30歳以下のバイク初心者を対象としたスズキの安全運転スクール

　女優やモデル、グラビアなどで幅広く活躍している北向珠タさん。普通自動二輪免許を取得してから約2年が経過し、だんだん運転に慣れてきました。しかし、普段乗っているのはアメリカンクルーザータイプなので、他のジャンルのバイクの運転に対してはまだ自信がありません。特にロードスポーツタイプは苦手なんだとか…。

　そこで、バイクメーカーのスズキが主催する「U30スズキセイフティスクール」に参加することに決定！

　30歳以下のバイク初心者を対象とした安全運転スクールで、スズキ安全運転指導員が、「走る、曲がる、止まる」の基本練習から、「ブレーキング」や「中速バランス」、「スラローム」まで、親切丁寧に指導。楽しく学ぶことができるのです。

　今回は静岡県浜松市にある「西部運転免許センター」で開催されたレッスンに参加しました。

　参加資格はバイクの基本操作を学びたい初心者。参加費用は5000円で、昼食、フリードリンク、傷害保険代込みとなっています。

　使用車両はスズキ車、マニュアル車、125cc以上の車両限定。免許はあるけれど、まだ車両を買ってない…なんて初心者には、プラス5000円で車両がレンタル（先着順）できます。

　ちなみにレンタルできるGSX250Rは、排気量250ccの水冷SOHC2気筒エンジンを搭載したスズキのフルカウルロードスポーツ。スポーツタイプでありながら、ワインディングはもちろん、街乗りやツーリングでも扱いやすいのが魅力です。

　車両以外に自分で用意するのがヘルメット、グローブ、ライディング用ジャケット、長ズボンなど、ライディングに適した服装と装備です。事前申込制で定員は各会場20名と少人数なので、しっかり学べそうです。

初めてのフルカウルロードスポーツに緊張します！

　こんにちは！　北向珠タです。普通二輪免許を取得してから約2年が経過し、日々愛車とバイクライフを楽しんでいます。

　峠道なんかも走れるようになったりと、初期に比べると運転に対する恐怖心が少なくなってきました。そんなタイミングでまた基礎を教わることができるのは、非常にありがたい機会だなと思いました。

　日々安全運転を心がけていますが、今回のスクールを機にさらに優良安全バイカーになれるように頑張ろうと思います！

　今回のレッスン車両はスズキのGSX250Rです。普段乗っているのはアメリカンクルーザータイプで、フルカウルのロードスポーツには今まで乗ったことがありません。

　実は教習場に通っていた時に教習車を倒しまくっていたので、前傾姿勢気味のバイク全般には苦手意識がありました。なので、GSX250Rで参加することが分かった時は、とりあえずバイクを倒さないよう、それだけは絶対にないように…と警戒と緊張でいっぱいでした。

和やかな雰囲気で緊張もなくなったところでレッスン開始！

　レッスン当日、雨だった天気予報が外れて快晴！　会場の「西部運転免許センター」にはすでに参加者の方々やスタッフさんが集まっていました。

　受付では「暑さに気をつけながら頑張りましょう！」と声をかけていただいて、とてもよい雰囲気です。いくつもの扇風機や送風機、ドリンクなども無料で用意されていて、熱中症対策はバッチリでした。

　参加者の方々が開始前から仲良くお話しをされていて、もしかしてお友達なのかなぁ？　なんて思い、集合写真を撮る時にお話を伺ったところ、まったくの初対面とのこと！　バイクを通してすぐに仲良くなれるのは、さすが！　皆さんバイク好きだなと思いました（笑）。

　まずは開校式、そして座学です。私にとって座学は教習所ぶりです。丁寧に交通安全についてお話ししていただいたな、という印象です。二輪車の重大事故について、統計から原因と防止について考えます。二輪車死亡事故のうち、ヘルメットの着用離脱が30％前後もあるのだそうです。しっかり、正しくヘルメットを着用せねば！

　それから目の前に車体を持ってきて車両説明、乗車姿勢の解説です。実技に向けてのイメージも湧きやすくて、とても分かりやすかったです。インプットとアウトプットがすぐにできる環境は公道に出てしまうとなかなかないので、実技に向けてのモチベーションも上がりました！

