普通自動車免許で運転できる125ccトライク「APtrikes125」 国内バイク市場の起爆剤になりえるか!?
株式会社アライブプラスが発売する「APtrikes125」は、排気量125ccのトライクという変わり種の乗り物です。いったいどのような目的で発売されたのでしょうか。
当たり前に走っている世の中に。「APtrikes125」が目指すもの
「僕自身、とてもヘソが曲がってるんです。変な乗り物が好きですし。」
大きな声と笑顔で筆者(藤村のぞみ)に語り出すのは、ご自身もバイクの免許を持っていないという125ccトライク「APtrikes125」(普通自動車免許で運転可能)発売メーカーの株式会社アライブプラスの渡辺さん。トゥクトゥクなどの変わった乗り物が大好きだそうです。
渡辺さんは、数年前からトライクの可能性を探っていましたが、中国の展示会で「APtrikes125」のベース車両を見つけ、一念発起しました。中国の文化の中ではすっかり人々の暮らしに浸透しているというトライクを、日本の文化、法律に合わせて改良、取り回しなども考慮しつつ、全長や全幅を再設計しました。アジア諸国では様々な荷物を乗せてトライクが走っています。日本にだってそんな車両があってもいいのでは? そんな思いで発売したそうです。続けて渡辺さんは次にように話してくれました。
「APtrikes125の“AP”はアライブ・プラス(alive plus)の頭文字に由来しています。今後はメーカーとして、APtrikes125が世の中に当たり前に走っている乗り物にしていきたいと思っています。
販売店も着々と増え、交換部品もちゃんと揃っています。ですが以前の記事でお伝えしたように車体には時折小さな傷があったりと、行き届かないところもあります。ただクオリティを上げると価格も上がりますので、あるがままの状態を楽しんでいただき、納得していただき、愛していただけるお客様に現実的な価格で喜んで貰えればと思っています」。
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必要な人が必要な使い方で乗れる。これくらい「抜け感」のある車両が選択肢の一つとしてあれば、日本のバイクシーンが盛り上がる起爆剤にもなり得るのではないでしょうか。
渡辺さんは「僕自身バイクの免許を持っていません。トライクに乗りたい人は、いつかバイクに乗ってみたかったけれどもバイクの免許を持っていない人も多いと思います。剥き出しのトライクに乗る自信がなくても、これなら乗ってみたい、と思う人もいるのではないでしょうか」とも語ってくれましたが、あくまでバイクのテイストを感じることも大切にされているようです。
ますます乗ってみたい気持ちが高鳴る筆者でありました。
【了】