初心者でも不安を払拭してくれる乗り味!ホンダのスクランブラー『CL500』に優しく包まれた〜高梨はづきのきおくきろく。〜
毎月8の付く日は『高梨はづきのきおくきろく。』。ホンダのスクランブラー『CL500』に試乗します。先日大型免許を取得した高梨はづきが、初の公道で乗る大型バイク「CL500」の乗り味をじっくりと解析して行きます。
大型公道デビューに選んだバイクは「CL500」
皆さんこんにちは、高梨はづきです。
今年の7月に大型免許を取得し、やっと大型バイクの試乗記事をみなさんにお届けできる日がやってきました!!
高梨はづきのきおくきろくで、400cc以上のバイクとして初めて登場するのはこのバイク!
2023年5月に発売されたスクランブラーモデル、ホンダ『CL500』だ~!
そういえば、スクランブラーってなんだっけ? という疑問があって…じつは何となくでしか理解してなかったので、まずはここでお勉強のお時間。
バイクでいうスクランブラーとは、オンロードとオフロード両方に適正のある車体のことを指すみたい。小型排気量やオフロード車両では厳しい、長距離ツーリングなどもこなせてしまうオンロード車両がベースとなり、オフロードバイクの特徴である、車高の高さ/ダートな道にもグリップしやすいブロックタイヤ/悪路でもマフラー部分が干渉されためのアップマフラー/コントロールしやすい幅広のハンドルなどが主な要素として取り入れられるみたい。
要は、スクランブラーとは、オンロードベースで造られ、そこにオフロード要素を取り入れたハイブリッド仕様のことを総称していうんだって!
さっそく、CL500の周りをぐるーっと見ていくと、横からはパッと見フラットシートのように見えたけど、やや傾斜がある形で、お尻に向かってプリッと上がるような尻上がりのスタイリング。
エキパイからマフラーへの取り回しも面白くって、エキパイの部分にはアンダーカバーが取り付けられていたり、エンジンを囲むようにかち上げられたアップマフラーはまさにスクランブラーという印象だね。マフラーにはちゃんとヒートガードもついているし、タンデムも問題はなさそう。
さらには、比較的ライトな悪路に対応できるような、セミブロックタイヤか採用されていたり、サスペンションには砂や土がパーツの隙間に侵入するのを防ぐためのダストカバーが付いていて、最初からオフロードに対応出来ちゃうぜ…な、仕様がとても心強い!
第一印象は大きくてシンプルでスタイリッシュなデザインでクルーザータイプなのかなぁと思ったけど、細かく見ていくとオンオフの路面状況、いかなる場合でも快適に走行できるような抜かりない装備で、ホンダのこだわりを感じるよね!
CL500…このスタイルはなかなかに可愛い~。めちゃくちゃ乗りやすそうで、乗る前からワクワク!
さっそく、またがってみるよ!
初めての大型車両ということもあって、ワクワクする半面、これまで試乗してきたバイクと比べて重量を感じるので、まずはバランスをとるのにドキドキ。教習所で習った乗り込み方ではないけど、まずはスタンドを立てた状態でまたがってから、車体を立ててみる。
見た目から得ていた想像に反して、1135mmの車高を高く感じたわたしは「えっ!思っていた乗り心地と違う!」とギャップを感じたけど、これが大型車の洗礼かと、一旦心を落ち着かせることに。
またがる前は、どっしりと包容力と安心感を感じられる頼りがいのあるクルーザーなイメージだったけど、意外にもシャキッとした鋭さを感じられ、背筋が伸びる。
わたしの身長(158cm)でシート高790mmは、またがった時に一抹の不安を感じたものの、タンクとシートにくびれがあるお陰で、スッと真下に足を下ろすことができたのが大きくて、つま先をしっかり着地することができたよ。そして思いの外、フワッと簡単に立てられたから、思わず「軽っ!」と声が漏れ出た。大型車の中では500ccは小さい方だけど、それでも大型車だし、もっと重たいイメージを抱いていたので、この軽さには驚いたなぁ。
あとから調べてみると、車重192kgと、200kg切りの軽さなんだね!400cc以下のバイクをたくさん乗ってきた身としては、いきなり重すぎるバイクではなくてホッと一安心。最初にCL500を選んでくれた編集長の優しさを感じる。初めての大型がゴリゴリの1300ccクラスとかのバイクだったらどうしよう…と思っていたから、編集長が優しい人でよかった。笑
ちなみに、CL500には、ギリギリ乗車したままスタンドを払うことができたけど、わたしより身長が低いひとは教習所で習った乗り方で試してみるとか、厚底のブーツを履くような対策や、肉抜きのシートを検討してみたり、購入店舗などでサスペンションなどのローダウン調整してもらえば、もっと安心して乗れそうだよ。
エンジンかけて発進していこう!
