目を離した瞬間に“ガシャン!” 子乗せ自転車の“転倒”は8割が停車時!? 絶対に避けたい「乗せたまま転倒」

全国で広く普及している幼児用座席付自転車ですが、走行時だけでなく停車時にも転倒のリスクがあります。ちょっと目を離した隙に大けがを負ってしまうケースもあり、保護者には十分な注意が必要です。

一瞬の隙が子供の怪我につながる

 子育て中の多くの保護者が、日々の生活の中で「便利な足」として自転車を活用しています(主に電動アシスト自転車=e-BIKE)。そして分かっていても、つい安全面がおざなりになるケースがあります。

「やってしまいがち」でとても危険な行為のひとつが、「子供を乗せたまま自転車から目を離す」ことです。たとえほんの一瞬でも大けがに繋がるリスクがあります。

 消費者安全調査委員会が実施した「幼児同乗中の電動アシスト自転車の事故」の調査では、東京・神奈川・大阪の15の保育園の協力のもと、実際に園の駐輪場で撮影された転倒事例を紹介しています。

 映像では、駐輪場で子乗せ自転車の前座席に子供を乗せた状態で、背負っていたリュックが隣の自転車に接触して倒れてしまい、それを起こそうとほんの一瞬保護者が手と目を離した隙に、自身の自転車が子供を乗せたまま倒れてしまうという事例が紹介されていました。

 日常的に起こりがちなシチュエーションですが、この事例では転倒にいたるいくつかの要因が同時に起こっているようです。

 映像を見ると、駐輪場はやや傾斜しています。そして低い側の左ハンドルに幼児のリュックが掛けられており、そのうえ自転車の前輪がゴムチップ舗装とマンホールの境目にあり、さらに前座席に乗った幼児が、倒れた自転車を起こそうと後ろを向いた保護者の方に顔と体を向け、手を伸ばしています。

 同委員会の調査では、前座席のみ、後部座席のみ、前後に2人乗せの中で、前座席のみの転倒が非常に多くなっているとの報告もあり、前座席に乗せた状態は特に不安定になることがわかります。ましてや、ハンドルに荷物をかけてしまうと、不安定さに拍車がかかってしまいます。

 また、荷物をかけたまま走行すると左右のバランスが崩れるだけでなく、車輪などに巻き込まれてしまう可能性もあり、そもそもハンドルに荷物をぶら下げて走行するのは道路交通法違反で反則金の対象になります。

 自転車を駐輪する際は、傾斜やデコボコのない平らな場所を選び、スタンドにロックを掛け、前ハンドルを固定できる自転車の場合は固定機能を使うことも有効です。

 子供が動いてしまうとどうしてもバランスを取ることが難しくなってしまうので、乗せたらすぐにシートベルトを締めることと、自転車に乗せる前に、忘れずにヘルメットを装着させることでリスクを減らすことができます。

 幼児を2人乗せる場合には、乗せ・下ろしの順番も大切です。バランスをとるために、子供は「後から乗せ、前を先に降ろす」が鉄則です。また、後ろに荷物を載せる場合も同様です。

子供は「後から乗せ、前を先に降ろす」が鉄則
子供は「後から乗せ、前を先に降ろす」が鉄則

 東京消防庁の救急搬送データでは、幼児乗せ自転車の事故でけがをした幼児のうち、約8割が停車中と報告されています。

「子供の乗車後は目や手を離さない」よう、常に気を付けたいものです。

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