、教えるのも上手。結構昔の話になりますが、アロンアルファのCMでウイリーをしながら壁に張り付いたライダーの中身でもあります。
2人目は風間晋之介さんで、二輪のパリダカールラリーで2度も完走をしている、モトクロス出身の国際ライダー。お父さんはオートバイ冒険家の風間深志さんで、俳優業をおこなっているという一面も持っているマルチな人。僕も俳優になりたいです。

3人目は藤原慎也さん。トライアルのIASという国内最高峰クラスに参戦しながら、全日本ハードエンデューロにも参戦し、優勝したりしている人。
あと大阪の街中で行われる「City Trial Japan」の実行委員長もしつつ、宇宙一過酷と言われているRedbull Erzbergrodeoにも参戦しています。
僕のトライアルの先生でもあり、教えるのも上手です。
そして4人目は僕。バイクにまつわることなら、めちゃくちゃなんでも知っている(誰も聞いてない)つもりで、今回は三橋さんに誘っていただきました。
この4人で午前中に浅間レースウェイでオフロードスクールを行ったのですが、僕的に今回とても良いと感じた点は、「教える項目によって、それぞれに専門のインストラクターがいる事」です。ちょっと、何を言っているのかわかりにくいかもしれませんが、和泉さんは坂道発進や下り坂担当、風間さんはフル加速とフル減速、藤原さんはUターン、僕はスラロームという、パートごとに分かれてそれぞれのインストラクターが特に得意な分野を担当する形でスクールをおこなった形です。
こういったライディングスクールでは、インストラクター同士でも教え方が異なる事はしょっちゅうあります。
そのため、参加者は「誰の言うことが本当なんだ?」と迷ってしまうことも多く、今回はお互いに干渉しないためにも、このような方法を取ったという感じです。

僕はスラロームというより、「バイクが軽く感じられ方法」を徹底的にレクチャー。
内容はここではあまり言えませんが(僕の個人スクールに来てくれればたくさん教えます)、教えた皆さんのほぼ全員が、「こんなにバイクって軽く扱えるの?!」、「ダートの上でこんなに前ブレーキってかけていけるんだ!」、「こんなに滑らかに運転できたら、後ろに乗せている彼女に格好つけれちゃうなぁ」みたいな言葉をたくさん頂きました。
ロードレーサーならではの操作方法をオフロードの人たちに教えると、こんなにもびっくりしてもらえる事に、僕自身もビックリ。そんな感じで、午前のスクールは終了となりました。
アカデミーは午前と午後の2部制
超豪華なランチを豪華な講師陣たちと共に食べ、バイクについて話したり雑談したりと、お昼休憩を挟んで午後のセッションに入ります。
今回は浅間レースウェイ(群馬県軽井沢)あたりを起点に100㎞のツーリングルートを走りましたが、そのうちの11㎞は未舗装路、つまり林道と言われる場所です。
ドゥカティ「デザートX」や「ムルティストラーダ」といった大型の車種に乗られた人が多く参加していたので、僕は下見をした際に「この林道結構難しくない?」と思ったほどのコースです。

そのため、林道慣れをしている人は和泉さんが先導し、後方からは風間さんが追うという形で参加者を見守りながらの走行がスタート。僕は、林道への恐怖心を持っていて、速度を出せない人を担当していましたが、後方からは藤原さんが見守ってくれていたので、とてもやりやすかったです。
アスファルトのワインディングでは、それなりに走りたいという人を僕が先導。アスファルト上なので、やっと僕の本領発揮です(笑)
そんな僕の走りを見た参加者の人の多くから、「何であんなにバイクも寝かさずに、コンパクトに曲がれるのかわからない」と質問を頂いたので、「実はコツがあるんですよ。僕も昔はサーキットでブイブイ言わしていて、アスファルトを見ちゃうと血が騒いじゃってね?」みたいな感じで、ワインディングでの技を説明。
こんな感じで、参加者は初回なのでそこまで多くはありませんでしたが、プレミアムな時間をドゥカティのバイクで楽しんでいたと思います。

あまり大人数になってしまっては、内容を濃くできない場合もあるので、今回は初回ながら僕的には大成功。僕は今いろんなメーカーさんとの仕事ができたり、レース以外のバイク好きな方と触れ合う時間が増えて、結構楽しいです。
もちろんレースにも復帰したいと思っていますが、そこはお金の関係もあるのでとても難しいというのが現状。
次は台湾でレースをした時の話をしようと思います!最後まで読んでいただきありがとうございました!
無音過ぎる🤣
— 濱原 颯道 I AM YOUR RIDER (@Sodo_hh) October 22, 2023
予選は7位でした🙂🙃
ストレート遅くてごめんなさい🙏#アドレスカップ#オケスポ pic.twitter.com/frIewF58JR
Writer: 濱原颯道(プロライダー)
全日本ロードレースでは国内2位、全日本スーパーモトでは国内3位の経験があり、他にもオフロードやストリートまでバイクならなんでも好きな男。普段は個人レッスンにマシンセットアップ、テストライダーなどと色々な活動をしている。バイクに関することならビギナーから国際ライダーまで、多くの人から相談を受けたりもしている。