キチンと説明できる? 中古バイクの「修復歴」の意味

中古でバイクを買う時に気になるのが、その車両の状態です。予算内で、できるだけいい車両を買いたいと誰もが考えると思いますが、中古車のスペックで気になるのが修復歴。修復歴とは、何を示しているのでしょうか。

中古バイクのスペックで注意するべき修復歴

 中古でバイクを買う場合、予算内でできるだけ状態のいいものを買いたいと誰もが考えると思います。そんな中古バイクのスペックで気になるのが修復歴ですが、修復歴とは何を示しているのでしょうか。

新車と違って中古車は一物一価。つまり、1台ずつ程度や状態が異なる
新車と違って中古車は一物一価。つまり、1台ずつ程度や状態が異なる

 新車と違って、中古車は一物一価。つまり、1台ずつ程度や状態が異なるため、購入する際は何軒かのショップを見てまわったり、中古車情報を見たりして、自分の予算や希望に合ったものを探すことになります。その中で意中のバイクに出会えればベストですが、限られた予算だと妥協する点も出てくるでしょう。

 中古車にはその車両の状態を表すスペックがありますが、この内容を見て妥協点を見出すことも多いと思います。走行距離や年式などはいい例です。そんな車両状態を表す情報の中で気になるのが「修復歴あり」という言葉。負のイメージが強いという人も居ると思いますが、価格が安い点が魅力的だったりします。

 そんな修復歴は当然、何かしらの不具合を直したことを指しますが、一体どういった状態なのでしょうか。

事故車とは違う? 修復歴の定義

 修復歴以外にも事故車や補修歴あり、といった言葉も見かけることがあり、バイクの場合は転倒歴や転倒跡なども耳にします。それぞれ似たような内容ではあるのですが、「社団法人 自動車公正取引協議会」の定義では修復歴しかありません。

中古車の修復歴はバイクの場合、フレームを修復しているか否かで決まる
中古車の修復歴はバイクの場合、フレームを修復しているか否かで決まる

 では、どういった内容を修復歴としているのかというと、バイクの場合はフレームを修復しているか否かで決まります。ちなみにフレームにはシートレールとハンドルストッパーも含まれます。

 つまり骨格部分を修正もしくは交換しているバイクが修復歴ありとなり、タンクやサスペンションなどについては修正などを行なっても修復歴有りにはなりません。

 クルマの場合もフレームなどの骨格部分を修理していなければ修復歴ありにはならず、フェンダー交換などは該当しません。バイクの場合、フレームが曲がったり破断したりすることは転んだ程度では発生せず、正面からクルマや壁にぶつかるなど、相当大きな事故などに遭った場合に起こるので、中古車として安くなってしまうのは仕方がないと言っていいでしょう。

 この点で、事故歴や事故車という言葉と重なる部分は大きいのも確かです。

中古車として買い? それとも避けるべき?

 大きな事故に遭ったバイクとなると、かなり気になる状態ですが、価格の安さは魅力ではあります。

 では、買っていいのかというと、その仕上がりいかんというのが実際の所で、簡単に言うと問題なく直してあれば買うのもありでしょう。

 クルマでも同様ですが、実際に試乗できるかがポイントで、乗ってみて不快な振動が大きかったり、真っ直ぐに走らなかったりする場合は避けたほうが無難。またフレームなどをチェックして、溶接跡に違和感を感じたり、そこからサビが出ているようなら買ってからトラブルになる可能性が大きいと言えるでしょう。

修復歴有りのバイクを購入するかどうかは、どの部分をどういった直し方をしているのかをしっかりと説明してくれるショップかどうかで決める事がおススメ
修復歴有りのバイクを購入するかどうかは、どの部分をどういった直し方をしているのかをしっかりと説明してくれるショップかどうかで決める事がおススメ

 ただ、プロの手にかかればいかようにもごまかせるのもまた事実で、それが修復歴への不信感にも繋がっています。バイクの場合、小排気量では車検がなく、整備記録もないのが普通なだけになおさら。どの部分をどういった直し方をしているのかをしっかりと説明してくれるショップ、つまり不安な部分にしっかりと答えてくれるところであれば買うのも有り。

 ショップの対応を購入基準とするのもおススメです。

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