「ロッシに会うまで死ねない!」102歳のおばあちゃんが新型コロナ感染症から奇跡の生還!!

MotoGP界の生ける伝説、バレンティーノ・ロッシの熱烈なファンである御年102歳のおばあちゃんが、新型コロナウイルス感染症から奇跡の生還!イタリア北西部にあるジェノバのサン・マルティーノ病院から無事自宅へと戻ることができました。

ロッシ、コロナウィルス感染症から生還したリナおばちゃんに直接電話!

 MotoGP界の生ける伝説、バレンティーノ・ロッシの熱烈なファンである御年102歳のおばあちゃんが、新型コロナウイルス感染症から奇跡の生還を果たしたという驚きのニュースがイタリアから入ってきた。

“THE DOCTER(医者)”を自認するロッシ。今回は医者さながら102歳のおばあちゃんをCovid-19から救い出した。マシンのスクリーン部分にステッカーが見える

 普段からロッシのポスターを部屋に貼り、サイン入りの写真を大切にしているリナ・イタリカさんは、約3週間にわたった入院中も“46”をトレードマークにする9回チャンピオンの写真付きキーホルダーを歩行器に付け、そのおかげもあってか、イタリア北西部にあるジェノバのサン・マルティーノ病院から無事自宅へと戻ることができた。この話題は世界中に発信され、“リナおばあちゃんの奇跡”として世界各国で現在話題となっている。

 この話はロッシ自身の耳にも入ったようで、リナおばちゃんに直接電話し、「イタリカさん、退院おめでとう! あなたは僕よりずっと強い、本当の戦士です。もしもあなたみたいなエネルギーが僕にあれば、あと20年走れそうです。MotoGPが再開されたらぜひとも招待しますので、その秘密を教えてください!!」とメッセージを贈った。

 退院後、「ロッシに会いたい」とコメントしていたイタリカさんは「彼は私の情熱なの! 最高の言葉をいっぱい贈ってくれて、“私のようなファンがいてくれることを誇りに思う”と言ってくれたわ」と本人からの招待のラブコールにもいたく感激しているという。

ロッシのレーシングスーツには“THE DOCTER”の文字が配置されている

 世界中のモータースポーツファンからも「なんて良いニュース!」「バレを愛してる…あなたはいつも私たちを感動させてくれる」「僕も元気づけられた!」と賛辞の声が集まった。

 イタリアのある団体が2~3年前、5歳~13歳までの子どもたちを対象に“好きなスポーツ選手”についてのアンケートを取った結果、男子の間ではロッシが堂々の第1位、女子の間でも2位へと輝いた。サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドやフランチェスコ・トッティ、アレッサンドロ・デル・ピエロらを抑えての順位ということで、今回の件と合わせ、いかにイタリア国内で老若男女から愛されているかがわかる。

 ピットにライディングギアを整然と並べ、着々とセッティングを進めて勝つことからなのか、“THE DOCTER(医者)”を自認しているが、まさにその異名通り、面目躍如といったところだろう。

 なお、現在イタリアではCovid-19による死者数が1万5千人を超えているが、ロッシは一部の市民や起業家らと協力し、新型コロナウイルスの影響を受けている出身地マルケ州の病院のため、いち早く人口呼吸器を購入し、寄付している。

【了】

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Writer: 井出ナオト

ロードレース専門誌時代にMotoGP、鈴鹿8耐、全日本ロードレース選手権などを精力的に取材。エンターテインメント系フリーペーパーの編集等を経て、現在はフリーランスとして各種媒体に寄稿している。ハンドリングに感銘を受けたヤマハFZ750がバイクの評価基準で、現在はスズキGSX-R1000とベスパLX150を所有する。
Twitter:@naoto_ide

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