ホンダ「VT250FC」は、発売後長きに渡り進化を続け多くの人々に愛されたVTシリーズの始祖!

1982年に登場したホンダの90度V型2気筒モデル「VT250F」は、軽快な操縦性や扱いやすさ、低燃費などが広く世間から評判を得ました。また、VTシリーズとして進化を続け2017年で生産を終了しています。

ビキニカウルに赤いフレーム、軽量高出力でライバルに肉薄したVT250F

 ホンダは、1982年クラス世界初の水冷90度V型エンジンを搭載し、前輪に小径16インチホイールの採用や軽量設計などで俊敏な“走り”と軽快な“操縦性”が楽しめる高性能ロードスポーツ「ホンダVT250FC(MC08型)」が登場します。

ホンダVT250FC(MC08型)

 当時ホンダ以外の他メーカーは、RZ250(1980年)やレプリカブームの火付け役ともいえる市販車初のアルミフレーム搭載車RG250Γ(1983年)など、2サイクルモデルを発売します。また、ホンダは、1983年にVT250Fに外観が似た2サイクルモデルMVV250Fを発売しますが、販売には結びつきませんでした。  

 ホンダVT250Fのエンジンは、NRから技術を継承した新開発の総排気量248cc・4サイクル水冷90度V型DOHC8バルブ2気筒エンジンを搭載し、35ps/11000rpmと45Km/Lの低燃費を合わせて実現している。

 車体重量は、軽量化された新設計ダブルクレードル型フレームで149Kg軽量設計としています。また、ホンダ独自のプロリンク式リアサスペンションや、このクラスの市販車に初めて採用された前輪小径16インチオールアルミ製ブーメラン型スポーツコムスターホイールとチューブレスタイヤなどによって安定した操縦性を実現できる設計としている。

クラス初採用されたフロント16インチホイールに直線基調のシャープな外観デザイン

 VT250Fのスタイリングは、直線を基調としたシャープなラインとゆるやかな丸味をおびた曲線とを取り入れた力強いデザインとしています。さらに、ウィンカーランプ一体組込み式のビキニカウルやスリムな形状のリヤコンビネーションランプ、フレームを赤く塗るなどスタイリッシュに纏まったモデルです。

 VTシリーズは、バイク便でも多く採用されたVTZ250(1987年)、女性ライダーも意識したデザインに変更されたVT250F(1986年)スタイリッシュな外観に仕立てられたVT250SPADA(1989年)、日常走行が重視され開発されたXELVIS(1991年)、ネイキットスポーツとして2017年まで生産されたVTR(1997)などエンジンや車体の扱いやすさも相まって、直列4気筒CBRシリーズが発売された後も進化を続けながら発売が継続します。

 ■VT250FC諸元表

 全長×全幅×全高:2000mm×750mm×1175mm
 車両重量:162kg
 乾燥重量:149kg
 総排気量:249cc
 エンジン形式:MC08E:水冷4サイクルV型2気筒DOHC8バルブ
 燃費:45.0km/L(50km/h定地走行テスト値)
 最高出力:35ps/11000rpm
 最大トルク:2.2kg-m/10000rpm
 燃料タンク容量:12リットル
 タイヤサイズ:前100/90-16 54S 後110/80-18 58S
 フレーム形式:ダブルクレードル形式

【了】

【画像】ホンダ「VT250F」(11枚)

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