「逆回転クランク」って何? バイクのエンジンは何がどっちに回っている?

市販バイクの多くは、車体を右側から見た時にクランクシャフトが右回転(時計回り)の「正回転クランク」
すべてのメーカーが公表しているわけではないが、現在MotoGPに参戦しているマシンは、全車が「逆回転クランク」を採用している……らしい
ホンダのMotoGPワークスマシン「RC213V」は「逆回転クランク」を採用
ドゥカティのMotoGPワークスマシン「デスモセディチGP」は「逆回転クランク」を採用
ドゥカティ「パニガーレV4 S」(画像は2025年モデル)は「逆回転クランク」を採用
MVアグスタの「F3」シリーズは、2013年の初代登場時から「逆回転クランク」を採用。同社の現行3気筒モデルはすべて逆回転クランク。画像は「F3 R」
ピストンの上下の動き(直線運動)を「回転運動」に変換するクランクシャフト。画像はヤマハ「YZF-R1」のクランク&ピストン
多くのバイクが採用する「正回転クランク」は、スロットルを開けた際に「反力」によって車体にウイリーする方向の力が生じ、前輪荷重が減少する
「逆回転クランク」は、スロットルを開けた際の「反力」が前輪を路面方向に押す力が生じ、ウイリーも抑制できる。画像は逆回転クランクを採用するBMW Motorrad「S 1000 RR」
「正回転クランク」から後輪までの回転伝達の概念図。クランクシャフトの軸とトランスミッション(変速機)の2軸を合わせた「3軸構成」が基本。青い矢印は各軸と後輪の回転方向
1981年に発売されたホンダ「CBX400F」は、「逆回転クランク」を採用した完全新設計の4気筒エンジンを搭載

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