青年デヴィッドが音楽史に名を刻む偉大なアイコンとなるまでの物語『スターダスト』

音楽史の偉大なアイコン、デヴィッド・ボウイが1972年に発表し、彼のターニングポイントともなったアルバム「ジギー・スターダスト」がいかにして誕生したかを描いた劇映画『スターダスト』が、2021年10月8日(金)より全国公開されます。

ボウイが最初の一歩を踏み出す瞬間

 映画『スターダスト』は、音楽史にその名を刻む偉大なアイコン、デヴィッド・ボウイが1972年に発表したアルバム「ジギー・スターダスト」の前年、あのオレンジ髪がトレードマークの別人格“ジギー・スターダスト”の誕生を描いた劇映画です。

『スターダスト』(c)COPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED, WILD WONDERLAND FILMS LLC

 ボウイのキャリアにおけるターニングポイントとなったジギー・スターダストは、いかにして生まれたのでしょうか? その瞬間の舞台裏、関わった人々、そして彼の内面を描く本作。1971年に3rdアルバム「世界を売った男」を発表した24歳のボウイはイギリスからアメリカへ渡り、マーキュリー・レコードのパブリシスト、ロン・オバーマンと共に初の全米プロモーションツアーに挑みます。この旅で自分が全く世間に知られていないことを思い知らされますが、それは時代がまだ彼に追いついていなかった、とも言えるでしょう。

 当時のアメリカでは、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドやアンディ・ウォーホル率いるファクトリーなど、様々な出会いがボウイを刺激しました。日本のファンは知り得なかったことですが、彼は自身が抱えていた多くの問題やいくつもの殻を破り、文字どおり“最初の一歩”を踏み出し、やがて世界屈指のカルチャー・アイコンとしての地位を確立していったのです。

 そんなボウイだけにバイクとは無縁のように思えますが、ちょうど本作で描かれている70年代、実はバイクを印象的に使用したボウイの写真が撮影されています。なかでも有名なのは写真家スティーブ・シャピロが撮った、オレンジ髪に派手なシャツとハイウエストのスラックス、そしてゴーグルを装着したボウイがハーレーダビッドソンXLH1000に乗っている写真でしょう。

『スターダスト』(c)COPYRIGHT 2019 SALON BOWIE LIMITED, WILD WONDERLAND FILMS LLC

 我々が知る“デヴィッド・ボウイ”になる以前、ひとりの人間デヴィッドから、宇宙よりの使者“ジギー・スターダスト”の誕生までを描いた『スターダスト』は、2021年10月8日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国公開です。

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