美味しいアジフライを求めて走る旅 とんかつの名店、相模原市『とんかつ赤城』でそそり立つキャベツ山を攻略せよ!?

アジと言えばアジフライ! というライダーのために、美味しいアジフライを味わえるお店を紹介します。相模原市の『とんかつ赤城』を訪れました。

とんかつの名店でアジフライ、立ちはだかるキャベツの山!?

 その日は朝から空腹だった筆者(増井貴光)は、早めの昼飯をガッツリ食べたい気分でした。美味しいアジフライを求めて、向かったのは神奈川県の海沿いではなく内陸の相模原市です。

ランチの「あじフライ定食」はアジフライ2枚で900円、3枚の定食は940円と何故かお得なお値段

 家を出た時は青空の広がるバイク日和でしたが、目的地に近づくにつれて黒い雲が迫ってきます。どうにか降る前に目的地の「とんかつ赤城」に到着。店内を見ると開店時間ぴったりなのに、既にお客さんが入っていて空いているのは2席。行列が出来ていることが多いと聞いていたので、これはラッキー! と店に向かったところで2人連れのお客さんが入って満席になってしまいました。

 さらに1人並び、筆者は列の2番目スタート。前に並ぶ方もバイク乗りのようで、待っている間、バイクやツーリングの話で盛り上がり、おかげで30分ほどの待ち時間もあっという間に過ぎました。その頃には後ろに5人ほど並んでいて、お店のお姉さんがメニューを配り、注文を取りにきます。

 今回は目移りすることなく「あじフライ定食」(900円)を注文しました。ランチのアジフライは2枚ということですが、通常の定食だと3枚(940円)ということでそちらをオーダー。数分で席が空いて店内に入ります。カウンター席に座ると先ほど前に並んでいたKさんの隣でした。

隣に座ったKさんの「かつランチ定食」。厚いとんかつでこちらも美味しそう

 しばらくするとKさんが注文した「かつランチ定食」が来ました。厚みのあるとんかつが美味しそうですが、キャベツの量の多さにビックリです。ほどなく「あじフライ定食」も着弾。美味しそうなアジフライですが、それよりもそそり立つキャベツの山に驚愕です。もしや、これが店名の「赤城」の由来なのでは? と思うほど見事なキャベツ山です。聞けばKさんはキャベツ少なめでオーダーしたとのこと。近所の常連さんです。

 キャベツを見ないようにしながら、まずはアジフライを一口いただきます。厚みがあって見た目以上にボリュームあり。とんかつ屋さんらしいディープフライで衣は硬めのサクサク、身はしっかりして食べ応えがあります。これなら2枚でも良かったかも、と思いつつキャベツ山に挑みます。

駅から近いわけでもないのに続々とお客さんが並ぶ人気店。味とボリューム、何よりお店の方が親切でリピートしたくなるお店

 まずは胡麻ドレッシングをかけワシワシ食べます。上から8合目くらいまで食べたところでアジフライ2枚目に。誰がなんと言おうとソース派な筆者ですが、キャベツの山で遭難している気分なので醤油で食べてみました。これはこれでありと思うものの、やはりソースの方が合うな、と思う筆者でした。

 2枚目のアジフライを食べ終え、またキャベツ山に挑戦します。ポン酢やソースで味変しながら攻略していきます。これは箸休めがアジフライなのか? と錯覚してしまいそうです。

 ここでキャベツ山に隠れて見えていなかったみそ汁に口を付けます。白味噌の甘めな味にホッとした気分。気を取り直してキャベツ山に最後のアタックをかけます。

 3枚目のアジフライとほぼ一緒に山を制覇。赤城の山を登頂した達成感いっぱいでお店を後にします。すると外は雨……キャベツ山に翻弄されて気がつかなかったのですが、かなり減げしく降っていた様子。先程のKさんから聞いていた、向かい側にあるカフェ「眞田珈琲」に避難します。

「とんかつ赤城」のすぐ近くにある「眞田珈琲」で雨宿り。コーヒーだけでなく食事も美味しそうなメニューがたくさん

 このお店は70年代からレースシーンで活躍されていた故・真田哲道さんの娘さんである裕美さんが経営する素敵なお店です。コーヒーはもちろん美味しいのですが、裕美さんの楽しいトークで明るい気分になりました。気が付けば雨はすっかり上がって、青空の下を楽しく走って帰りました。

■とんかつ赤城
所在地:神奈川県相模原市中央区千代田4-1-10
営業時間:11時から14時、17時から21時(月曜定休)
※営業時間、休日は変更となる場合があります

【了】

【画像】相模原市「とんかつ赤城」のアジフライとキャベツの山を見る(18枚)

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Writer: 増井貴光

旅をライフワークにバイク専門誌などで活躍するカメラマンでコラムニスト。国内だけでなく、アメリカでランドスピードレースやドラッグレースの撮影を続けている。著書としてユタ州ボンネビルで最高速に挑戦するライダーを撮影した写真集『bonneville』と、ルート66を実際に走って撮影した『movin’on』がある。また撮影だけでなく、イベント等の企画・運営にも携わるなどその活動は幅広い。愛車はハーレーFLTRXS、ホンダXR250とCT110

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