大型車からよく聞く「ウォオン!」といった猛々しい排気音を想像していたからか、CL500の比較的静かなマフラー音に「えっ、ジェントル…」と驚いた。同社ラインナップのGB350とRebel250に試乗した時のような、ホンダのエンジンっぽい~って感じの懐かしい音に、乗り出しから安心感を覚えた。
クラッチやアクセルは、大型車にも関わらず握力いらず。グリップも握りやすいし、幅広のハンドルがとても簡単に操作しやすいっていうのもあって、乗車姿勢が起き上がった状態でいられて、長距離運転にかなり向いているといえるよね!
12Lのタンク容量で、国交省届出(60km/h定速走行時)の燃費が43.0km/Lってことなので、単純計算上でも516kmも進める…ってことは、一度の給油で東京都から大阪府までいけてしまうの。すごすぎるよね!笑
実際に走り出してみると、かなり滑らかにスタートが切れて不安な気持ちが一瞬で払拭!
「初めての公道デビューは、ソロリソロリ走り出すことで、バランスがうまく取れず、立ちゴケに繋がったりする」なんてことをたまに耳にするけど、CL500は、操作感覚がすぐに身につけられるのと、ハンドルを軽々と左右に振れることが確認できたので「思い切って発進してみよう!」って気持ちにさせてくれたんだよね。大型車デビューにも良いバイクだと思ったよ。
目線が高い位置にあるおかげで、カーブ走行は少しビビってしまう時もあったけど、見晴らしが良いことは視野が広がるため、安全なライディングの助けとなってくれたよ。コーナーでは、乗りたいラインに対しても、わたしなりにスポーティなコーナリングかできた気がするし、バイクをグイッと倒した後も、綺麗に立ち上がりを決められて、なんだかめちゃくちゃ気持ちがいい…。
「なんだこのバイクは〜!最高の乗り心地じゃないか!!」とヘルメットの中でニッコニコのわたしだったよ~。今回のような、初めての500ccに乗るというシーンでも、大きなパワーや車重、取り回しのしずらさなんかを一切感じることなく、とにかくCL500の懐の深さに、酔いしれてしまい、今まで乗ってきたバイク達が上書きされていくような感覚にもなった。
バイクと身体とのフィット感はかなりよくて、力まずサクサク簡単に切り返せるから、もっと…もっと…という気持ちが乗ってきて、試乗の時間はそこまで多くなかったけど、グイグイ簡単に動かせるようにもなったよ。これなら、公道上に転がっている少しのジャリとかにも対応できそうで、スピードを出しすぎなければそんなに怖くない。なんだか、自分のライディングスキルが上がったような感覚になるのが不思議で、面白かったなぁ。CL500…魅惑のバイクだねぇ~///
CL500は街乗りはもちろん、長距離ツーリング、フラットダートや林道など、あらゆる状況下にも適応してしまう怖い物なしのマルチなモデル!
アシスト&スリッパークラッチも標準搭載されているから、なおのこと、ハードなライディングにも身体に負荷がかかりにくくなって楽しく乗れそうだよね。わたしも、もっとダートなコースで走ってみたいなぁと思ったよ。
ということで本日はここまで。
また8のつく日にお会いしましょ~!
Writer: 高梨はづき/hapi
(役者/YouTuber)17歳で普通自動二輪免許取得し、当時の愛車はホンダCB400T。声優を目指して専門学校に入学後、勉学に専念するため同車を手放し一時バイクを離れる。2020年3月にカワサキ・エストレヤを購入し、数年ぶりにバイクの世界にリターン。声優活動を経て、現在は舞台役者・バイカーモデルとして活動中。同時に"hapi"名義でYouTubeチャンネルを開設、自身のバイクライフをマイペースに投稿してます!チャンネル登録お願いします!!