高速道路でたまに見かける「バス停」…バイクでも普通に利用できるのか?

高速道路を走行していると、まれにバス停が設置されている光景を目にします。このバス停は、普通に利用することができるのでしょうか。またバイクを停車したり、タンデムの同乗者の待ち合わせ場所として利用することは可能なのでしょうか。

高速道路でバス停発見!バイクを停めてもよい?

 路線バスを利用するときは、街中にある「バス停」から乗ると答える人がほとんどではないでしょうか。

 バス停というと、一般道の至るところに設置してあるイメージがあるかもしれません。しかし高速道路を走行していると、しばしば本線上にバス停が設置されているエリアを見かけることがあります。基本的に駐停車が禁止されている高速道路ですが、いったいなぜ高速道路にバス停が設置されているのでしょうか。

高速バスが途中で停まるために設置されたバス停は、通称「高速バスストップ」と呼ばれている
高速バスが途中で停まるために設置されたバス停は、通称「高速バスストップ」と呼ばれている

 これは高速バスが途中で停まるために設置されたバス停で、通称「高速バスストップ」と呼ばれるものです。街中を走る一般の路線バスと高速路線バスは基本的に扱いは同じ。市街地をくまなく走る路線か、高速道路を経由して都市間をつなぐ路線かという違いがあるようです。

 ただし、高速道路を経由するバスは法律によって座席が定員制と決められています。そのため一般の路線バスのように立ったまま乗車することはできず、満席の場合は乗車することができません。

 高速バスのバス停は高速道路上の高いところにあることが多いので、一般道から長い階段を上って入場するくしくみがほとんど。高速道路の防音壁にスライド式の扉があり、改札や係員などのチェックはなく誰でも自由に出入りできます。

高速バスのバス停は高速道路上の高いところにあることが多いので、一般道から長い階段を上って入場するくしくみがほとんど
高速バスのバス停は高速道路上の高いところにあることが多いので、一般道から長い階段を上って入場するくしくみがほとんど

 バス停が設置されている場所は、本線から降りて料金所の手前や出口に向かう途中などにロータリーがあり、そこでUターンするパターン。また、SAやPAの施設のなかにバス停があるパターンなど、場所によってさまざまです。

 鉄道駅の上に高速道路があるような都市部などでは、駅とバス停がつながっているケースもあります。しかし、高速道路のバス停のほとんどが公共交通機関との利便性は考えられていません。

 そのため郊外にあるバス停では一般道に降りると、電車もバスも走っていないような人通りのない道路にポツンと取り残されることも珍しくありません。降りたあとは最寄りの駅や一般のバス停を目指して歩くか、クルマで迎えにきてもらったりする人が多いようです。

 ところで高速バスストップは本線から一旦それており、ある程度の広いスペースが確保されています。

 もしもバイクで高速道路を走行中に休憩したくなった場合や、電話をかける用事がある場合にタイミング良くバス停を見つけたら、SAやPAのように自由にバイクを停めてもよいのでしょうか。また、高速道路を利用してタンデム走行をするときに、バス停で同乗者と待ち合わせをして、そこで乗せるといった使い方は可能なのでしょうか。

 そもそも高速道路は、原則として駐停車が禁止されています。高速道路で駐停車してもよいケースは、事故や故障などでやむを得ない場合や、警察官の命令で一時停止するとき。そのほか、料金所で通行料金の支払いときや、SAやPAなどで休憩するときです。

 したがって、高速道路のバス停が空いているからといって、勝手にバイクを停めて休憩したり、待ち合わせで停車させると違反に問われる可能性があります。違反が認められた場合は、「駐停車違反」が適用され違反点数2点に加え、反則金7000円が科せられます。

高速道路のバス停は、路線バスの乗客の乗り降りのための停車が例外的に認められている公共の施設
高速道路のバス停は、路線バスの乗客の乗り降りのための停車が例外的に認められている公共の施設

 高速道路のバス停は、路線バスの乗客の乗り降りのための停車が例外的に認められている公共の施設です。バス停でバイクを停車させる行為は、バスと接触する危険性があるだけでなく、路線バスの安全な運行を妨げるおそれがあるので絶対にしないようにしましょう。

 ちなみに、地方のバス停で降りてから公共交通機関がないような場所では、大型の駐車場を近くに完備して「パーク&ライド」に力を入れている地域があります。

 パーク&ライドとは、自宅から高速バスのバス停までマイカーで向かい、バス停近くの駐車場にクルマを停めて、そこから高速バスに乗り換えて目的地に向かう方法のこと。これは都市部や観光地などの渋滞を緩和する目的があり、クルマを使う時間が減るため環境にもやさしいというメリットがあります。

 パーク&ライドは、クルマではなくバイクで利用することが可能です。自宅をバイクで出発してツーリングを楽しんだあと、途中のバス停でバイクから高速バスに乗り換えてバスの旅を楽しむ。そして帰りは、またバイクを運転するという流れです。

 渋滞でイライラすることもなく目的地までの時間が読めるので、旅の疲労度も軽減できます。新しいバイクの楽しみ方として、高速道路のバス停を利用したツーリングを計画してみるのもよいかもしれません。

※ ※ ※

 高速道路にあるバス停は、高速路線バスの乗客が乗り降りするための専用のエリアです。バイクでの休憩や同乗者との待ち合わせで利用することは禁止されています。

 なお、駐車場が完備されているバス停では、バイクを停めてそこから高速バスに乗ることできます。長距離ツーリングをする際は、高速バスを上手く利用すればバイクの楽しみ方が広がるかもしれません。

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