ダカール・ラリー2021に参戦する日野レンジャーのボディにヨシムラの文字！
ダカール・ラリー2021に参戦する日野自動車は、前回の大会でクラス11連覇を達成しています。同大会を戦う「日野チームスガワラ」の日野レンジャーには、ヨシムラのロゴがボディに見られます。バイクレースに参戦するヨシムラが、何故日野自動車にサポートを行っているのでしょうか？
ダカールラリー参戦車両にサポートを行うヨシムラ
日野自動車は、2021年１月３日～15日、サウジアラビアを舞台として開催されるダカール・ラリー2021に、「日野チームスガワラ」として参戦します。1991年に日本の商用車メーカーとして初めて同ラリーに参戦して以来、脈々と息づくチャレンジングスピリットを胸に、30回目のダカール・ラリーに挑戦します。また、ヨシムラジャパンがレースパーツのサポートを行なっています。
初のサウジアラビア開催となった前回のレースで、菅原照仁の駆る日野レンジャーはクラス11連覇を達成。2021年大会参戦車両は、前回のレースでの結果を基に車両開発にも反映、様々な改良を加え、更なるタイムの短縮を目指しています。
ダカール・ラリーのトラック部門は、排気量が10リットルを超えるモンスタートラックが上位を占めています。日野チームスガワラは「小よく大を制す」をモットーに知恵と技術を駆使して、ライバル勢に果敢に挑戦し互角に戦い続け、自らの持つ記録を塗り替えています。ダカールラリー2021では、長年にわたって蓄積されたノウハウを結集し、「世界一過酷」と言われるラリーに挑戦します。
今回のダカール・ラリー2021にレースサポートを行うヨシムラジャパン広報に参戦理由についてお聞きしました。
――日野自動車へのサポートは何年目でしょうか？
広報：2013年からです（2014年参戦向けにサポート）
――レースサポートには、具体的にどのようなパーツを供給していますか？
広報：エキゾーストの部品のほか、部品ではないですが動弁系の開発で協力しています。
――ダカールラリー参戦車両にサポートすることは、以前他のチームでも行なっていましたか？
広報：他ではないと思います。
――参戦車両にサポートする理由は？
広報：分野は違えどレースに挑戦する姿勢の一致。また、ヨシムラにとっても技術的チャレンジとなるためです。
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■菅原照仁（ドライバー、チーム代表）
新型コロナウイルスの流行が収まらない中、日野チームスガワラとして再びダカール・ラリーに挑戦できることが決まり、参戦にあたり様々な形で支えて下さった多くの皆様に、改めて感謝申し上げます。コロナ禍で先行き不透明な我慢の日々が続く中で、どんな困難も決して諦めず、ゴールへ向かって進み続けるスピリットが、長きに渡る我々の活動を支えてきた原点であることを再認識し、粛々と準備を進めて参りました。
海外テストなど十分な準備が叶わなかった反面、いままで以上に車両熟成やデータ解析に時間を費やすことができ、例年以上にドライバーとして納得のいく車両が仕上がりました。サウジアラビアの変化に富んだ大地を攻略し、30回連続完走をトラック部門総合上位で飾れるよう、チーム一丸となって戦って参ります。是非、ご期待下さい。
■日野レンジャー（HINO 500シリーズ）
エンジン型式：A09C-TI（ターボインタークーラー付き）
エンジン形式：ディーゼル４サイクル直列6気筒
総排気量：8.866L
最高出力：750PS/2600rpm
最大トルク：236kgm/1200rpm
駆動方式：フルタイム４WD
トランスミッション：MT（前進6速・後退１速）
トランスファー：Hi-Loレンジ切替付、センターデフロック付
車両重量：7,875kg
全長×全幅×全高：6,700mm×2,500mm×3,000mm
燃料タンク：760L
【了】
