CANYONのエアロロードバイク「AEROAD(エアロード)」シリーズが2024年モデルに

ドイツの自転車メーカー「CANYON(キャニオン)」から、エアロロードモデル「AEROAD(エアロード)」シリーズの2024年モデルが登場しました。

ワールドツアーを制する究極のパフォーマンス

 ドイツの自転車メーカー「CANYON(キャニオン)」から、エアロロードモデル「AEROAD(エアロード)」シリーズの2024年モデルが登場しました。

CANYON「AEROAD CFR」カラー:アルペシン・ドゥクーニンク・レプリカ
CANYON「AEROAD CFR」カラー:アルペシン・ドゥクーニンク・レプリカ

 世界最高のライダーの1人であるマチュー・ファンデルプールが駆るキャニオンの「エアロード」が、前期型を更新してより使いやすく最適化されました。

 その形状はエアロロードバイクとしてほぼ完成されたシルエットで、空力特性に関しては前期型を引き継いでおり、フレーム形状に大きな変更はありません。

 カラー展開も前期を踏襲しており、上位モデルの「エアロードCFR」は2つのチームレプリカを含む3色、ミドルグレードの「エアロードCF SLX」は4色展開、「エアロードCF SL」は3色展開となります。

ケーブルを内蔵する一体型カーボンハンドル「CP0018」は、3分割で折り畳み、最大40mmのハンドル幅調整が可能
ケーブルを内蔵する一体型カーボンハンドル「CP0018」は、3分割で折り畳み、最大40mmのハンドル幅調整が可能

 空力に一切の妥協がない、ケーブルを全て内蔵した一体型ハンドルの「CP0018」は、ハンドル幅の調整、また梱包時にハンドルを折りたたむことができる機能性も健在です。一方で「エアロードCF SL」は汎用性を重視し、ケーブル外装の一体型ハンドルが付属しています。

 新型「エアロード」シリーズの大きな変更ポイントはシートまわりにあります。時代によって変遷するポジションに対応するために、シートポストのセットバックを5mm減らしています。この結果、近年主流となっている前寄りのポジションを容易に実現することができます。またシートポストの固定方法と形状も一新。ペダリングパワー伝達の向上を実現しています。

 高い振動吸収性能を意図して設計された前期型のシートポストとその固定機構は、エアロロードバイクとして驚くべきレベルの快適性を実現し、一般ライダーから高い評価を得てきましたが、トッププロからはシッティングでの高出力のペダリング中に、しなりによるわずかなパワーロスとの指摘を受け、シートポストの形状とフレームのシートポスト固定機構を変更し、既存のトライアスロンバイク「Speedmax(スピードマックス)」シリーズと同様の方式を採用しました。

 またサイズ調整がしやすくなっており、とくに小柄なライダーにとっては福音とも言えるでしょう。

■キャニオン「エアロード」シリーズの価格(本体のみ。消費税・別途費用除く)
AEROAD CFR(完成車)110万9000円~125万9000円
AEROAD CFR(フレーム&ブレーキキット)53万9000円
AEROAD CF SLX(完成車)59万9000円~77万9000円
AEROAD CF SL(完成車)47万9000円

【画像】CANYON「AEROAD」シリーズ2024年モデルを詳しく見る(10枚)

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Writer: 山本健一

サイクルジャーナリスト(人力バイクのほう)。ジャーナリスト歴20年、自転車競技歴25年の公私ともに自転車漬け生活を送る。新作バイクレビューアー、国内外レースイベントやショーの取材、イベントディレクターなど、活動は多岐にわたる。

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