いよいよ実技！　慣熟走行でまさかの先頭でスタート

　いよいよ、実技の時間です。少々ビビりながらもGSX250Rにまたがると、想像以上に車体のバランスが取りやすく、足着きもよくてビックリしました。

　私が教習所時代に倒していた時、バイクと自分の体とのバランスがうまく取れずに、またがっただけで倒してしまうことが多々ありました。

　今では運転に慣れてきたこともあると思いますが、ブレーキとギアの位置も無理なく足を置けるポジションにあってしっくりきます。乗った瞬間「あ、これならいけるかも？」と安心しました（笑）。

　最初は慣熟走行で、コースを周回走行します。並んでいた順番で、まさかの先頭でのスタート！　走り出した瞬間は緊張しましたが、無理のないスピードでインストラクターの方々が先導してくださったので、とにかく基礎を意識しつつ後をついていく、という意識で頑張りました。

　周回走行を見ていたスズキのスタッフの方から、「走っている時の後ろ姿がカッコ悪いぞ！」と明るく教えていただきました（笑）。できていなくても怒られることはありません。普段の走行姿勢を誰かに客観的に見てもらうことはあまりなかったので、教えてもらえてありがたかったです。

　すっかり忘れていたニーグリップ。レッスンが始まってすぐに教えてもらえたので、その後は常にニーグリップを意識することができました。スタッフさんの人数が多かったので、たくさんの方が客観的にみてくれている安心感もありました。

ブレーキングの基本、加速、減速、停止を学びます

　減速・加速の連続練習では、目印にコーンが置いてあって、タイミングを合わせながらアクセルやブレーキの加減を調整します。目の前ですぐにアドバイスがいただけるので、わかりやすくて操作に集中できました。公道でも渋滞中などは特に緩やかな加速と減速の繰り返しなので、安全な環境で反復練習ができました。

　最初は探り探りでしたが、うまくできるとインストラクターの方々がホメてくれるので、さらにやる気アップにつながります！　公道ではできないような、ブレーキの掛け加減とアクセルの回す加減の調整をできたのはスクールならではだな…と思いました。

　次は加速、減速、停止の練習です。これも私が苦手な練習のひとつで、教習所でこの課題でハンコをもらえなくて、泣きながら青森のゼファー乗りの父に電話したことを思い出しました（笑）。

　停止位置までにしっかり減速し、思いのほかうまく止まれました。自分の苦手を克服し成長を感じられたので、とてもうれしかったです。

　スタート地点と停止位置にもインストラクターの方がいてくださって、スタート前には出す速さのスピードや停止する位置について、毎回アドバイスをいただけたので不安なく練習できました。

　よく「頭ではわかってるけど、体が反応できない！」なんてことがあるのですが、実践してすぐにアドバイスがいただけるので、頭と体で理解しやすいのです。レベルアップした実感があります。

　こうして、午前中のカリキュラムが終了。お楽しみのランチタイムです（笑）。浜松名物のうなぎのお弁当とから揚げ弁当の2種類をご用意していただきました。悩みましたが、私は唐揚げ弁当を選びました！　大きなから揚げが４つも入っていて大ボリュームかつ、味も染みていて最高でした！

　お昼休憩に限らず、各練習ごとの間に体を冷やす氷をこまめに配ってくださっていて、それが本当にありがたかったです。

　そして今回、クシタニのフルメッシュパーカージャケットに助けられました。デザインが素敵なのはもちろん、実際にバイクに乗って走ってみて通気性のよさに驚かされました。

　この日は本当に暑くて、少し日に当たっただけでもサウナに入ったほどの汗をダラダラかいてしまうような日でした。大袈裟かもしれないですが、ジャケットを着ていない時の方が暑いのではないか？　と思うほどに風通しがよかったです。

　全体的にメッシュ生地になっていて、バイクで走りながら受ける風がそのままメッシュの間をヒンヤリとすり抜けて体に伝わってくるような感覚でした。機能性が高すぎて快適にスクールを受けることができました！

　気がつけば苦手だったロードスポーツに乗るのが楽しくなっています。しっかり栄養と水分を補給して、次のレッスンに挑みます！