超リッチ!?ホンダが定期的に販売している高級バイクとは?
高額のバイクといえば、ハーレーダビッドソンやドゥカティなど、海外メーカーを思い浮かべる人もいるかもしれません。しかし、国内四大メーカーのひとつでもあるホンダからも、定期的に高額のバイクが販売されています。いったい、どのようなモデルが過去に販売されたのでしょうか。
ホンダが過去に発売した高額バイクとは?
ホンダは過去に、市販のバイクとしてはあまりに高額なモデルである、VFR750R(RC30)・NR・RC213V-Sの3台を発売していました。そもそも、なぜ時代に合わせてこのような高額なバイクが発売されたのでしょうか。
実はこれらの高額バイクは、いずれもメーカーの象徴的製品を指すフラッグシップモデルです。フラッグシップモデルはメーカーの新技術が凝縮され、使用する素材も妥協せず最高級のものを採用するため、高額になる傾向があるのです。
メーカーの最新技術は、主にFIMロードレース世界選手権のような国際レースで、世界へお披露目されます。レースに出場するバイクは当然ながらレーサーのため、フラッグシップモデルは必然的に、レーサーレプリカとして販売されることになります。
そんなフラッグシップモデルは、どんなに高級でもいち早く最新技術を体感したい人にとっては待望のバイクです。そしてこのフラッグシップモデルに乗った人たちの声を参考に、メーカーは量産車へ新技術を搭載していくのです。
つまり、フラッグシップモデルを見ることで、これからメーカーがどのようなバイクを作ろうとしているのかが分かるというわけです。
では、これまでにどのようなモデルが販売されたのでしょうか。
■VFR750R(RC30)
VFR750R(以下、VFR750R)は、1987年に148万円で限定販売されたバイクでした。当時、VFR750Rの限定販売に対する反響は大きく、最終的には抽選販売になったといいます。
なぜこんなに大きな反響があったかというと、VFR750Rは、スーパーバイク選手権という市販バイクの世界選手権のために作られたバイクだったからです。
レース専用車であるファクトリーバイクで出場するバイクでは、スーパーバイク選手権には参加できません。そこで、市販車の規格内で最高のパフォーマンスが発揮できるVFR750Rが開発されました。また、1994年にはRC30の後継車種として「RVF/RC45」も限定発売(500台)されています。
なお、VFR750Rは販売からすでに35年も経っている現在でも、未だに大事に乗っている人も多いモデルです。そのため、ついにホンダがVFR750Rを対象とした、専用の「リフレッシュプラン」を発表しているほどです。
リフレッシュプランとは、経年劣化が見込まれる部品の交換に加えて、熟練整備士がベストコンディションに仕上げてくれるというものです。また、純正部品の再販も始まったとのことで、VFR750Rの衰えない人気の高さがうかがえます。
■NR(RC40)
NRは、バブル崩壊直前の1992年に発売されたバイクで、価格は520万円と当時からすると非常に高額な価格が設定されていました。
このバイクの最大の特徴はエンジンのピストンで、世界で初めて楕円ピストンエンジンを市販車に搭載していました。また、カーボン樹脂やチタン、マグネシウムなどを利用し、車体を軽量化させるという当時の最先端素材も採用されています。
予約注文が殺到していたにもかかわらず、販売直前になってバブルが崩壊し、注文のキャンセルが相次ぎました。その結果、大量に売れ残ってしまったという、少し切ない背景のあるバイクでもあります。
■RC213V-S
2015年に発売されたRC213V-Sは、同社の「RC213V」を公道走行できるようにして市販されたモデルです。
RC213Vは、2013年・2014年のFIMロードレース世界選手権のMotoGPクラスで、二連覇を達成したバイクでした。もちろんレース用バイクは、そのままでは公道は走行できないため、公道走行が可能な変更が必要最低限加えられています。
価格はなんと2190万円と、高級バイクの中でもとびぬけて高額でした。しかし、ほぼそのままのMotoGP出場バイクを所有できるとだけあって、当時はかなり話題になりましたが、実際に何台販売されたのか、ホンダは明らかにしていません。
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ホンダが定期的に販売している高級バイクは、主にフラッグシップモデルです。フラッグシップモデルは、メーカーが持っている最新技術や素材が妥協なしで搭載されている、いわばメーカーの象徴的存在とも言えるため、必然的に高額になる傾向があります。
今後、ホンダがどういったバイクを出してくるのかも、期待したいところです。