注目したのは世界レベルのミニバイクとEV!レーシングライダー大久保光の「EICMA」レポート第2弾
レーシングライダーの大久保光選手が、イタリアで行われた世界最大のモーターサイクルショー「EICMA」を訪問。そのレポート第2弾です。
EICMAレポート第2弾は電動&ミニバイク
みな様こんにちは!レーシングライダーの大久保光です。
今回は、イタリアで行われた世界最大のモーターサイクルショー「EICMA」で、個人的に気になったメーカーやバイクについての第2弾を、ご紹介していきたいと思います。
早速ですが、まずは中国メーカーで「TAILG」という名前の電動バイクを中心として活動しているメーカー。こちらのメーカーは比較的新しく、2004年に創業したとのことです。

こちらのメーカーもミニモトサイズの電動モトクロス、電動モタードが展示してあり、さらに街乗りにピッタリなサイズの電動バイクも展示してありました。
ブース自体は大きかったものの、あまりバイクは展示されていない印象で実際に展示してあるバイクにも説明がなかったりと、ちょっとバイクの特性を知りたい時に寂しい感じがありました。しかし、しっかりとしたホームページは用意されていたので、気になる方は是非このTAILGという名前で検索してみてください。

続いては、電動バイクが展示してあった「GR1T」というメーカー。
メーカーというよりは個人的に電動バイクを作ってみたという感じで、実際に研究開発段階とのこと。ドイツを拠点にマシンの制作、研究、テストを行っていると担当者の方が説明してくれました。
こちらも電動モトクロスマシンの開発をしており、テストライダーにはドイツのモトクロス選手権でプロとして活躍しているライダーに乗ってもらって評価してもらっているとのこと。
研究、開発中とのことで外見はバッテリーとフレームというシンプルな形となっていますが、今後外装などもしっかり作っていくとのことなので、これからが楽しみなメーカーです。

電動バイクメーカーばかりの紹介になってしまったので、次はちょっと趣旨を変えたメーカーをご紹介したいと思います。
近年、ミニバイクといえばこのメーカーというイメージがあるイタリアのミニバイクメーカー「オバーレ」。レースが好きな方なら知っているかもしれませんが、数々の世界選手権ライダーがこのオバーレのミニバイクを使ってトレーニングしています。
それから近年ではMini GPという子供向けの選手権が世界各国で始まりましたが、これはオバーレを使ったワンメイクレースで、10歳から14歳が対象。各国でのランキング上位のライダーはMotoGPの最終戦、バレンシアサーキットに招待され、そのバレンシアサーキット内にあるミニコースで世界1決定戦が行われるというものです。
こちらのレースは昨年から日本でも開催されていて、昨年は池上選手が見事3位を獲得。今年もMini GP Japanのランキング上位2名がバレンシア行きのチケットを手にしています。
そんなオバーレで今回展示されていた車両は、「GP-2」の新型モデル。従来の物と外見はほとんど変わりませんが、主にエンジン周りに変更がありより耐久性がよくなり、パワーも上がっているとのことでした。

最後はミニバイクつながりの「EHRA」というメーカー。こちらのミニバイクメーカーもイタリアメーカーですがオバーレと違い、同社のミニバイクはレーサーレプリカ感が強いデザインの外見となっています。
フレームもアルミの削り出しで、作り方はMoto2フレームにそっくりという印象。またリアサスペンションにはオーリンズ製のサスペンションが装着されており、見た目、性能ともにとても期待できそうなミニバイクです。
ブースでは実際の走行シーンがモニターで流れていて、それを見たイメージですとしっかりとした車体でとても乗りやすそうに見えました。
まだまだご紹介したいバイクやメーカーがたくさんありますが、今回はここまで。次回は少しバイクメーカーから離れて、パーツや装具について書いていきたいと思います。
とある某チーム監督に”お前いつもうちのホスピで飯食ってるな(笑)”って言われた今日この頃。 pic.twitter.com/bZcGGrjjOx
— Hikari Okubo 大久保 光 (@hikari_No78) November 8, 2023