ヤマハ「NMAX」はバイク初心者の遠出におススメのスクーター! レーシングライダー大久保光の市販車インプレッション
世界で活躍するレーシングライダー大久保光選手が、ヤマハ「NMAX」に試乗!そのインプレッションです。
個劇的なデザインと包み込むような乗り心地のギャップが好印象
皆さんこんにちは。レーシンライダーの大久保光です。今回はヤマハのスクーター、「NMAX」について書きたいと思います。
早速ですが、まずは見た目。前から見た印象は、ちょっと攻撃的なデザインとなっているように思ましたが、横から見るとライダーがしっかりと収まるようになっていて、そのギャップが好印象。見るからに、乗りやすそうだと感じるスタイルです。
実際に跨ってみると、その乗り心地は見た目通り。包み込まれるような安定したポジションとなっていて、非常に好印象でした。
また、シートの形状も少しゆったりとしたポジションになっていて、座り心地がかなり良かったことを覚えています。
シートだけでなく、股から脚のあたりでしっかりとバイクをホールドできるような形状になっている点も、スクーターはマシンをホールドしにくくてちょっと苦手・・・という人にもお勧めできる形状です。
そしてハンドルは、見た目はシンプルですが程よいポジションとなっていて、シートの高さや形状と比例するかのように、バランスの取れたスタイルとなっています。
さらに、ハンドル周りにあまり無駄なものがついていない印象で、メーター周りがスッキリと見やすい点も魅力のひとつ。メーターの液晶もオーソドックスなシステムが採用されていましたが、それがとても見やすく、安全性に貢献している印象でした。
NMAXの乗り味は?
実際に走りだしてみると、アクセルの開け始めの安定感は抜群で、あまりバイクに慣れていない人でも、すんなりと乗れそうな印象です。
さらに、NMAXにはトラクションコントロールシステムも搭載されており、雨などで路面状況が悪い時は一段とバイクをコントロールしやすいように制御される点も、安心感をプラスしてくれる要素となっています。
最高速度もしっかりと出るので、広い道で他のクルマとペースを合わせて走るのも楽々。ストレスを感じることはありません。
また、ブレーキにもABSが搭載されており、ブレーキを急に強くかけてしまった時もしっかりバイクの方で調整してくれるので、パニックブレーキでタイヤがロックされてしまうなどの危険性が一段と少ない点もおススメできるポイント。シート下の収納スペースも大きく、フルフェイスのヘルメットを入れても余裕がありました。
ハンドリングはとても軽快で、正直この大きさのスクーターでこれほど軽快にコーナーを曲がれることには驚きです。
一方で、軽快だからといっても不安定になることがなく、しっかりとバランスの取れた車体が作られていることを体で実感することができました。
そして値段(消費税込)も36万8500円とお買い得。少し遠くまで出かけて、買い物もしたいというバイク初心者にお勧めしたいスクーターです。